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米ぬかオイルの手作りは可能?作り方と良質オイルの選び方



美白
 
米ぬかオイルは美白効果があるということで、人気急上昇中です。
普通は市販の米油や化粧用のオイルを使いますが、手作りしてみたいという人もいるでしょう。自家製は魅力ですが、ちょっと難しいかもしれません。
米ぬかオイルの作り方をまとめてみますので、参考になれば幸いです。


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米ぬかオイルの製造工程

米ぬかオイルは、玄米を精白する時に出る米ぬかを圧搾して抽出し、精製したオイルです。本格的に作るとなると、有機溶媒抽出、蒸留、分離、溶媒回収など、複雑な工程が必要になります。

米油を製造しているボーソーのサイトを参考に、工程をまとめてみましょう。

 
・精米工場で玄米を精米した時にできる新鮮な胚芽と米ぬかが原料です。

・全国各地の原油抽出工場で、抽出機で溶剤を用い、米ぬかから米原油が抽出されます。

・溶剤を完全に除去します。

・この段階では、肥料や飼料にしか使えないので、精製工場に運ばれます。

・苛性ソーダを用い、遊離脂肪酸の脱酸を行って粗脂肪酸となったものは、石けんやインクの用途で出荷されます。

・冷却して結晶化を行ったものをろ過し、脱ろうを行います。

・この段階で、粗ワックスとなったものを、コーティング剤や化粧品の用途で出荷します。

・さらに、活性白土で色素成分を吸着させて脱色し、高圧水蒸気で高温にした真空化で水蒸気とともに微量有臭物質を脱臭します。

・最終的に、品質管理されたものが米油として出荷されます。

*参考URL:http://www.boso.co.jp/process.htmlによる。

 
米ぬかからオイルを抽出するには、不純物を取り除くためのさまざまな工程が必要なんですね。メーカーでは、お米のおいしさを残しながら、安全性の高い高品質の製品作りが行われていることが分かります。

この工程を自分で行うのは手間ひまがかかりすぎるかもしれません。
米ぬかオイルのメーカーは多数ありますから、自分に合ったオイルを探すのも良いですね。

 

溶剤抽出は安全?

米ぬかオイルを作る際に、溶剤抽出が行われています。オイルの抽出には、ノルマルヘキサンという溶剤が使用されるのが一般的です。無色透明無臭で、食品衛生法にも適合しているものです。溶剤として用い、油を抽出した後は、蒸留によって除去されるか、苛性ソーダで中和されます。
これは、もともと油分が少ない米ぬかからオイルを抽出するためにやむを得ないことではありますが、一般的には、溶剤抽出されたオイルよりも低温圧搾などのように無理な力を加えずにやさしく絞ったオイルが良質と考えられています。

でも、米ぬかオイルの場合、市販の米油を含めてトラブルの報告が少ないと思います。日本人の肌質に合っているからなのか、理由ははっきりしませんが、あまり神経質にならなくても良いのではないでしょうか。
気になる人は、「圧搾一番絞り製法」と記載されているものを選ぶと安心ですよ。

 

美容オイルとしての米ぬかオイルが少ない理由

冒頭でも少し触れましたが、じつは、化粧用の米ぬかオイルは、取扱いがまだ少ない状況です。ホホバオイルやオリーブオイルなど、さまざまな美容オイルが出回っていて、米ぬかオイルは日本人になじみのあるお米を原料としているのに、どうしてなのでしょうか?

これは、これまでのアロマオイルやマッサージオイルが、海外からの輸入から始まっていることに由来しています。椿オイルは日本のオイルですが、それ以外は、ほとんどが海外で古くから使われてきたオイルです。日本人は、世界各国の伝統的なオイルをいろいろ試せる恵まれた環境にあるとも言えます。

海外では、お米を原料としたオイルはあまり使われてきませんでした。そのため、海外からオイルを輸入している一般的なショップでは、まだ扱われていないわけです。
でも、米ぬかオイルは、日本人には使いやすいオイルで、効能も抜群なので、これからは取り扱いも広がっていくと思いますよ。

 

良質の米ぬかオイルを選ぶ基準

最後に、高品質の米ぬかオイルを選ぶ基準をまとめておきましょう。

 

(1) 美容オイルとしての米ぬかオイル

美容に使うには、化粧用のオイルが理想です。最近の人気を受けて、化粧用の米ぬかオイルも種類が増えてきました。食用のオイルよりも純度が高く、より低刺激になっていますので、手に入る場合は化粧用のオイルを選びましょう。

 

(2) 一番搾りのオイル

食用の米油を美容目的で使う場合、製造方法にも注目しましょう。
食用に使う場合も同じことが言えるのですが、できれば化学溶剤を使わずに抽出されているもののほうが安全性が高くなります。その場合は、「圧搾一番搾り製法」という記載があるものを選びましょう。

 

(3) 新鮮なオイル

油焼けという言葉もあるように、劣化したオイルを使うと、かえって肌トラブルを招いてしまいます。製造されてから時間の経っているものは避け、新しいものを選びましょう。そして、開封後はできるだけ密閉し、早めに使い切りましょう。

 
以上、米ぬかオイルの作り方から選び方までをまとめてみました。
人気が出ていますが、まだ使っている人は限られています。美容効果が高く、日本人にもなじみやすく使いやすいオイルですから、ぜひいちどお試し下さい! 身近なお米を使ったオイルのパワーにきっとおどろくと思いますよ。

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