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あなたは大丈夫?毎日知らないうちに摂り続けているリノール酸



リノール酸

 

植物油というとイメージするのが、キャノーラ油やベニバナ油など、スーパーの店頭でよく見かける、プラスチックボトルに入ったものですが、実はお惣菜の揚げ物に炒め物、市販のスナック菓子、焼き菓子、アイスクリーム、チョコレート、菓子パンなど、様々な食品に使用されているものです。
このように多種多様な食品に使用されていることから、家庭でもキッチンに置いていない人はいないと言っても過言ではないくらい、生活に無くてはならない植物油ですが、そんな植物油の多くには、リノール酸という成分が含まれています。
毎日知らず知らずの間に摂取しているリノール酸とはいったいどんな成分なのか、ご説明していきたいと思います。

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リノール酸は人体で生成できない必須脂肪酸の一つ

リノール酸というと、サラダ油というイメージを持っている人も多いと思います。
肥満解消やダイエットを頑張る人にとっては、サラダ油はカロリーも高いし、悪い食べ物のように思われがちですが、健康や美肌を維持するためにも、適量の油を摂取することは必要です。
その理由は、人間の体には必須脂肪酸と言われる油が必要不可欠だからです。

 
命を維持するために欠かすことのできない必須脂肪酸は、細胞膜やホルモンを作るという大切な役割を担っています。
そのため毎日の食事から適量を摂取することが必要で、リノール酸をはじめ、γ-リノレン酸やアラキドン酸のオメガ6脂肪酸と、青魚に豊富に含まれている血液サラサラ効果で有名なDHAやEPA、α-リノレン酸のオメガ3脂肪酸の両方を、バランス良く摂取していくことが理想です。
そんな体に必要な必須脂肪酸の一つであるリノール酸も、大豆油やベニバナ油など身近な植物油だけでなく、豆腐や納豆、ごま、ピーナッツなどにも豊富に含まれているので、毎日意識して摂取していきたい成分と言えます。

 

 

日常的に摂取することで、健康や美肌を維持する効果も

人間の体に必要な必須脂肪酸の一つであるリノール酸は、適量を摂取することで様々な効果が期待できます。
例えば油っこいものや卵、肉やたらこやすじこなどの珍味、ケーキやドーナツなどの甘い物が大好きな人や、年齢を重ねた人で気になる人の多い、コレステロールの数値を減少させることができます。

 
高カロリーな食品に高コレステロールなものが多いことから、カロリーの高い油を取ると、余計にコレステロールが上がるのでは?と思われがちですが、実は植物油のコレステロール値は0かごく微量のものが殆どです。
そのため、同じ高カロリーの食品でも、肉や甘い物と違って、コレステロールが気になる人でも気兼ねなく摂取できるので安心です。

 
また、血圧や血糖値を下げる効果もあるので、血圧や血糖値の気になる人は、リノール酸を含んだ油や大豆製品を食生活に取り入れて、健康維持していくのもお勧めです。
他にもリノール酸はスキンケアの面でも優れた効果を発揮します。

 
店頭でサプリメントとしてのリノール酸を見たことがある人も多いと思いますが、リノール酸はメラニン色素の生成に働きかける酵素チロシナーゼの働きを抑制するので、美白効果を実感することができるだけでなく、肌の潤いをアップさせてバリア機能を強化したり、炎症を抑える効果もあるので、ニキビが気になる敏感肌にもお勧めの成分です。
ただし、いくらリノール酸が豊富だからと言って、植物油を取り過ぎるのは、脂質の過剰摂取に繋がり、逆にニキビを悪化させる原因にもなるので注意が必要です。

 

脂質摂取の目安量はどれくらい?

脂質の一日の摂取量は摂取カロリーの20~30%にするのが良いと言われています。
1日1,800kcalの食事を取るならば、360kcal~480kcalを脂質で取るのが理想と言うことになり、植物油ならだいたい50g前後が目安ということになります。

 
いちいち料理をするのに、油の量を厳密に計るのは手間だし、外食や惣菜、お菓子などにはどれほど油が含まれているか知るのは難しいところですが、市販されている殆どの種類の油は大さじ1杯(13g)が約120kcalなので、これを目安に計算するとだいたいの量を知ることができます。
健康維持や美肌を目指すためにも、是非参考にしてみましょう。

 

 

過剰摂取には注意が必要

サプリメントまで販売されていて、コレステロールや血糖値を下げるだけでなく、肌の美白や保湿にも高い効果のあるリノール酸ですが、取り過ぎると動脈硬化の原因になったり、花粉症などのアレルギーを悪化させるだけでなく、がんを進行させるなど健康に害が出る可能性もあるので注意が必要です。
現代の食生活は洋食や中華など多様化した上に、お菓子も気軽に買えるようになったことから、どうしてもリノール酸を過剰摂取しやすい環境にあります。
なるべく和食を心がけたり、間食の量や揚げ物の回数を減らすなどして、リノール酸の過剰摂取を意識して避けることも大切です。
適量なら健康にも美容にも嬉しい効果がいっぱいのリノール酸だからこそ、摂取量に気を付けて、上手に付き合っていきたいものです。

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