乾燥するのにニキビ頻出！微妙な大人の肌を改善するスキンケア方法

 
頬のあたりや目の周りは乾燥してぱっさぱさなのに、Tゾーンはテカリやすい。
のみならずフェイスラインにはニキビがぶつぶつできる。

こんな悩みを抱えている乾燥肌の女子は少なくないと思います。

アクネ用の化粧品を使ってせっせとお手入れしているのに、ぜんぜん改善しないどころかなんだか乾燥がひどくなっているような気がするんだけど？

 
これ、実は乾燥肌の方が陥りがちな負の連鎖です。
ヒリヒリ痛むほどのお肌の乾燥も、なかなか治らないやっかいなニキビも、日常のスキンケアを見直すことで、改善することが可能です。
ここでは、お肌の乾燥を防ぎつつニキビを撃退する方法について考えていきたいと思います。

 

乾燥肌とニキビの関係

ニキビ、というと直接の原因は皮脂の過剰です。これは皆様ご存知ですよね。
思春期の単純なニキビの場合であれば、皮脂の分泌過剰を抑えるだけで改善するケースも多いですが、乾燥肌でさらにニキビが、という方の場合、ちょっと事情が複雑です。
乾燥肌でカサカサしているのに、オイリーになってしまう理由って何なのでしょう。

乾燥肌というと、水分も皮脂も足りないお肌を想像しがちですが、お肌が乾燥すると、皮脂の分泌は増加してしまうのです。
そもそも、皮脂の役割はどんなことなのか、ご存じですか？
私たちのお肌にはスキンバリアと呼ばれる保護機能が備わっています。
肌の水分を保持したり、外部から異物が侵入するのを防ぐ機能ですが、この機能を担うのが、皮脂膜や角質を含む表皮なのです。
そして、皮膚の一次バリアは皮脂によって形成される皮脂膜です。
皮脂膜は弱酸性の油分で水分の蒸発を防ぐとともに、悪玉の病原菌から肌を守る、紫外線をカットする、などの役割を果たしています。
肌の水分が過度に失われると、それ以上の蒸発を防ぎ、刺激から肌を守るために皮脂の分泌量が増加してしまうのは以上の理由からです。
乾燥肌もニキビも、原因は元をたどれば「お肌の乾燥」にたどりつくのです。

 

乾燥肌だとニキビ痕が残りやすい

ニキビが治っても痕がなかなか消えてくれないという悩みを抱える乾燥肌の方は少なくありません。
これも、お肌の乾燥に起因する事態です。
お肌が乾燥すると、ターンオーバーと呼ばれる皮膚の再生機能が停滞し、活発に働かなくなってしまいます。
すると、ニキビの炎症によって傷ついたお肌の修復に時間がかかったり、修復し切れなくて痕が残ってしまったりするのです。

ニキビ痕ってそのまま放っておくと、本格的に色素沈着して消えないシミになってしまうこともありますから、作らないに越したことはありません。
お肌の保水力を高めて乾燥肌を改善することで、しつこいニキビやニキビ痕も次第に改善されていくのです。

 

乾燥肌とニキビを改善するスキンケア方法

乾燥肌でニキビもあるのであれば、これはお肌が弱っていると考えられる状態です。
まずは、スキンバリアを回復させることを考えてお手入れを行いましょう。
過剰な皮脂や角栓が気になる状態であったとしても、剥がすタイプのパックやピーリングは厳禁です。
ニキビ用やオイリースキン用の脱脂力の強いコスメを使ってお手入れしているという方は、化粧品を保湿に重点を置いたものとチェンジすることも視野に入れてください。
とにかくお肌の余計な刺激を与えないこととお肌に水分を補うことが肝心です。

 

乾燥肌のための具体的なスキンケア方法

まず気をつけてほしいのは洗顔です。
今お使いの洗顔料がニキビ用のものであるなら、乾燥肌・混合肌用の刺激が弱く、洗浄力のマイルドなタイプを使用することをお勧めします。

「落としすぎない」洗顔剤で、こすらず、やさしく洗って、よくすすぎましょう。
特にフェイスラインのすすぎ残しはニキビの原因になるので、注意が必要です。
やりすぎかも？と思うくらい丁寧にすすいでちょうど良いくらいです。

洗顔後のスキンケアも、肌本来の保湿機能が低下していることを念頭において、潤い成分を含んだ化粧品で行うのが適しています。
「保湿」の文字が含まれている化粧品を選んでください。スキンバリア機能が弱くなっていることを考え合わせると、セラミドを外から補給してあげるのも良い方法です。

セラミドには保水力を高めるだけではなく、スキンバリア機能を維持する作用があるので、現状の低下してしまっているスキンバリア機能を回復させる効果が期待できます。

セラミドにもいろいろ種類がありますが、ヒト型セラミドが配合されているものを選びましょう。ナノ化されているものであれば、角質層の隅々まで浸透しやすいので効果が早くあらわれます。

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含む化粧水や美容液で、まずはお肌に水分を送り込みます。手のひらでお肌を押さえて浸透させるのも効果的です。
そして、たっぷりの水分でお肌を潤したら、乳液やクリームなどで忘れずふたをしてあげましょう。

 

気長にこつこつ。効果は必ず現れます

とはいえ、ぱっさぱさに乾燥したお肌は、一朝一夕ではなかなかうるうるの美肌には変わりません。
ターンオーバーの周期はほぼ一ヶ月。お肌が生まれ変わるには最低これくらいはかかります。
スキンケアとはお肌を育てることと考えて、気長に日々のお手入れを続けましょう。
そして、今までごわごわと硬かったお肌が柔らかくなってきたなと感じられたら、それはお肌が生まれ変わりつつあるサインです。
たっぷりの保湿ケアで、薄くて柔らかな、もちもちの美肌をめざしましょう。