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シングルノート、シンクロノート~香りが変化する香水、しない香水



香水をつける女性
 
香水と言えばトップノート、ミドルノート、ラストノートと移り変わる香りが魅力の一つです。
しかもそれぞれの香りは単独にあらず、多くの香料が複雑に絡み合って構成されています。


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香水はつけている間に香りが変化する

香水の香りはなぜ移り変わるのでしょう。
これは香料の蒸発する時間に違いがあるためです。香料は揮発するときに香り立ちますので、早く香る芳香はつまり早く揮発しているのです。

香水を身につけたい人の中にこの香りの移り変わりが嫌だ、という人もいるようです。
一般的に、香水の主題は身に纏ってから数十分後に香るミドルノートであり、調香師もミドルノートをその香水のメインの香りと考えて作り上げます。
ですので良く言われるのは「香水をまとう時は身に纏ってから数十分後に人と会うように計算して身につけると良い」ということです。(そうする必要は無しという人もいますが)
香水の香りの移り変わりを嫌う人の中にはこういった小細工が煩わしいと考える人も少なくありません。

 

香りが変化しない香水も

また、香水は体臭とは違うとはいえ、自分から香るものです。
それゆえに今、自分からどんな香りが立ち昇っているのかよく分からない(特に常用している香水の場合、鼻が慣れてしまっているため分かりづらい傾向にある)ということがあります。そのため移り変わる香りは身にまとうのが不安だと考える人もいます。
そんな方にオススメなのがシングルノートの香水です。

シングルノートとは一種類の香りだけで構成されているという意味ではなく、纏ってから終わりまで香りに変化がないもののことを言います。
トップノート~ミドルノート~ラストノートと香りが移り変わる香水に比べてあまり一般的ではありませんが、有名なブランドからも多くの商品が出ています。

 

予測不可?シンクロノート

また、あえて予測不可能を楽しみたい冒険家にはシンクロノートというタイプの香水がオススメです。
このタイプの香水は付けた人の肌によってどの香りが出て来るのかが変わるというものです。
こちらも有名な調香師の手によって商品が世に出ています。

香りが移り変わる香水にせよ、シングルノートの香水にせよ、シンクロノートにそよ、共通しているのは複雑かつ繊細な香りの競演です。
様々な食材が渾身一体となって一皿の料理になるように、あるいは様々な楽器がオーケストラを奏でるように一つの香水を作り上げるのです。
香料の「香り」だけでなく、それぞれの「揮発する時間・特性」という特性までも生かし、私たちの鼻に、そして心に、その香りを届けてくれる調香師のテクニックに敬意を払いたく思います。

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