脂漏性皮膚炎の改善のために。腸の免疫力をアップする食品を毎日食べよう
脂漏性皮膚炎になると、毎日のように、分厚いフケがバラバラと頭皮からはがれます。そして髪は油ギッシュになり、頭皮からもにおいがしてくる場合もあります。
毎日シャンプーリンスをしていても酷くなっていくことがあります。それは栄養がきちんと摂れていないからです。
今回は脂漏性皮膚炎のヘアケアのうちの一つである改善に効果的な食品についてみていきましょう。
皮脂が増える理由その1~ホルモンバランスの乱れ
脂漏性皮膚炎は「皮脂が過剰にふえてマラセチア菌が繁殖するからだ。」と言われています。
脂漏性皮膚炎を発症してしまうとシャンプーリンスも皮脂をおさえるタイプのものを使っていても、なかなか治りにくいといわれています。
皮脂が増加する原因はホルモンバランスの乱れにあると言われています。ホルモンバランスの乱れは栄養不足から来ます。
ですから、皮脂が増加する原因は栄養不足からくることになります。
皮脂が増える理由その1~栄養不足
脂漏性皮膚炎における栄養不足とは皮脂の分泌を促す食品の摂りすぎ、皮脂の分泌をおさえる食品を摂取していない場合をいいます。
動物性脂肪・コレステロールの摂りすぎは皮脂の分泌をうながします。動物性脂肪・コレステロールのとりすぎによって、頭皮から過剰な皮脂が分泌されます。
この皮脂はニオイの原因にもなります。
過剰な皮脂が分泌されないためにはどうすればいいのでしょうか?そのためには動物性脂肪・コレステロールをとらないようにしましょう。
具体的には飽和脂肪酸が多く含まれる食品であるラード、バター、ロース、卵を摂らないようにしましょう。
また、脂質を減らす食品を摂らないと体内の脂質が減りません。そうすると皮脂の分泌も減りません。ですから脂質を減らす食品をとりましょう。
脂質を減らす食品
ビタミンB:うなぎ、かも、さば、納豆
亜鉛:うなぎ、牛もも肉、チーズ、レバー(豚・鶏)、卵黄、ほうれん草、大豆、納豆、きな粉、豆腐、そば、ゴマ、緑茶、
皮脂が増える理由その2~活性酸素の発生
動物性脂肪やコレステロールの摂りすぎによる活性酸素が発生することで、脂漏性皮膚炎を引き起こす皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
つまり、動物性脂肪やコレステロールはそれ自体も皮脂の分泌を促しますし、これらを消化したときに発生する活性酸素も皮脂の原因物質となっているということになります。
対策として、活性酸素も取り除く必要があります。
活性酸素を取り除いてくれる食品
ビタミンAに含まれるカロチン
海藻類、大葉、にんじん、青菜類、パセリ、かぼちゃ
ビタミンB: 納豆、うなぎ、レバー、のり、カシューナッツ、たらこ、すじこ、たまご、青菜類
→ビタミンBは「脂質を減らす食品であると同時に、活性酸素を取り除いてくれる食品」でもあるので重要になります。
ビタミンC: カリフラワー、キャベツ、トマト、青菜類、ブロッコリー、えだまめ、ししとう、キーウイフルーツ、かんきつ類
ビタミンE :小麦、植物油、アーモンド
脂漏性皮膚炎の原因であるマラセチア菌が繁殖しないようにする方法
マラセチア菌の繁殖は免疫力の低下が原因だといわれています。どうすればいいのでしょうか?
マラセチア菌は人の体に住む常在菌です。免疫力の低下していない人には繁殖しないのです。
ですがストレスや睡眠不足や栄養の偏りなどで免疫力が落ちた人の体ではとたんにマラセチア菌が繁殖するという事態が起きます。
また、マラセチア菌は頭皮に分泌された皮脂をエサにして繁殖します。
ですからマラセチア菌へのヘアケアのポイントは、脂漏性皮膚炎のヘアケアのポイントである頭皮に皮脂を残さない、頭皮に皮脂をつくらない、マラセチア菌が繁殖しないように免疫力をあげる、活性酸素を除去するのうちの、「マラセチア菌が繁殖しないように」免疫力をあげるということが重要になってきます。
免疫力をあげる為にどうすればいいのか?
免疫が低下することにより皮膚免疫も低下するとますます炎症が強くなります。
皮膚常在菌であるマラセチアは、健康な人にもいる菌です。ですが、免疫がしっかりしている人に皮膚症状はあらわれないのです。
ですから免疫を高めることがマラセチア菌の繁殖を抑えることになり、脂漏性皮膚炎が改善できるということになります。
免疫をつかさどるのは腸です。腸は口から入り込む病原菌やウイルスから身を守る最重要な免疫器官となります。
腸を鍛えましょう
皮膚のマラセチアに対する抵抗力をつけるためには、腸を健康にするしかありません。
腸には悪玉菌と善玉菌がいます。悪玉菌を減らし、善玉菌を増やすことが腸の健康には必要になってきます。
悪玉菌を減らす食品を食べましょう
悪玉菌を増やさないためには、腸を活発にしてあげることが大切です。
ザクロ、しょうが、いちじく、シナモン、トマト、ブルーベリー
善玉菌を増やす食品を食べましょう
善玉菌は脂漏性皮膚炎の皮脂をコントロールするホルモンの生成に欠かせない存在です。
乳酸菌を沢山摂りましょう。乳酸菌は発酵食品に多く含まれています。
ヨーグルト・チーズ・納豆・味噌・キムチ
自律神経を乱さないようにしましょう
過剰なストレスは自律神経の乱れの原因です。自律神経が乱れると、胃酸や腸液の分泌が鈍くなります。また、抗生物質の長期服用は腸内細菌のバランスを壊します。
抗生物質は病原菌の増殖を抑え死滅させますが、多くの抗生物質は同時に腸内の善玉菌をも死滅させるので、ホルモンの乱れにつながります。
いかがでしょうか?治りにくいといわれている脂漏性皮膚炎です。ですが、動物性脂肪を減らし活性酸素を減らしながら皮脂をつくらない残さないようにし、
マラセチア菌が活発にならないように腸の免疫力をあげていきましょう。そうすれば必ず改善につながるので、あきらめずにトライしていきましょう。