超音波の効果はエステ並み？！家庭用超音波美顔器にできること

 
イオン導入器、ローラー美顔器、ミスト美顔器……とたくさんある美顔器の中で、イオン導入器と1、2の人気を争う美顔器が超音波美顔器です。

超音波による施術もイオン導入器と同様に、本来はエステサロンやクリニックで行われていた施術の1つでした。
しかし超音波美顔のエステサロンにおける人気の高さから、家庭用に自宅で手軽に超音波ケアができるように改良された製品が”超音波美顔器”です。
超音波美顔器の特長は何と言っても、「エステ並みのホームケアが自宅でいつでもできちゃう」こと。

 
エステに通うにもなかなか時間が取れない、自宅で本格的なエイジングケアを始めたい、そんな女性を中心に超音波美顔器は人気が高いようです。

しかし中には、「超音波美顔器に興味はあるけど……、超音波なんて痛そう」「機械音痴の私には難しそう」なんて女性も多いのではないでしょうか？
確かに美顔器などの美容機器って扱いが難しそうなイメージがありますし、お肌に超音波を当てるなんてちょっと怖い気もしますよね。

けれど、実際の超音波美顔器は正しい使用を心がければ痛みはほとんどなく、操作もいたってシンプルで簡単なものが多く、誰でも安心して使用できるように設計されているものがほとんどです。

超音波美顔器が気になっている、そんな人はまず超音波美顔器のしくみや超音波の働きや美顔器の正しい使い方、超音波による美肌効果などを知りましょう。

 

超音波ってどういうもの？

超音波美顔器から発せられている”超音波”。
超音波という言葉自体は目や耳にする機会も多く、ほとんどの方が知っていると思います。

しかし、超音波って具体的にどういったものなのかを答えられる人は少ないのではないでしょうか。

簡単に説明すると、超音波とは人間の耳には聞こえないようなとても高い周波数（振動数）の”音”です。
通常人間は、周波数が20Hz～20kHzの音を聞き分けることができるといわれています。
しかし、周波数が20kHzを超えてしまうと、私たちの聴覚では聞き取ることができません。この私たちには聞こえない音が”超音波”の正体です。

 

超音波美顔器の使い方

超音波美顔器はいろいろなメーカーから発売されていますが、だいたいどれも使用方法は同じです。

超音波美顔器の基本的な使用方法はとっても簡単で時間もかからないので、忙しい人や不器用な方でも安心してケアを続けることができます。

基本的な超音波美顔器の使用方法は、専用ジェルや水溶性のジェルをたっぷりと美顔器に塗布したあと、美顔器の電源を入れて目的に応じた周波数に合わせ、肌の上をフェイスラインに沿ってゆっくりと滑らせていくだけです。
もちろん痛みなどを感じることはありませんし、機械音やモーター音もなくとても静かです。

 

各周波数が持つ美容効果

まず、美顔器本体からは1MHz(メガヘルツ)～8MHz程度の高周波が発生するようになっています。
この周波数は、数字が低くなるほどに一回の振動の幅が大きくなり肌の深部まで振動を届けることが可能になります。

例えば、1MHzの周波数を流すということはもっとも深い場所まで振動が伝わるので、お腹や太ももの引き締めに効果的です。しかし、脂肪や筋肉の少ない肌の表面や顔付近には皮膚の組織を壊したり脳髄液にダメージを与える可能性があるので適していません。

次に3MHzの周波数は、1秒間に300万回という美顔器から発生される、適度に深く最も美容効果が期待できる周波数です。超音波の振動によって、通常なら肌の深部まで浸透しにくい美容成分を肌の奥へと押し込みます。また肌の奥に存在している細胞に振動を与えることによりリンパの流れをスムーズにし、血行を促進することでくすみの改善やターンオーバー（新陳代謝）を効果的に改善します。

5MHz以上だと1秒間に500万回～の細かい振動が肌の表面付近の筋肉や脂肪を中心に伝わります。細やかな振動で筋肉を刺激することで、衰えてきた表情筋を鍛えたるみを解消し肌のハリをとり戻します。

複数の肌トラブルの改善に超音波美顔器を取り入れたい場合は、周波数を調節できる機能がついている製品を選びましょう。1台で自分の肌の状態やコンディションに適したケアが行えるためおすすめです。

 

イオン導入器と超音波美顔器、どっちがいい？

結論から言うと、どっちが良いといった決め方はできません。
なぜならどちらも期待できる効果が全く違うからです。

イオン導入器の場合、主な目的は美白効果やシミ、しわ、ニキビの予防、毛穴トラブルの改善などとなります。
またイオン導入器は主にビタミンC誘導体を使用し、成分をイオン化して肌の深部まで届ける役割を持つ美顔器です。

そして超音波美顔器の主な目的は音による振動によって美容成分を肌の奥へ押し込んだり肌の深部にある細胞を刺激したりすることで、お肌のターンオーバーの促進や衰えてきた表情筋のマッサージ効果などを狙います。

このように同じ美顔器でも種類によって役割が異なりますので、初めて美顔器を選ぶときは自分お肌の状況をよく観察して、どちらが本当に必要なのかを見極めることが大切です。