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ニキビに尿素はNGって本当?お勧めしない理由とは



敏感肌
 
ドラッグストアなどで手軽に入手できるものも多い尿素配合の化粧品は、尿素自体が肌が持つ天然保湿因子なこともあり、万人受けする保湿アイテムといったイメージがあります。

確かに、尿素配合のハンドクリームやボディークリームは、顔用の尿素配合の化粧品が販売されるずっと前から、多くの人に愛用されてきたアイテムです。
しかしそんな馴染みの深い成分である尿素ですが、ニキビが気になる人が使用する場合は注意が必要です。

ニキビの種類別に、尿素配合の化粧品が向いていない理由をご説明していきます。


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10代の思春期ニキビに尿素はNG

ニキビには大きく分けて二種類があり、一つは10代にできる思春期のホルモンのアンバランスが原因の思春期ニキビと、20代以降にできるインナードライ肌などを伴う大人ニキビです。

どちらも一見、同じニキビのように見えますし、思春期ニキビが知らない間に大人ニキビに移行している場合も多いものです。
しかし、最もニキビに悩む人が多い思春期ニキビの気になる肌には、尿素配合の化粧品は避けた方が良いようです。

その理由は、尿素のタンパク質溶解作用にあります。

厚く溜まった古い角質を少しずつ溶かす効果のある尿素は、まだ角質層が成長段階で未熟な10代の肌には負担が大きい成分です。
10代の思春期ニキビは、肌に合った洗顔料や石鹸でしっかり洗顔を行い、できてしまったニキビを殺菌し、規則正しい生活習慣や食生活を心がけることで改善していくことができます。

大人のスキンケアのように、ターンオーバーを促進することでニキビを改善したい気持ちは分かりますが、尿素で未熟な角質層を刺激することは、逆に未成熟な角質を増やしてしまい、よりニキビを悪化させる原因になってしまう場合もあるようです。

このことからも、10代で思春期ニキビに悩む人は、尿素配合の化粧品を使用せず、洗顔や殺菌などシンプルなスキンケアでお手入れしていくことをお勧めします。

 

大人のニキビ肌には尿素を使ってもいい?

思春期ニキビと異なり、インナードライ肌や外部からの刺激、ストレスやホルモンのアンバランスなど、大人ニキビができる原因は様々です。

しかし大人ニキビを改善するために必要なスキンケアは、どんな原因でもまず肌への水分補給です。
しっかり保湿化粧水で水分を補給し、保湿の蓋であるクリームや乳液も毎日使用して、肌の水分保持能力をアップさせることが、大人ニキビ改善に繋がります。

そんな水分補給が必要な大人ニキビが気になる肌にとって、手頃で保湿効果の高い尿素配合の化粧品はとっても魅力的なアイテムです。
しかしまだ痛みを伴わない小さくてプツプツした白ニキビなら大丈夫でも、痛みを伴う赤く腫れたニキビや、中に膿を持つ黄色くなったニキビには、尿素配合の化粧品は避けた方が良いようです。

理由は赤く腫れたニキビや、膿を持った黄色ニキビは既にニキビが炎症を起こしている状態なので、尿素の角質溶解作用が炎症を悪化させるおそれがあることによります。
ニキビの炎症を起こしている場所に尿素を使用すると、自力で治そうとしている角質を溶解し、未成熟な角質を作り続けて、益々炎症が酷くなる悪循環に陥ってしまいます。

大人ニキビの気になる肌でも、ニキビ跡や過剰な皮脂分泌による毛穴の開きには、尿素配合の化粧品は効果を発揮しますが、炎症を起こしたニキビには使用しないよう、ニキビの部分に尿素が触れないように注意することが必要です。

 

大人ニキビを繰り返してきた敏感肌も使用は慎重に!

大人ニキビが治った肌の中には、角質層があまり丈夫ではない敏感肌の人も多いものです。
特にクレンジングや保湿アイテムなどの化粧品の刺激によって大人ニキビができていた人は要注意です。

敏感肌の人は肌が外部からの刺激を受けやすく、他の人が大丈夫な化粧品でも刺激を感じることがあります。
尿素配合の化粧品は、敏感肌が苦手なピーリング化粧品やクレンジングと異なり、使用した時は問題無く、肌もしっとり潤って特に刺激を感じないものです。

しかし毎日使い続けているうちに、次第に角質が少しずつ溶解され、気が付けばピリピリと刺激を感じたり、せっかく治まったニキビが再発したりする可能性もあります。
このことからも、ニキビを繰り返してきた敏感肌の人も、ニキビが治まったからと言って、尿素配合の化粧品を使用するのは慎重になるのが賢明です。

毛穴ケアや、ニキビ跡のケアにどうしても尿素配合の化粧品を使用したい場合は、気になる部分だけにピンポイントで使用するようにすることと、尿素配合の化粧品をつける前に、ヒアルロン酸やセラミドなど配合した保湿効果の高い化粧品を使用してから使用すると、肌への負担も少なく尿素の効果を実感することができます。

回数も毎日の使用が刺激を感じる場合は、週に3回から1回と使用回数を減らすのもお勧めです。

大人ニキビを繰り返してきた敏感肌は、再び肌が刺激を感じるとニキビが再発しやすいものです。
辛いニキビを二度と繰り返さないためにも、自分の肌質をよく観察し、刺激を感じそうな場合は尿素配合の化粧品を毎日顔全体に連用するのは避けましょう。

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