そのケア本当に必要ですか?肌断食で肌の自然治癒力を高める方法方法
肌断食という言葉を聞いたことがありますか? スキンケアもメイクも行わないで肌を休め、現在の自分の肌の状態を確認する方法です。派生して、普段からのスキンケアもメイクもまったく行わない完全肌断食や、週末のみの一時的な肌断食を行うプチ肌断食などがあります。
その人の考え方や肌の状態によって、いろいろな方法を選択すればいいと思いますが、基本的な考え方は「与えすぎない」ことと、「肌の自己修復能力をつける」ということです。現代のスキンケア事情は、化粧品会社の広告を信じれば、メイク落としに始まり、洗顔、ブースターなどの導入化粧水、化粧水、美容液、乳液、クリーム、アイクリームと、これ以上の工程を毎日のスキンケアで行わなければいけません。この状態に疑問を投げかけ、私たちが元来持っている肌の自己修復能力を信じてスキンケアアイテムを減らしていこうというのが肌断食のもともとの考え方です。
考えてみれば、太古の昔から人間は存在していますが、スキンケアなど行ってきたでしょうか? そう考えると現在のスキンケアの必要性に疑問が生まれてきますね。
敏感肌にとっての肌断食
マイルドな洗顔料などで肌を清潔にした後、何もつけずに肌の自己修復能力を確認してみます。健康な肌であれば、水分や油分が自然に分泌され、肌に何もつけなくてもそこまで耐えられない状態にはなりません。
乾燥肌や敏感肌の人であれば、ものの数分で顔がつっぱって表情さえ変えるのがつらいくらい乾燥してきてしまうかもしれません。そんなときには、いつもよりもアイテム数を減らして、必要最低限の保湿ケアをしてみましょう。肌の状態が比較的いい時に一度肌断食をして、自分の肌の状態がどの程度なのか、確認してみるのがいいですね。
敏感肌さんは、少しの刺激で肌あれしたり、かゆくなったりと肌トラブルが絶えませんからいつも肌は過保護にしているのではないでしょうか。実際に肌トラブルが始まると、なかなか収まりませんからいつも大事に事前にケアしていくのは敏感肌にとって大切なことです。そして時には肌断食をして、肌の状態を確認してみるのがいいでしょう。どれくらい乾燥しているのかや、水分や油分が足りない部分など、自分の肌に必要なスキンケアアイテムを再確認してみるいい機会になります。
最小限のスキンケアで肌の状態を安定させて
また、肌の状態がよくないときは、スキンケアを最小限にとどめることも大切です。肌の調子が悪いと、これも試してあれも試してという気持ちになりますが、むしろスキンケアのアイテム数を減らすことが肌の調子を安定させてくれます。化粧水に保湿といった最低限で肌の状態を安定させてから、必要に応じてプラスアルファのケアをしていくように心がけましょう。
いずれにしても、必要以上に肌を過保護にする必要はありません、できればなるべく放っておくほうが肌にはよいのです。必要最低限の保湿、そして日焼け止めなどの基礎的なアイテムのみで、なるべく自然な状態を維持するのがいいですね。
ただ、毎日会社や学校に行くときに、すっぴんやノーメイクではすこし落ち着かないものです。平日は毎日メイクするのであれば、やはりメイク落としは必須ですから、きちとケアをし、出かける予定がない週末などには肌断食をして、肌を休めてあげるようにメリハリをつけるのがいいでしょう。
引き算のスキンケアを
私たちの肌は放っておいても、自分で油分を出して適度な状態に保つ機能があります。もともと肌に備わっているバリア機能といわれるものです。ところが、現代の私たちの生活では、必ず毎日シャワーを浴び、洗顔料や石鹸できちんと洗顔しましょうという暗黙の了解があります。
しかし、よく考えてみるとオイリーやニキビで悩む人以外は、そこまで徹底的に汚れや皮脂を取り除いてしまう必要はありません。実際に、朝は洗顔料をつかわないでぬるま湯だけで洗顔する「ぬるま湯洗顔」や「水洗顔」を推奨する皮膚専門家もいます。ですので、夜はメイクや日焼け止めを落とさなけばならないのであれば、洗顔料は必須ですが、朝の洗顔は肌の状態に合わせて水やぬるま湯で洗い流すだけといったシンプルケアにするなども肌に負担をかけない方法です。
とくに敏感肌の人は、洗いすぎに注意が必要です。なるべく洗浄力のつよくない、マイルドな洗顔料や石鹸を使う、もしくは洗顔料をつかわないという選択肢もあります。どの方法を選ぶとしても、もともと肌に備わっている自己再生能力を妨げない、引き算のスキンケアをとりいれてみるのが良いでしょう。
今週末は家でだらだらしながら、スキンケアを行わない肌断食で肌の状態をリセットしてみてはどうでしょうか。一日、まったく肌を触らないと、刺激がまったくない状態になりますので敏感肌にとってはとてもいいことです。ときには、スキンケアの手をとめて自然のままに自分の肌の状態を保ち、肌の持つ本来の力を信じてみましょう。