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効能豊かなグレープシードオイルは必須脂肪酸いいとこ取りオイル!




 
グレープシードオイルってご存知でしょうか?

その生産は、ナポレオン(1769年~1821年)時代のフランスから始まったとされる説もありますが、更に古く、1596年神聖ローマ皇帝時代の文献にも、その生産の様子が記載されている物があるそうです。
いずれにしても、とても古い歴史を持つオイルなのですね。


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では、その特徴を少し
探ってみましょう。

 

グレープシードオイルは白ワインの副産物

グレープシードオイルは、もともと白ワインが作られた後に残るブドウの種子から得られる副産物だったため、ワインの産地であるフランスなど、ブドウを大量に産出している地域で主に生産されていました。

なぜ、白ワイン限定の副産物なのかというと、赤ワインは種子まで全てワインの材料として使ってしまうため、何も残らないという単純な理由です。

ブドウの種子には7~21%のオイルが含まれていますが、ご存知の通り、その種はとても小さいため100kgの種子から100mlのオイルしか作ることが出来ません。
更には、含有量が少ないため低温圧搾では製造出来ないため、乾燥させた種子を加熱圧搾しオイルを抽出します。

これ程、含有量にも生産方法にも制限があるにもかかわらず、グレープシードオイルが比較的安価で販売されているというのは、それほどにたくさんのワインも生産されているということなのですね。

現在は、クリームなどの化粧品材料としてもグレープシードオイルは広く使用されているので、スペインやイタリア、カリフォルニアなどでも盛んに生産が行なわれています。

 

主成分は必須脂肪酸!では、コレステロールは?

体にとって絶対に必要でありながら、体内で自力で生成することができないため、食品から摂取しなければならない栄養素というのがあります。

これがタンパク質(アミノ酸)であれば『必須アミノ酸』、脂肪成分であれば『必須脂肪酸』という言い方をします。
この必須脂肪酸の一つ、リノール酸がグレープシードオイルの主成分なのです。

そのリノール酸が約65%、他にはオレイン酸(約18%)、α-リノレン酸(約1%)、ビタミンEやプロトアントシアニジンなどがグレープシードオイルに含まれる成分です。

そして、主成分の殆どが脂肪酸であるにもかかわらず、グレープシードオイルは、なんと!コレステロール『0』のオイルなのです。
そればかりか、悪玉コレステロールを減らしてくれるというのですから、こんなに嬉しいことはないですね!

その嬉しい栄養成分を詳しく見てみたいと思います。

 

グレープシードオイルに含まれる成分の特徴

1)リノール酸(必須脂肪酸)

 ・悪玉コレステロールを減らす働きをします。
 ・血中コレステロールを下げることが出来るので、成人病の予防や治療に用いられています。

 不足すると成長・生殖生理機能に障害をきたす可能性もあるため、ヒトの体の組織にとって非常に重要な脂肪酸です。

 
2)オレイン酸

 ・善玉コレステロールは減らさず、悪玉コレステロールだけを減らす働きをします。
 ・酸化防止効果があります。

 必須脂肪酸ではないため、常に体内でも生成されています。

 
3)α-リノレン酸(必須脂肪酸)

 ・ガン細胞増殖の抑制、血圧の抑制、血流改善などの働きをします。

 
4)ビタミンE

 ・血行促進、老化防止、酸化防止などの効果があります。

 グレープシードオイルには、オリーブオイルの約2倍のビタミンEが含まれています。

 
5)プロトアントシアニジン

 聞き慣れない言葉かもしれませんが、実はこれはポリフェノールの主成分です。
 
 ・ポリフェノールに含まれる成分の中で、特に強い抗酸化力を持つ。
 ・アレルギーに関わる酵素の働きを阻害。
 ・アレルギーの化学伝達物質、ヒスタミンの遊離を抑制。
 ・メラニン色素を抑制、美白効果。

 など、非常に優れた働きがあることが、研究の結果明らかになっています。

 

グレープシードオイルの注意点

このように、含まれる成分を見ると体にとって良いことばかりのように思えるグレープシードオイルなのですが、実は少し注意しなければならないこともあるのです。

それは、主成分であるリノール酸はとても酸化しやすい脂肪酸であるということ。
酸化し、過酸化脂質となった脂肪酸は、免疫力の低下や高血圧、動脈硬化、ガン細胞の増殖の原因になるとされています。

更には、過剰摂取による悪影響として、悪玉コレステロールだけではなく善玉コレステロールまで減少させてしまう他、花粉症や、アトピー性皮膚炎発症の原因であるともされています。

 

プラスとマイナスを併せ持つオイル

しかし、これはあくまで『過剰摂取による悪影響』です。

そして、よく見てみると、このリノール酸のマイナス作用を打ち消すプラス作用を、このグレープシードオイルに含まれる他の成分が、ちゃんと持ち合わせているではありませんか!

まるで、リノール酸のプラス面を活かし、いいとこ取りをするために共存しているかのようですね。

リノール酸とα-リノレン酸を2~4:1程度の割合で摂取するのが一番理想的な割合とされています。
(正確には脂肪酸の分類の中で、リノール酸が属するオメガ6と、α-リノレン酸が属するオメガ3の摂取比率)

ですので、摂り過ぎは避け、上手にグレープシードオイルのいい面を活かしていきたいですね。

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