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食材としても使えるココナッツオイルの効能とは



ココナッツオイル
 
ここ数年ですっかり日本でもおなじみになったココナッツオイルは、用途が幅広いのが特徴です。有名モデルさんが使っていることで知られ、美容に良いと思われていますが、じつは食材として使って体に取り入れた時の効能にもすばらしいものがあります。ここでは、食材としてのオイルの効能を中心にまとめてみましょう。


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中鎖脂肪酸とトコトリエノールが含まれるココナッツオイル

ココナッツオイルがほかのオイルよりもすぐれている理由は、ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸とトコトリエノールにあります。

普通の植物油に含まれる脂肪酸は長鎖脂肪酸がほとんどですが、ココナッツオイルの場合は中鎖脂肪酸であるラウリン酸が主体となっています。
長鎖脂肪酸が、体内に取り込まれると、リンパ管→静脈→脂肪組織→筋肉→肝臓へとゆっくり運ばれ、その間に必要に応じて脂肪が分解され、エネルギーとして使われます。そして、残った脂肪は体内に蓄積されます。
ところが、中鎖脂肪酸の場合は、体内に取り込まれた後、門脈からダイレクトに肝臓に運ばれるので、吸収が早いのです。消化吸収は、長鎖脂肪酸の約4倍のスピード、代謝は10倍の速さと言われています。すぐに脂肪は分解されてエネルギーになり、脂肪として体内に蓄積されないということなんですね。

トコトリエノールは、ビタミンEの一種で、強い抗酸化作用が特徴です。
もともとビタミンEは、「若返りのビタミン」と呼ばれるほどですが、トコフェノールとトコトリエールの2種類に大別できます。
トコトリエノールは、トコフェノールよりも抗酸化作用が強く、トコフェノールの40~60倍あると考えられており、「スーパービタミンE」とさえ呼ばれているんです。
トコフェノールはさまざまな植物油に含まれていますが、トコトリエノールは、ココナッツオイル、パームオイル、米ぬか油などのわずかな種類の植物油にしか含まれていません。

 

ココナッツオイルの効果・効能

コレステロールを下げる

普通の長鎖脂肪酸が、エネルギーとして使われないと体内にコレステロールを残してしまうのに対し、中鎖脂肪酸は、すぐに燃焼されてエネルギーに変わるので、コレステロールを作り出すことがありません。それに、ココナッツオイルの脂肪酸には、もともとコレステロールがほとんど含まれていないのです。

また、トコトリエノールには、コレステロールの生成を抑えるはたらきがあり、中鎖脂肪酸のラウリン酸には、善玉コレステロールを増やすはたらきがあります。
コレステロールの中でも悪玉コレステロールが増えると、血管の内側に付着して動脈硬化の原因となりますよね。でも、ココナッツオイルを摂取しても、悪玉コレステロールが増えることはなく、善玉コレステロールが増えるというわけですから、良いことばかりですね。

 

免疫力アップ

ココナッツオイルに40%以上含まれているラウリン酸は、体の中に入るとモノラウリンという抗菌物質に変化します。ウイルス、細菌、微生物などにダメージを与えるので、免疫力がアップするわけです。
風邪、インフルエンザ、帯状疱疹、ピロリ菌などにも効果があるそうです。

前立腺がん、胃がん、大腸がんなどのがんには、ココナッツオイルの効果があるとされています。

アルツハイマー病の場合、脳のエネルギー源であるブドウ糖が脳で取り入れられなくなってしまうことから起こります。ところが、中鎖脂肪酸から作られるケトン体は、より小さいサイズなので、脳細胞まで栄養を届けることができるのです。ケトン体は、ブドウ糖に代わる唯一のエネルギー源とも言われています。一日に摂取する量は、スプーン2杯分で十分だそうですよ。

 

甲状腺機能の正常化

甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、新陳代謝を活発にし、エネルギーを作り出し、成長をうながし、自律神経を整えるはたらきがありますが、ココナッツオイルは、甲状腺を健康に保つ作用があります。
2週間飲み続けると冷え性が75%改善するとも言われています。

 

カンジダ症の改善

カンジダ症とは、女性の7割以上の人が一生に一度はかかるという症状です。
カンジダ菌は、もともと人間の体にある常在菌で普段は問題ないのですが、免疫力が低下した時などに発症することがあります。
症状としては、カンジダ症口内炎、膣カンジダ症、全身性カンジダ感染症、真菌性皮膚感染症などがあります。

カンジダ症の治療に使われるカプリル酸やラウリン酸が、ココナッツオイルには含まれています。
通常、病気の際に処方される抗生物質はカンジダ症には効き目がないのですが、その代わりに中鎖脂肪酸を飲むと、カンジダ菌が抑えられるのです。スプーンに1~2杯を毎朝飲めば良いだけなので、簡単ですね。

 

糖尿病を予防

食事を摂ると、摂取したブドウ糖を細胞に取り入れるために、膵臓からインスリンが分泌されます。ところが、糖尿病の人はインスリンが正常にはたらかず、ブドウ糖が細胞ではなく血液中に流れ出てしまいます。こうなると、血糖値が急に上昇することになります。
ココナッツオイルは、インスリンの分泌を改善し、血糖値の調整をしてくれるので、糖尿病の予防につながるのです。

 

便秘対策とダイエット効果

ココナッツオイルのダイエット効果の理由は、中鎖脂肪酸。中鎖脂肪酸は、体内ですぐに分解されてエネルギーとして消費されるので、脂肪が体内にたまらないのです。そのため、太らないわけですね。
また、ココナッツオイルは、便秘解消のはたらきがあるので、これもダイエットに効果的です。
大さじ2杯のココナッツオイルを3ヶ月毎日取り続けたところ、おなかがスッキリし、スリムになったという報告もあるそうですよ。
私も便秘気味の日には、コーヒーにココナッツオイルをスプーン1杯入れて飲んでいます。調子の悪い時は、これを1日2回飲むとスッキリ!おなかの張りも解消しています。

 

ケトン体質ダイエットにココナッツオイルをプラスして

もっと積極的にココナッツオイルを利用してダイエットしたい!という人には、ケトン体質ダイエットというのもありますよ。
現代人の食事には、糖質が多量に含まれています。そこで、糖質制限をするというのが、ケトン体質ダイエットの第一歩です。
糖質の摂取を少なくすると、エネルギーのもととなるブドウ糖が作られなくなります。このままだとエネルギーが不足してしまうのですが、そこで登場するのがケトン体です。ブドウ糖が不足すると、体に蓄積されている脂肪を肝臓で分解し、ケトン体が作られます。今度は、ケトン体がエネルギーとなるのです。
このようにして、糖質制限をすると、自分の脂肪が燃焼され、ダイエットになるのですね。

このダイエットにココナッツオイルをプラスしましょう。
ココナッツオイルはすぐにケトン体を作り出すので、体脂肪からケトン体を作る回路が活発になり、脂肪がさらに燃焼されやすくなるでしょう。
糖質を減らし、代わりにココナッツオイルを摂ると、ケトン体を作り出す体質に変化し、ダイエットがうまくいくのですね。
ケトン体質になると、食欲も適度に抑えられるようになるとか。血液中のケトン体も増え、免疫力アップにもつながります。良いことづくめのダイエットと言えそうですね!

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