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敏感肌は乾燥肌の延長。なるべく触れずにシンプルスキンケアで治そう



敏感肌

 

お肌のコンディションは大きく分けると、普通肌、脂性肌、乾燥肌、敏感肌の4つに分類されます。

 
“普通肌”は油分と水分のバランスが整っている一番健康な肌、“脂性肌”は皮脂の分泌が多くベタつきを感じやすい肌とわかりやすく自覚もしやすいのですが乾燥肌と敏感肌ってなかなか自分では判断しにくいのではないでしょうか?

 
どちらも主な症状は“乾燥”なのですが、敏感肌は乾燥肌と違って単純な肌の水分が不足して潤い不足なだけではなく皮膚そのものがとても脆く敏感になっている状態です。
敏感肌の人が乾燥肌の人に合わせたスキンケアを続けていてもなかなか改善せず症状が悪化してしまう場合もあるのです。

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敏感肌は乾燥肌が悪化した状態

乾燥肌や敏感肌は、どちらも肌の乾燥が原因で起こります。
加齢や生活環境、間違ったスキンケアなどで肌の水分が不足が続くと肌の内部や表面が乾燥してカサカサした状態になり“乾燥肌”と診断されます。
そしてそんな乾燥肌を改善させずに悪化させてしまった場合、肌の乾燥に加えて肌そのもののバリア機能や代謝機能が低下し外部からの刺激にとても敏感になってしまいます。
この症状が“敏感肌”と呼ばれる状態です。

 
つまり敏感肌まで症状が悪化してしまってる場合、お肌の水分不足を解消すると症状が改善する乾燥肌とは違い、肌の代謝機能を整えバリア機能を修復するなど根本から肌の状況を改善するスキンケアや治療が必要になるのです。

 

 

こんな症状が出たら要注意

敏感肌の場合、肌の乾燥のほかにも様々な肌トラブルを感じることがあります。

 
●洗顔後の皮膚の痛み・・・洗顔後の肌の乾燥やツッパリに加えてピリピリ・ヒリヒリといった痛みを感じる。
●肌のかゆみ・・・季節の変わり目など環境の変化、太陽の光、エアコン、花粉などに反応して肌が頻繁にかゆみを感じる。
●肌の赤み・・・季節に関係なく頬などが赤らんでいる。バリア機能や代謝機能の低下によって皮膚が薄くなってしまうと、肌の下を通る毛細血管が透けて見えるため肌が赤みを帯びます。
●皮膚の炎症・・・皮膚のバリア機能の低下によって、少しの細菌やハウスダストにも敏感に反応して起きる皮膚の腫れやかぶれなどの炎症がおきる。
●肌の皮がむける・・・極度の乾燥と肌のターンオーバー(新陳代謝)の乱れによって、本来ならば洗顔などによって自然に剥がれ落ちるはずの角質が少しの刺激でぽろぽろと剥がれている状態。

 
上記のような症状に心当たりがある場合、それは“敏感肌”かもしれません。
敏感肌がなかなか改善しない・・・そんな人は一度自分の肌コンディションを見つめなおしてみましょう。

 

 

ターンオーバー”を整えて敏感肌を改善

肌の健康状態は、スキンケアによる影響も大きいのですが肌のターンオーバー(新陳代謝)にも大きく左右されます。
どんなに肌が健康な人でも、加齢や生活習慣の乱れ偏った食生活を続けると肌のターンオーバーが正常に働かなくなり肌コンディションはあっという間に低下・・・。

 
特に肌の抵抗力が下がり肌環境が安定しない敏感肌さんや乾燥肌さんは、ターンオーバーの乱れがそのまま肌のコンディションに現れてきます。

 

 

ターンーオーバーっていったい何?

ターンオーバーってよく聞くけれど具体的にはどういった状態を指しているのかあまり知らない人も多いのではないでしょうか?

 
ターンオーバー(新陳代謝)とは、簡単に説明すると“肌が生まれ変わる過程”のことです。
私たちの肌は、常に生まれ変わり成長を繰り返しています。

 
ターンオーバーの始まりは肌の表面を覆っている「表皮」に一番底に存在している、基底層で表皮細胞が生まれるところから始まります。
表皮細胞は28日という期間を一つのサイクルとして少しずつ表皮の一番上にある角質層まで押し上げられ肌の表面でバリア機能の役割を果たします。
そのとき新しい角質と入れ替わりに古い角質は垢となって剥がれ落ち洗顔などによって取り除かれます。そしてまた28日後には新しい角質が角質層に到達し、古い角質は剥がれ落ちます。

 
つまり“肌は28日周期で生まれ変わりつづけている”のです。
これが、正常な肌におけるターンオーバーのサイクルです。

 
ターンオーバーが正常に繰り返されている肌は、常に健康な角質に守られているためバリア機能が正常に働きダメージに負けない強い肌を維持することができます。

 

 

ターンオーバーと生活習慣の関係

しかし、ターンオーバーが乱れ細胞の生まれ変わるサイクルが狂ってしまった肌は本来ならば剥がれ落ちなければいけないような古い角質がいつまでも肌に残っていたり、剥がれ落ちるべきではない角質が未熟なまま勝手に剥がれ落ちバリア機能を低下させるなど肌トラブル発生の原因になります。

 
そんなターンオーバーが乱れる原因は、加齢のほかにも睡眠不足や食生活が大きな原因となっています。

 
特に、睡眠時間は毎日6時間以上はしっかりと取ることが大切!お肌のターンオーバーは睡眠中に約6時間かけて行われるため睡眠時間が短いと肌の代謝が悪くなりターンオーバーの乱れにつながります。また、代謝に必要な栄養素や成長ホルモンが分泌されるのも睡眠中であるため毎日の十分な睡眠は欠かせません。

 
また、栄養不足や偏った食事はターンオーバーに必要な栄養が不足しがちです。野菜、肉、魚、乳製品などを中心に、栄養バランスの取れた食生活を送ることで細胞の働きを活発にして代謝のサイクルを整えることで肌のバリア機能を高めることができます。

 
このように、ターンオーバーの正常化は健康な肌の維持には欠かせません。特にバリア機能が低下している敏感肌の人はターンオーバーを整えることで敏感肌の改善に大きな期待ができるのです。

 
ターンオーバーを正常化させるためには、スキンケアに気をつけることも大切です。
 

敏感肌を悪化させないスキンケア

敏感肌は肌のコンディションの中で最もスキンケアに気を付けなければいけない状態です。

 
肌そのものがとても敏感になっているので、化粧品やスキンケアアイテムに配合されている成分に反応しやすく場合によっては皮膚が真っ赤に腫れたり炎症を起こしたりすることも!

 
また、乾燥肌の人もお手入れの方法が間違っていると敏感肌へと悪化しやすくなるので注意が必要です。
正しいスキンケアを見につけて敏感肌を改善しましょう。

 

 

スキンケアアイテムの選び方

敏感肌の人が選ぶ化粧水や乳液、クリームなどのスキンケアアイテムの基本はなるべく余計な成分が入っていないアイテムを選ぶことです。

 
一般的に肌への刺激になりやすい成分は、“香料”“着色料”“アルコール(エタノール)”とされています。

 
また敏感肌の人は、肌への刺激物質とされる防腐剤(パラベンなど)無添加の製品を選ぶべきだとされていたこともあったのですが、防腐剤が配合されていない製品は雑菌や細菌が繁殖しやすいため使用期限が短く敏感肌の人が使用することで逆に刺激を感じる場合もあるようです。

 
そして必要以上に美容成分がたっぷり配合されている製品も要注意!
美容成分によってはデリケートになっている肌につけると激しい刺激となる可能性があるため控えましょう。

 

 

肌への負担を一番に考えよう

デリケートになっている肌は傷つきやすく、少しの刺激でも大きな肌トラブルに発展することになります。
敏感肌さんがスキンケアアイテムを選ぶうえで一番重要なことは“肌に刺激を与えない”製品を選ぶことです。

 
例えば、洗浄力の強いオイルクレンジングや簡単にメイクが落せるシートタイプのクレンジングは敏感肌にはあまり適していません。
オイルクレンジングは保湿に必要な皮脂まで洗い流してしまうので乾燥を悪化させ、シートクレンジングはふき取る時の摩擦が刺激になり肌トラブルの原因に。
洗顔料も、フォームタイプではなく肌に負担がかかりにくい固形石鹸を選びたっぷりの泡でこすらずにやさしく包み込むように洗いましょう。

 

敏感肌さんはシンプルケアを心がけて

化粧水や乳液は保湿効果の高いなるべくシンプルで低刺激のものを選ぶことが基本。
ワセリンや馬油などは刺激がほとんどなく肌をしっかり保護してくれるのでおススメです。
パッティングは少量ずつ手のひらに出しながらやさしく抑え込むようにハンドプレスで浸透させ肌への負担を最小限に抑えます。
この時、ばちゃばちゃ肌を叩くようなパッティングや肌に刷り込むようななじませ方は絶対に行わないようにしましょう。
そして、肌が敏感になっているときはコットンの使用はNG!
毛羽立った繊維が肌を気付つけてしまう可能性があります。

 
このように、敏感肌の場合は【肌に触れない、こすらない、余計な成分を与えない】この3つがスキンケアが基本です。

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