冷え予防にゆずと梅干し。スッパイ成分の血行促進効果を余すところなくいただこう
冷え性の方は、寒い時期や暑い時期でもクーラーなどで体を冷やしてしまうと手足が冷えて、関節なども痛くなってしまうという方も多いのではないでしょうか。
体が冷えを感じることによってこれ以上体温を逃さないようにしようと、血管がキュッと収縮してしまうせいでこのようなことがおこります。
今回は、このようにおこる冷えや痛みを予防する、ゆずの活用方法をご紹介したいと思います。
古来から愛されている柚子
ゆずは古代から様々な使い方をされていたようです。日本では、江戸時代くらいから冬至にお風呂に柚子を浮かべる習慣があったようです。今でも、この日にゆず風呂に入ると風邪をひかず健康に暮らせるとのことで、多くの方が実践されているようです。
ゆずは、良い香りで脳を程よく刺激してリラックスさせてくれる、アロマテラピーのような作用があります。
また、ゆずは、料理に少し加えるだけで大変上品な味わいを楽しめますよね。
味が良いだけではなく、他にもゆずには実に様々な効能があります。
風邪予防や不眠症改善に、便秘の解消に、冷え予防に、膝の痛みや腰の痛みなどの関節痛になど、多くの方が古来より使っていました。
庭にゆずを植える方も多かったようですね。
ゆずに含まれる有効成分
ゆずの皮にはヘスぺリジンという成分があります。実にはクエン酸、リンゴ酸、イソフラボンなどの成分が含まれています。
抗酸化作用がありますので、健康に良いですし、活性酸素なども除去してくれる働きをしますので、関節の痛みなどにも効果的です。
ゆずの種を取ろうとしたときに、ぬるぬるっとした感触があると思うのですが、これはテルペンやペクチンというもので、肌の水分を保つ効果があるようです。手作りの化粧品などにつかえば、肌の若返り効果も期待できるかもしれません。
種にも炎症緩和効果が!
ゆずがすごいのはこれだけではありません。なんと、知らないとみなさんが捨ててしまいがちな種の部分にも大変すばらしい効果があるのです。
種には、リモネン、ノミリンなどが含まれていて腰の痛みなどの神経痛や様々な炎症を緩和させるような作用があるようです。
あったか柚子茶で体の中からポカポカに
このように、皮から実、種まですべて使えて捨てるところがないゆずですが、活用法としては、まず思い浮かぶのがゆず茶ではないでしょうか。
※ゆず茶については女子リキに詳しく書きました。
ゆず茶【レシピ・効果】アレンジした飲み方の解説も
ゆず茶として市販されているものもありますね。
ご自分で作られる場合には、ゆず1つに対して、はちみつを250ml位入れて作ると良いでしょう。皮は千切りにして、実と皮を入れた容器にはちみつを入れて保存します。
半月位経ったら皮を取り除いておきましょう。1か月でできあがりです。
お酒がお好きな方は、はちみつの代わりに、氷砂糖とホワイトリカーを入れてゆず酒にしても良いですね。
ゆずの種は、アルミホイルに包んで黒焼きにして、摂取すると良いでしょう。
健康にも美容にも良いゆず。是非活用してみて下さい。
クエン酸を含む食品として、もうひとつあげられるのが梅干です。
梅干し、梅肉エキスで冷え予防!
クエン酸を含む黒酢などの食材が、血液ドロドロタイプの方にとっては冷え性予防になると言う事を以前お伝えしましたが、良く似たタイプの血液循環を良くする食材「梅」のご紹介をしたいと思います。
「梅」と言えばまず思い浮かぶのが梅干しではないでしょうか。
梅干しは日の丸弁当などにしてみたり、お結びにしたりと日本人のお弁当には定番の食材ですね。
梅干しには殺菌作用がありますので、夏の暑い時期などには食中毒の予防にもなり大変重宝されています。
そんな梅干しですが、梅干しだけではなく青梅をすりおろして黒くなるまで煮詰めて作った「梅肉エキス」にも冷え性の人にとって嬉しい効果があるのです。
梅肉エキスとは?
梅干しも大変殺菌作用や疲労回復などもあり、優れた食材なのですが、「梅肉エキス」はより梅の成分がギュッと濃縮されていますので、それの何倍も効果があるようです。ピロリ菌などの強い菌に対しても効果があると言われているようですので食べていて損はありませんね。
クエン酸ももちろん含まれていますので、代謝も活発になります。中性脂肪なども高くなりにくくなります。
血液を弱アルカリ性にしてくれますので、肉などの酸性の食品を良く食べる方は、体のバランスをとるため、血液浄化のためにもとると良いようです。
ムフメラールで血液さらさらに
梅肉エキスには作る過程で「ムフメラール」と言う成分ができます。これには、血小板が固まりにくくする働きがあります。「ムフメラール」によって血液がサラサラと流れやすくなりますので、手足などの末梢血管にまで血が届きポカポカと温まってきます。
血液がドロドロとしがちで、冷えに悩んでおられる方におススメです。
梅肉エキスの作り方
梅肉エキスは、市販もされていますので手軽に取り入れることができそうですね。
また、ご自宅でも梅肉エキスを比較的簡単に作ることができます。
青梅を綺麗に洗って水気を良くふきとります。
梅のヘタを、竹串や、ようじなどでとります。
それをおろし器などですりおろし、その液をこしたものを、かきまぜながら煮詰めます。灰汁をとり程よい固さになれば出来上がりですので、青梅が手に入る時期になればご自宅で作ってみても良いですね。
お湯や水で薄めてドリンクにして飲んでも良いですし、ドレッシング代わりにしても楽しめます。梅肉エキスに含まれている成分には、高血圧の原因となるナトリウムの吸収を促進させる成分が生まれることを抑制する作用があるため、血圧が安定します。
料理などにも食塩やしょうゆなどを使う代わりに梅肉エキスを使うと高血圧の心配なども少なくなるかもしれませんね。
上手に梅を活用して、冷えない健康的な体を作りましょう。