あなたの脚は曲がってる？X脚の原因と足の変形をチェックする方法

 
X脚というトラブルをご存じでしょうか？　O脚ほどの知名度はないものの、X脚もお悩みの方が決して少なくない脚の症状のひとつです。

X脚とはまっすぐ立ったとき、膝はくっついているのに太ももとふくらはぎの間に隙間が空き、膝を中心に脚が「く」の字になっている状態のことを言います。
この状態は、パッと見で分かるものと、病院にて問診やレントゲン検査を受け、ひざの状態や歩き方などを総合的に診断して初めて判断される場合とがあります。つまり、意外と本人も気付いていないうちにX脚になっていることもあり得るというわけですね。

 
また、病院に行かずに自己判断でX脚を調べる場合には、くるぶしをチェックする方法があります。両足を揃えて立ち、くるぶしの間に指が五本以上入る開きがある場合には、ご自分の足は変形していると考えた方が良いかもしれません。

 

X脚の人はO脚の人と比べて少ない？

とはいえ、X脚を気にしている人がO脚に比べて少なく感じられるのは、その症状の外見的な違いが挙げられるのではないかと思います。膝がくっつかず、両足の間がまさにアルファベットのOような隙間が大きく開いてしまうO脚に比べて、X脚は一見内股に見え、特に女性にとってはなんとなく可愛いらしく感じられてしまうことから、X脚の状態でもそれを重くとらえていない方が意外と多いということなのでしょう。

O脚の場合はパンツを履いてもスカートを履いても、膝を中心とした両足の開きが見た目の美しさを損なってしまうため、何とかして治そう、O脚に見られないように気を付けようと努力をされる方が少なくありません。
それに比べてX脚は、確かに見た目の立ち姿が美しいとは言い切れませんが、しかし美しさはなくとも可愛らしさを演出することができます。つま先が内向いた内股は、立っているだけでも可愛らしい印象を相手に与える、とても簡単な方法ですよね。意識的に内股になっている方もいれば、もしくは、例えば好きな男性を目の前にして自然と内股になって女性らしさを醸し出そうとしてしまう場合もあることと思います。

 

X脚にもO脚の同様の原因が…

ただ問題は、X脚もO脚と同じように放っておいて良いことはない、という点です。
O脚とX脚、足に表れる見た目は真逆のように感じるかもしれませんが、その原因や、それが引き起こす諸症状にはそんなに大きな違いはありません。

O脚もX脚も骨盤や股関節、膝関節の歪みによっておこる骨のねじれが大きな原因です。骨盤・股関節・足首などの歪みをひざ関節で調整をするため、結果膝の関節自体が歪んでしまうというわけです。

なかにはもともと膝が丈夫でなかったり、全身の関節弛緩によって転倒しやすかったり……などの病気や怪我などによりX脚を導いてしまうこともありますが、そういった特殊事情を除けば大抵の方の場合、原因は骨のねじれだと捉えられるでしょう。

 

X脚を招く骨盤の歪みが起こる理由

ではなぜ、骨盤その他が歪んでしまうのでしょうか？　これには、無意識のうちに繰り返される生活習慣が大きく影響してきます。X脚を招く生活の悪習慣は、例えば足を組んで座る、胡坐をかく、また歩くときの姿勢が悪いなどが挙げられます。他にも女性に多いのが、財布や化粧ポーチだけでない様々なものを詰め込んだ重たいバックをいつも同じ方の手で持つ、もしくはいつも同じ肩にかけて斜め掛けにする、また高いヒールを履いてヨロヨロとバランスを取りながら歩く、こういった行動も悪影響を及ぼします。このような、女性であれば誰しもが思い当たるようなささいな行動によって、重心が少しずつズレていってしまうのです。

それでも、日頃から体幹を鍛え、筋肉を適度に動かし柔らかくしなやかな状態に保てているのであれば、ズレによる歪みも大きくならずに済むかもしれません。しかし、取り立てて運動もしていない、日常生活でもデスクワーク中心、こういった状態のまま年齢を重ねていくと、どうしても骨や筋を支える筋力は落ちてしまいます。こうなってしまうと、生活習慣に加えて加齢やライフワークなどにより、内腿にある内転筋の衰えなども進み歪まないよう支える力がないということになるんですね。

 

子供のX脚

ただし、注意していただきたいのが、幼少期におけるX脚についてです。3歳から7歳くらいまでのお子さんにはX脚になる場合が多いですが、それは放っておいても自然に治りますので、成長過程の変化と捉え、もしお子さんの足がX脚のように思えても気にすることはありません。その時期を過ぎて小学生や中学生になってもX脚のように見える場合は、病院などで診断をして貰い早め早めの対策を取ってあげた方が良いかもしれませんね。

足の違和感はその部位だけに限らず、やがて足首や腰などに痛みを覚える可能性があります。成長期は大きく体が変わるときです。そんな時にX脚をそのままにしておくということは、将来にわたって慢性的な痛みを残すことにもなりかねません。

では、どうすればX脚を改善することが出来るのでしょうか？　その方法にはストレッチ・歩き方などの生活習慣に気を付ける・整体・市販のグッズなどを使っての矯正などがあげられます。
X脚の改善は一朝一夕には出来ません。ご自分のX脚の程度や生活のリズムに合わせて、無理なく長く付き合える改善方法を見付けましょうね。