健康的な生活習慣、正しいスキンケアをしているのに肌トラブルが治らないのはなぜ?
ストレスはお肌に悪いと言われています。その理由は肌トラブルを起こす原因になるから。美肌になるためには、まずストレスを解消することが大切なのです。
でもどのようにストレスがお肌に関係するのか…疑問ですよね。ここではその理由をまとめてみました。
まず知っておいて!キレイな肌のしくみ
肌の表面にある表皮層と、その奥にある真皮層の状態が、キレイな肌なのかの分かれ道です。キレイな肌をつくるモトは、表皮層と真皮層の間にある、基底膜から作り出されます。これを肌細胞といいます。
表皮層でつくられる肌細胞を基底細胞といいます。基底細胞は角化をすすめながら肌表面に押し出され、やがて肌表面にたどりついたときに角質細胞になります。角質細胞は、角質層を構成しているひとつです。規則正しくならんだ角質細胞のすきまを埋めるように、角質細胞間脂質がぎっしり満たし、角質層を構成しています。
真皮層でつくられる肌細胞を線維芽細胞といいます。コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンをたえず分泌し、真皮層を満たしています。
このような状態が、キレイな肌を作り出しています。ではストレスを受けると、肌の状態はどうなるのでしょうか。
ストレスで新しい肌細胞を作りだせなくなる
ストレスを受けると、基底膜から新しい肌細胞を作りだせなくなります。作りだせたとしても未熟な基底細胞と線維芽細胞がうまれ、しわ、しみ、たるみ肌になってしまいます。
表皮層の基底細胞が未熟だと、角化をすすめてもウマくいかず、未熟な角質細胞がうまれてしまいます。やがてターンオーバーは乱れ、肌バリア機能が低下…紫外線や乾燥のダメージを受けてしまい、さらにしみ、しわを招く原因になってしまうのです。
同じく、真皮層の線維芽細胞が未熟だと、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出せなくなります。やがて肌がたるみ、深いしわになってしまいます。
ストレスが活性酸素をつくり肌細胞を傷つける
ストレスを受けると、体内で活性酸素が発生します。活性酸素は、肌細胞を傷つけて、機能をおとろえさせます。やがてしわ、しみ、たるみを招くのです。
ストレスがたまると睡眠不足をおこして肌細胞を修復できない
ストレスがたまると、睡眠不足をおこしがちです。睡眠は成長ホルモンの分泌を高め、傷ついた肌細胞を修復する時間です。睡眠が十分でないと修復できずに、しわ、しみ、たるみを招きます。
他にも、ストレスで女性ホルモンのバランスを崩したり、自律神経を乱すのは、お肌の状態に関係します。
肌細胞自体が衰えている可能性も
念入りにスキンケアをやったり、生活習慣に気をつけても改善されないなら、ストレスによる肌細胞のおとろえが原因かもしれません。肌細胞は年齢が原因でおとろえますが、このようなことも大きく影響しています。キレイな肌を目指すなら、まずは肌細胞に注目し、ストレスを解消しましょう。