髪に頭皮に効果満載♪ヘナでトリートメント・白髪染めをする方法
最近よく耳にするのが”ヘナ”というものです。ヘナで白髪を染めるといいますが、一体普通のヘアカラーとどう違うのでしょうか?
またそれは頭皮や髪の毛にどのような効果があるのでしょうか? ヘナについて染め方ともに見ていきましょう。
ヘナとは?
ヘナはミソハギ科の低木です。1.5~3mくらいまで成長します。インド、ネパール、スリランカ、パキスタン、イランなどに自生しています。
その葉を粉末にしたものが髪の毛を染める「ヘナ」です。へナは天然素材のハーブトリートメントとしても使用され、人気を博しています。
ヘナの特徴
1. ヘアケア効果に優れるヘナ
ヘナは白髪染めに効果があるだけでなくヘアケア商品としても大変人気があります。ヘナの葉には、抗菌、殺菌作用があります。また、髪の表面をコーティングして紫外線から髪を守ってくれます。
ブリーチやカラー剤、パーマ液などで傷んだ髪はタンパク質不足でコシやツヤがなくなっています。そこにヘナを使うことで以前のしなやかさが戻ってきます。
ヘナが髪に吸収されているのでくせ毛やネコ毛が抑えられます。ヘナが髪のボリュームを抑えてくれるのです。
ただヘナが髪に吸収されることでで、その後はパーマがかかりにくくなるかも知れません。その分、パーマがかかりさえすればパーマのもちは良くなります。
パーマを初めてかけたときの新鮮さが戻ってきます。
ヘナは頭皮のケアにも効果的です。頭皮トラブルがある場合には緩和して改善してくれますし、フケや痒みも抑られます。
ヘナは頭皮パックとしても重宝されています。毛穴の汚れをしっかり落とすので増毛効果が期待できます。
頭皮は皮膚よりも何倍もその成分を吸収すると言われています。頭皮パックにより頭皮からヘナの成分が吸収されることで、睡眠が深くなり、生理不順の改善にも繋がります。
2. ヘナ配合の毛染め商品にはヘナとは書かれていない
ヘナ100%のもの以外でも、ほとんどの天然素材の白髪染めにはヘナが配合されています。しかし「ヘナ」とは記載されていません。
ヘナが配合されている商品には、ヘンナ、ヘンナ葉エキスなどと書いてあります。
3. ヘナでは真っ黒には染められない
ヘナは粉末状なので、水に溶かして染色します。ローソンという色素がタンパク質に絡むために髪に色がつきます。
ローソンはオレンジの色素です。そのため染めた髪もオレンジ色を黒髪に乗せた感じになります。もし黒髪が白髪であったらどうなるでしょう? そうです、オレンジ色になります。
つまり、ヘナは白髪を黒くすることはできないのです。黒髪にヘナのオレンジがのると、太陽の光でキラキラ輝くソフトな赤色になるということになります。
もし黒っぽい色に染めたいのなら、インディゴという染色料で後染めをすることになります。インディゴは落ち着いた、ブラウン系にしてくれます。
4. 白髪染めならヘナとインディゴで、ヘアケアならヘナだけで
ヘナを使うという点では白髪染めもヘアケアも同じことをします。
ただ、白髪染めの場合はその後インディゴで黒に近くしていくことが違う点です。
もちろんヘアケアの場合でも、明るすぎる髪色を好まない場合は、インディゴで調整します。
5. ヘナはかぶれない?
ヘナはヘアカラーとして販売されている一般的な商品と比べると、カラーリング特有のかぶれが出る可能性が低いと言われています。
しかし、使う人の頭皮の状況によっては、アレルギーを起こす可能性があります。
頭皮が熱くなり皮膚が縮む感じになる場合はアレルギーを起こしている可能性が大きいので、その場合は使用を中止しましょう。
2006年に国民生活センターによって行われたヘナ商品に関する調査を見ても、パッチテストをしてから使用することが必要になっています。
6. 添加物が入っている偽物には要注意
先述したように、ヘナ100%であれば白髪はオレンジ色に染まるはずです。ところが中には白髪が黒に染まるなど、オレンジ以外に染まる商品も見かけられます。
その場合は他の染料や添加物などヘナとは別の成分が入っていると考えて間違いありません。
頭皮や髪のケアのためにヘナを使う場合は、そのようなヘナ以外の成分が入った商品に気を付けましょう。
ヘナ100%で髪を染める方法
ヘナで髪を染める場合は、服や周辺を汚してしまいやすいので、お風呂で染めることをおすすめします。
ただし、ヘナは冷たい場所だと効果を発揮しにくいため、冬などの寒い日は暖房器具などであらかじめ浴室を温かくして染めてください。
準備するもの
●ヘナ
ショートの場合はヘナ50gに50~60度のお湯が150CC。
セミロングの場合はヘナ50~100g、お湯が150~300CC。
ロングの場合はヘナ100g~、お湯は300CC~となります。
髪のボリュームや長さによって色々試してみましょう。
●お湯
●ヘアオイル(オリーブオイルやココナッツオイル、椿オイルなど)
●ケープ(大き目のバスタオルでもOK)
●使い捨てビニール手袋
●使い捨てビニールキャップ
●汚れてもいいフリースのキャップや毛糸のキャップ(保温効果のあるもの)
●ヘナを溶くボウル
●ヘアクリップ(100円均一などで売っています)
●クリーム(ヘナが顔につかないように気になる部分に塗っておきます)
染め方
【下準備】
頭皮マッサージする前に、ヘナをマヨネーズくらいの固さになるように練っておきましょう。固すぎず柔らかすぎずが基本です。
【染める手順】
1. 染める1時間前にヘアオイルで頭皮を十分にマッサージしておきましょう。頭皮が固いとヘナが十分にしみこみません。
2. ヘナがつくと困る部分にクリームを塗っておきましょう。厚めに塗るのがポイントです。普段お使いのクリームや、乳液などでもOKです。
3. ヘアクリップで髪を上下に3段階くらいに分けておきます。
4. 手袋をした手で染めていきます。ブラシなどは使わないでください。最初の段の毛が染められたら、次のクリップを外し、塗っていきます。
5. 最後まで髪に塗ったら頭皮にもつけて泥パックのようにします。気になる所は2度塗りをします。
6. 最後まで行き渡ったら、髪をできるだけ頭頂に持って来て、ビニールキャップを被ります。その上に毛糸のキャップなどのキャップを被って保温します。
7. そのままいつものようにお風呂に入ります。1時間置かないといけないので、かなりゆっくりお風呂に入ることになります。
8. 1時間経過したら洗い流しましょう。ポイントはしっかり洗い流すことです。使い始めは髪がゴワゴワします。これはヘナが脂分を吸収しているからです。
9. 最後にシャンプーリンスをします。最初の頃は髪の脂質が十分でないために、流しただけではヘナが落ちていないことがあります。シャンプーで洗い流しましょう。
ヘナの後、インディゴで黒髪に染める場合の方法
白髪染めの場合やヘナを使った後の髪が明るすぎると感じる場合は、インディゴで髪色を整えていきましょう。
インディゴでの染髪は数日置いてからでも可能ですが、今回はその日のうちにインディゴを入れてしまう方法をご紹介します。すでに1時間お風呂にいたことになりますが、引き続きあと1時間、頑張りましょう。
染め方
1. ヘナで染め、シャンプーした後、タオルドライをしてからドライヤーでしっかりと乾燥させる。
2. ヘナの量の半分から3分の2程度のインディゴを、60~70度くらいのお湯で、ヘナと同等か少し柔らかめに溶かします。その際、ヘナの体積の1.7倍ほどのお湯がちょうどいいようです。同量だと硬すぎ、2倍だと軟らかすぎるかなという感じになります。
※インディゴの量はヘナと同量を入れてしまうと真っ黒くて重い感じになります。少しブラウンを残したい場合は3分の2くらいに、明るいブラウンにしたい場合は半分程度にすると良いでしょう。
3. 手袋をつけてインディゴをヘナと同じように塗り、キャップを被って1時間置きます。
4. インディゴをしっかりと洗い流し、シャンプーリンスをします。
いかがでしょうか? 最初はヘナとインディゴとで手間と時間がかかり、大変かもしれません。
しかし、ヘナのトリートメント効果を実感できれば、白髪染めもトリートメントもしてくれるヘナしか使えない!となる人も多いはず。
ヘナを使いこなして頭皮と髪の健康をいつまでもキープしたいものですね。