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乾燥肌と五行陰陽。身体の中から乾燥しにくい体質になろう



乾燥肌

 

冬になるとかさかさと肌が白く粉をふいたようになり、かゆみや痛みを伴うようになる症状に苦しむ方が多くいらしゃいます。
これは老若男女だれでもなるものですが特に子供と高齢者が重症化しています。
主婦の方も界面活性剤の影響でかゆみがありつらい思いをされています。

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乾燥肌と痒みを感じない人の違い

しかも最近は肌の乾燥は冬のみならず季節の変わり目特に春や秋に症状を訴える方が多くいらっしゃいます。
「かゆいからかく、かくからまたかゆくなる」の悪循環で対症療法として保湿剤を塗って乾燥の季節が過ぎるのをひたすら待つという方もいらっしゃいます。
かと思えばあまりケアしていないのに、冬のかゆみを感じない方もいらっしゃいます。
その違いはなんなのでしょうか?

 
今回は乾燥肌について中医学を元にした考え方で改善とその対策として食事のレシピを紹介したいと思っています。

 

 

乾燥肌になりやすい方の傾向とは

中医学を話すときに陰陽五行に関するお話が必要になります。
陰陽五行とは中国の春秋時代に陰陽思想と五行思想が結びついた考えとされています。これによって世の中の複雑な事柄を解明しやすくなったと言われています。
もちろんそれに結びつけたという考えもあるかと思いますが、現在でも漢方や鍼、灸などに広く応用されているものです。
占いとか陰陽師とかいろいろお聞きになったことはあるかと思いますが、私個人の考えとしては陰陽五行は「統計学」だと思っています。

 

五行の考え方

人間の体質には大きく分けて5つの体質があるという考えです。
「木、火、土、金、水」の五行があります。
「木」を「火」は燃やして灰を作り、灰は「土」になりそれが山となり山から鉱物の「金」が出て、そこから「水」が流れてまた「木」を潤すという循環をあらわすのです。

 
また逆に五行の関係の上で抑制する関係もあります。
「木、火、土、金、水」の順を一つ飛ばす関係がそれにあたります。
「木」は「土」から生えその栄養を吸収しながら「土」の力を弱め「土」は「水」をせき止めたり抑えることによって「水」の力を弱め、「水」は「火」を消し、「火」は「金」である金属を溶かし刃物を作り「金」は刃物となって「木」を切る。という構図になります。

 
人間の体質の中でこの五行に当てはめて皮膚疾患の病気になりやすのが「金」の体質のある方があてはまります。
それだけとう単純な話では無く、循環と抑制の構図から火の体質の方がその火の力が強すぎて金を抑えて皮膚疾患を招くと言う事もあるのです。
一言で言えばこの五行の関係がバランスがとれれば皮膚疾患は軽くなります。

 

 

金の方の体質とは

では「金」の方の体質とはどのような傾向がみられるのでしょう。

・大腸が弱い(下痢、便秘しやすいなどの腸に関する疾患)
・花粉症やアレルギー鼻炎になる傾向が強い。
・肺への負担がかかりやすい。(ぜんそくなど)
・完璧主義

などがおもな傾向です。
便秘をした時に顔や背中、もしくはお尻などにできものが出来たことはありませんか?
それは大腸の調子と皮膚が経絡という経路でつながっているということの表れです。
大腸の調子を整えるとお肌の調子がよくなります。

 
ここで金を抑制する火に強い影響力を与える水の力を借りて肺や大腸を丈夫にすることができれば乾燥肌への有効な対策になると言えるのです。

 

 

水の力とは

では水の力とはどのようにしたらいいのでしょう。
水とは腎臓の働きを表します。腎臓は体内の水分バランスを保つ力があるのです。
腎臓を強めることによって体内の水分を潤沢にすることで皮膚へのよい影響を与えることができると考えられるのです。

 

どんな食べ物を食べればいいのでしょう?

さてここでは大腸の調子を改善しみずみずしいお肌を手に入れましょう。
食べ物で言えばご存知の通り刺激物などは厳禁です。
体を温めるというと代表的なのは生姜などがあると思われる方もいらっしゃいますが、生姜は確かに食べた時に体温を上げますが、生の生姜はまたすぐに体の熱を奪うとされています。

だから冷奴に薬味として乗せることでおいしくなるだけではなく、体を涼やかに過ごすという先人の知恵なのです。
もちろん生姜は体を温めるには効果的な食材です。
ただそれは過熱して食べることで成分変化を起こして体温を高めると言う事になります。
代表的な物が鍋などにいれたりカレーのスパイスとして入っています。両方とも冬の寒い時に食べると体がかなり温かくなり、大汗かいて食事をなさる方もいらっしゃいますよね。

 
また苦味には敏感でコーヒーなどが好きな方も多いのですが、大腸には影響を与えやすいため控えた方がいいと思います。
またなるべく生ものでの食事は控えた方がいいのです。
また果物なども熱帯地方のもの・・・パイナップルやバナナなどは体を冷やすといわれています。
体が冷えると大腸の動きが弱まり便秘、下痢をおこします。

 
また体内の水分調節をする食べ物として山芋、黒豆、ホウレンソウ、豚肉(肩ロースが効果的)あります。
そして体の表面の乾燥を防ぐ食べ物として豆腐、納豆、レンコン、リンゴ、ごまなどがあります。

 

 

理想的なメニュー

これらの食材を使って考えられるメニューは
・豚のしょうが焼き
・ホウレンソウの胡麻和え
・山芋のおかかあえ
・豆腐とねぎのお味噌汁
・デザートとしてりんご(皮はむかない)
などという感じになります。

 
もちろん薬を服用するわけではないのですぐに効果が得られるわけではありませんが、続けることによって体は変わっていくと思います。
これに加えてホホバオイルなどを体に塗ることによって楽になって行くはずです。
そしてなるべく洗いすぎないことも大切です。日本人は洗いすぎる傾向にあるらしいです。

 
体のかゆみが少しでも楽になっていくといいですね。

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