ヘナのススメ~初めての方必見!上手に白髪を染めるための注意点
一般の染毛剤に抵抗があるという女性は、実は少なくありません。
「昔チャレンジしたことがあるけれど、染まりにくい」という方もいれば、「髪の毛や頭皮が荒れてしまいそうで怖い」という方もいるかと思います。
特に肌が弱い人や、自然派志向の人にとっては、その気持ちはより強くなるかと思います。
そういう方におすすめしたいのが「ヘナ」です。
ヘナは、インドの伝承医学である「アーユルヴェーダ」から生まれた髪の毛と頭皮のためのものです。
このヘナは肌にも優しく、自然な色合いになるという効果がありますので、どんな人にもおすすめしやすいアイテムなのです。
髪の毛や肌に優しい「ヘナ」
そもそも、ヘナとはどんな染料なのでしょうか。
その原料は、インドだけでなく、中近東などにも自生しているシコウカという植物です。
アーユルヴェーダの教えの中では、薬草として使われることもあるものです。
それではヘナはどうして体に優しいのでしょうか。
一般的に販売されている染毛剤は、化学変化で髪の毛の内部から色を変えるものです。これは効き目が大きい反面、髪の毛や頭皮にかかる負担も大変なものになってしまいます。
ヘナの場合には、ヘナに含まれている色素成分が髪の毛の中にあるケラチンと結びつき、髪の毛が染まります。そのため負担が少なく、髪の毛にも優しいのです。
トリートメント効果にも優れるヘナ
ヘナは肌には優しいですが、髪の毛を染める効果はさほど高くありません。
あくまで仕上がりは自然なものです。
ただし、トリートメント効果にはすばらしいものがあります。
ヘナは髪の毛のたんぱく質と結合して、髪の毛の表面を覆います。そうすることで髪自体の保水力もアップして、つやつやの髪の毛になるのです。
ハリやコシも出てくるでしょう。
つまり、ヘナならカラーリングとトリートメントが一緒にできるのです。
美容院でも自宅でも「ヘナ」で髪を染められる
美容院でもヘナで髪の毛を染めてもらうことができますが、自分で染めることも可能です。月に1度はヘナで髪を染めれば、自然な髪の毛の色合いをキープできるでしょう。
まずは美容院で染めてもらい、合うと思ったら自分でもチャレンジしてみるという手段をとってみてもいいかもしれません。
なお、初めてヘナを使った時に「髪の毛がきしむ」「パサパサする」という人がいます。
これは、髪のダメージがひどい人に現れやすい症状とも言われています。
何度もヘナを使用すれば、自然とトリートメント効果が高まり、ツヤやハリのある髪の毛になります。
「ナチュラルヘナ」とは異なる「ケミカルヘナ」に注意!
ヘナは天然成分でできていますから、安心して髪の毛に使うことができます。
ですが、使用するうえでの注意点もありますので、その点は理解して使いましょう。
実は、ヘナにも種類があります。ヘナという名前がつけられていても、全てが天然成分由来というわけではありません。
100パーセント天然由来の成分でできた「ナチュラルヘナ」と、化学成分が入っている「ケミカルヘナ」があるのです。
ナチュラルヘナは産地や収穫時期によって効果が異なります。
その人の髪質によっても効果が変わってくるでしょう。
思ったよりも色が濃くなることもありますし、色が出にくいこともあります。
ナチュラルヘナを1回使用しただけでは発色しにくいという人もいますし、続けて使用しているうちにきれいに染まるという人もいるのです。
また、髪の毛が傷んでいると、うまく色が入らずにきしきしする感覚だけが残ってしまうこともあります。
こういう場合でも、続けて使用することでうまく髪の毛が染まることがあります。
開封してしばらく経ったヘナの使用は避けて
ヘナは時間が経つと品質が劣化してしまい、うまく染まらなくなることがあります。
開封して時間が経過した商品は使わないようにした方が賢明でしょう。
ちなみに、新鮮なヘナはきれいなウグイス色をしており、匂いも抹茶のような感じです。
「変な匂いがする」「色がおかしい」と思ったら、使わないほうがいいでしょう。
また、「ケミカルヘナ」には化学成分が混じっていますので、肌が弱い人はかぶれたり腫れたりする可能性もあります。購入の際には成分表をよく見て注意しましょう。
まずはパッチテストを!
肌が弱い人は、まずはパッチテストをしてみることをおすすめします。
パッチテストとは腕の内側、皮膚が柔らかい部分にヘナをつけて、次の日に赤くなったりかぶれたりしていないかを調べるテストです。
後で「アレルギーが出ちゃった、使わなきゃよかった」と後悔するより、先にテストをしておけば安心です。
月経中、妊娠中の人はヘナの使用は控えて
なお、ヘナに関してはあるタブーがあります。
それは「妊娠中に使わないほうがいい」「月経中は使用を控えるべき」というものです。
貧血状態になると言われているためですが、月経中や特に妊娠初期には使用しないほうが無難でしょう。
ヘナは使用するシーズンやその時の髪質にも仕上がりが左右されることがあります。
そのため、前と同じような色合いに染まらなかったという不満を持つ方もいるかもしれません。
ですが、自然派の生活を目指している方、肌が弱い方には負担も少なく、十分満足できる染毛剤になってくれることでしょう。