漢方薬で過剰な皮脂分泌をケアする方法~体の内側から脂性肌改善
ストレスやホルモンバランス、生活習慣の乱れと深く関係のある脂性肌。このお肌トラブルを解決する方法の一つとして、漢方について紹介いたします。
漢方で体内から水分バランスを整える
表面的なスキンケアだけに限らず、体の内部の不調によってオイリーな肌を招いてしまうということに着目して、体を内部から整えてくれる漢方で根本的に体質改善をしてみるのはいかがでしょうか。漢方には、四つの作用があります。
●足りない元気や潤いを補う効果
●体内に溜まりがちな老廃物の排出を促進する効果
●血液や気をサラサラにして流れやすくする効果
●心身機能やホルモンバランス、内臓機能のバランスを調整する効果
です。漢方では、これらのバランスの崩れが原因で脂性肌が起きると考えられており、体内に余分な水分や熱が溜まることで胃腸の機能低下が発生し、栄養分が吸収されにくくなり肌の水分バランスも崩れてしまうとされています。漢方の働きで、肌内面の水分バランスを整えていきましょう。
脂性肌改善に効果的な漢方薬
皮脂分泌を過剰にする体質を改善するためには、ホルモンバランスを整えたり、血流を改善する漢方はよく使われています。ホルモンバランスを整える漢方では地黄や桂皮、血行促進作用のある漢方では牡丹などがあります。このように、様々な種類がある漢方薬の中で、特に脂性肌で悩む人へおすすめしたい代表的なものをいくつか説明いたします。
肌質の衰えが心配な方は、皮膚組織の機能を向上させる生薬を用いた漢方がおすすめです。甘草などが良いでしょう。また、ホルモンバランスを整えるには内分泌系機能を向上させる生薬を用いた漢方役が適しています。地黄、桂皮などが挙げられます。オイリー肌の根本的な原因となっている肌の乾燥には、肌のうるおいを確保する漢方がおすすめです。これも地黄、当帰などが効くとされています。他にも、血行を促進することで肌細胞に十分な栄養素を送り届け浸透させたり、体内に溜まりがちな老廃物を排泄しやすくする薬効のある漢方が適しています。牡丹皮や芍薬などが向いています。薬の効き目にも個人差があるように、漢方にも人によって向き不向きがあります。
スキンケアにも漢方を
脂性肌であるということ以外にも、自分の体質をきちんと自覚し、自分に合った漢方を見つけることが大切です。ちなみに、スキンケアの際には、天然の漢方成分をたっぷりお肌に浸透させるパックをするのも効果的です。瑞花露、五行草などがおすすめです。ローションやソープという形で販売されていますので、漢方薬を飲むだけでなくスキンケアにも生かしてみるのはいかがでしょうか。