世界的に有名なアロマオイル、セントジョンズワートの話。家庭にひとつあるとかなり便利!
アロマテラピーがよく活用されている国としては、ドイツが挙げられます。
バスソルトで有名なクナイプも、オーガニックコスメで有名なヴェレダも、すべてドイツの製品です。
また、健康志向の高いアメリカでも、かなり積極的に、アロマテラピーが活用されています。
そんな中で、世界的に有名なアロマとして、セントジョンズワートのアロマが挙げられます。
黄色い花を咲かせるセントジョンズワート
セントジョンズワートは、高さ1mほどになる多年草です。
夏から秋にかけて黄色い小さな花を咲かせます。
精油は、花と葉の水蒸気蒸留法で採取されます。
主な産地は中央アジアで、イギリスやフランスでも栽培されています。
セントジョンズワートと聞くと、ぴんとこない方も多いと思いますが、和名をセイヨウオトギリソウと言います。
それゆえ、エッセンシャルオイルのことは、オトギリソウオイルとか、ハイペリカムオイルと呼んだりします。
古くからその薬効は知られていて、痛みどめや切り傷、やけどの治療など多岐にわたり用いられてきました。
中世のヨーロッパでは、魔除けのお守りとして活用されていました。
それゆえ、研究もかなり進んでいるアロマの一つです。
医薬品と相互作用があることも確認されています
現在、セントジョンズワートに含まれるヒペリシンと呼ばれる成分が、うつ病や不眠症、更年期障害や自律神経失調症といった、さまざまな現代病に効果があると言われていて、この成分のサプリメントが人気です。
ドイツではなんと年間300万件も処方されています。
アメリカでもサンシャインサプリメントとして販売されているのですが、一部の医薬品と相互作用があることも確認されており、医師の診断なしに利用するのは危険だとされています。
感情に流されそうなときに落ち着きをもたらしてくれる香り
そんなセントジョンズワートのアロマは、深く落ち着いたハーブの香りです。
香りも強く、一瞬で憂鬱な気分をやわらげてくれます。
気分だけではなく、関節の痛みや月経痛の痛みもやわらげてくれるので、芳香浴として利用するのがおススメです。
ちなみに、普通にハーブティーとして飲んだり、アロマを嗅ぐ程度では副作用が出たりすることはありません。
相性の良いアロマとして、イランイランやローズといったフローラル系のアロマが適しています。
特にイランイランは甘く深い香りで、不安感を解消してくれるアロマとして知られています。
この他にも、レモンやオレンジスイートといった柑橘系・ベチバーやゼラニウムといったハーブ系とも相性が良いです。
どれも緊張を解きほぐしてくれるアロマであり、セントジョンズワートのアロマと一緒に芳香浴で楽しめるものばかりです。