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シミを消す2つの方法、レーザーとスキンケアのメリット・デメリット




 
スキンケアや適度な運動、それに服装やメイク、髪形なども総動員して見た目年齢を下げる、これをアンチエイジングと言います。しかしそういった努力もむなしく、一度できてしまうとなかなか解消できない肌悩みといえば「シミ」です。シミは「老人性色素斑」とも言われ、年齢を重ねるごとに出てきやすい肌悩みの1つですね。


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シミはメラニンの塊!

シミは簡単に言うと「メラニン」の塊のようなもので、メラニンは「メラノサイト」という、肌を紫外線などの外的刺激から守るための器官から生まれます。そのメラノサイトが働くのは何も紫外線を浴びたときだけではないということをご存じですか?

メラノサイトの存在はいわば「お肌の番人」なのです。ですから、紫外線だけではなく強い摩擦や火傷などの外的刺激全てに反応してメラニンを出します。こうして排出されたメラニンは表皮細胞の中に点々と植えつけられるような形で、徐々に肌表面へと浮かび上がってきます。

本来であれば、表皮層から角質層に達するまでの間に徐々にメラニンの数も減って行くのですが、あまりに酷い刺激を受け植えつけられている数が多すぎる場合にはメラニンを抱えたまま表面に達するので肌が褐色化してしまうのです。

 

肌にシミができるメカニズム

しかしこれは肌の生まれ変わりで自然と褪せてゆくので「色が黒くなったな……」と思っても、あまり心配することなく、時間が経てばいつの間にか元の色に戻ることでしょう。

しかしシミとなる部分は違います。まず角質層にまで上がってくる間でメラニンの数があまり減りません。しかも肌の生まれ変わりがあるはずなのに、何故かシミが薄くなるどころかだんだん濃くなってくるのには理由があります。

ありていに言えばメラノサイトが馬鹿になっている状態、とでも申しましょうか。本来であれば、外的刺激を受けたときのみに働くはずのメラノサイトがその機能の制御を失って、延々メラニンを排出している状態にあるのです。そのため通常では考えられないくらいのメラニンを抱えた表皮細胞たちは、角質層に向かう段階で徐々に渋滞状態に陥ります。これにより肌の生まれ変わりがどんどん停滞していくのです。

 

シミができにくい人、できやすい人の違い

しかし渋滞しているとはいっても、基底層では新しい細胞がどんどん生み出されています。そのため、上がっていけないメラニンを多く抱えた細胞たちはどんどん先が詰まってしまい、次第に基底層を押し下げるようにして根を張るような形になってしまうのです。

それと同時に角質層ではその表面にある細胞たちが連結を組んだようになって固まってしまい、いよいよ排出が上手くいかなくなってしまいます。人によってシミの色に濃淡があるのは、この連結具合がどれほど強固であるか、詰まりによる「根」がどれほど深いかによるものだからです。そのため、酷い人になると肌表面に浮き出たシミ部分が少し盛り上がったように見えたり、また触ってみるとほかの部分とは違うカサカサとした手触りを感じることもあります。

 

シミを消すには2つの対策がある

こうしたシミを消すためには、一体どうすればいいのでしょう?
一般的には手術、もしくはスキンケアでシミ対策を練る方が多いのではないかと思います。

 

レーザー手術によるシミ除去の方法

手術の最大のメリットは「早く綺麗になれること」だと思いますが、ではデメリットはどうでしょう?

シミ除去には、レーザーを使った手術が一般的で、照射後は濃い赤色のかさぶたになったシミ部分を、処方される軟膏で潤い状態を保ち1~2週間でポロッと剥がれ落ちます。これによりシミのあった部分は薄いピンク色の肌になり、数カ月の時間を経てそれが徐々に薄れシミのない肌色へと導かれるようです。

この際、多少なりとも痛みを感じることは確かです。レーザーは麻酔をして行いますが、術後しばらくは洗顔や入浴などの水がかなり染みるので気を付けねばなりません。またシミの根が残っている場合ですと、数年後また同じ場所にシミが出来るという場合があります。

手術というと費用的に苦しいのではないか?と思われるかもしれませんが、そこはスキンケアと比べても総合的にあまり変わらないのではないでしょうか。何故ならスキンケアには非常に時間がかかるからです。手術のような痛みを感じることはないものの、長時間かけてスキンケア成分を肌奥底にまで送り届けてメラノサイトの正常化を図り、停滞しているターンオーバーを整え、連結している細胞たちをバラバラにしなくてはなりません。

しかも、例えばシミ消し美容液といったものを使ったとしても、それ1本で綺麗になる、ということはなかなか難しいでしょう。1本、2本、3本と続けて使っていくうちに「あれ?薄くなってる?」といった疑問符がついてくる実感を得る場合がほとんどです。

 

スキンケアで行うシミ対策

スキンケアでシミ対策をするメリットといえば、痛くないということが挙げられるでしょう。また「気がかりをすぐに解消できない」というジレンマの反対に、人に気付かれることなく自然とシミを消せるという魅力もあります。

ちなみにスキンケアでシミが消えるときは、シミの内側から徐々に薄くなってシミがバラバラになったり、最後の方では外周部分しか残っていないような消え方をしていきます。これこそが停滞しているターンオーバーが正常に行われ始めた印とも言えますね。

 

まずはシミを作らない努力を

シミについては多くの方が悩み、その解消方法に頭を悩ませていることと思います。大きく分けて手術とスキンケアという解消方法をご紹介しましたが、「消す」ことよりもまず「作らない」「濃くしない」ことを目標にしてお肌磨きをすることが一番の時間とお金の節約になります。

アンチエイジングという若々しさを保つための努力という点においても非常に大事な部分になります。シミに関しては「まだ大丈夫」と見ないことにするのではなく、気になったその時すぐに何らかの対処を取ることをおススメします。

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