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大豆は体を冷やす食材だった!冷え症改善のための大豆の摂り方



豆腐の味噌汁
 
ヘルシー食品の代表「大豆」は健康的なイメージがあるので、温める食品だと思いこむ方も少なくありません。しかし冷え症改善にも役立つものなのかと言えば……少し難しいところです。では大豆は本当いからだを冷やすのか、またどのように摂れば冷え症に役立つのかをまとめました。


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”健康食材”大豆にあった、こんな欠点

健康的な食品として知られている大豆ですが、実は非常に消化の悪い食品です。大豆を原料とするきなこは「便秘解消にぴったり」なんて言われているけれど、実は便秘がひどくなってしまったという方がたくさんいるのも現実……。消化・吸収が悪いのでそれだけからだの冷えを招いてしまう原因になってしまいます。

もちろん大豆をそのまま食べても同じこと。消化・吸収が悪いだけでなく、大豆はからだを冷やす働きがあるとも言われています。それが証拠に江戸時代の文献に「米はその性 温なり。小麦はその性 微寒なり。大豆はその性 寒なり」という一文があり、冷やす食品ということを物語っています。

またカリウムを多く含む食品はからだを冷やしますが大豆にも多く含まれています。そして大豆にはからだを温めるナトリウムがカリウムの1/560しかないので、冷やす性質と言うのもうなずけるでしょう。さまざまな書籍で大豆の性質がいろいろ語られていますが、このような裏付けがあることから冷やす食品と言えますよね。

 

調理や加工、食べ合わせで大豆を温める性質に近づける!

そのままでは消化・吸収が悪くからだを冷やしてしまう大豆ですが、調理や加工、食べ合わせで温める性質に変えられます。たとえば煮豆は、大豆を煮ることで消化・吸収をアップさせます。またにんじんやこんにゃく、ごぼうやこんぶなど温める性質の食品と一緒に摂ることで温められます。

しかしただ煮るだけでなく長期間かけて熟成・発酵させるとより温める性質に近づけます。たとえばみそ、しょうゆなどは時間をかけて作ることでナトリウムが増えて温める性質に変化していきます。現代のしょうゆやみそは短時間で大量生産しているので陰性になりますが、昔ながらの熟成製品は温める性質なので冷え性の改善に最適な食品になります。

 

とうふはからだを冷やす代表選手

きなこ、油揚げ、豆乳、湯葉……などの大豆製品はヘルシーなイメージで陽性体質の人なら問題ありませんが、冷え症の人にとっては冷えを促進させてしまう食品なので摂り過ぎには気をつけましょう。その中でも特に冷やしてしまうのがとうふです。

とうふは大豆を消化・吸収しやすくするために組織を破壊して作られた食品なので、そのまま食べるよりも栄養の吸収率はアップしています。しかし大豆食品の中でも特にからだを冷やすということも忘れてはいけません。昔は熱を下げるために額をとうふで冷やしていたという歴史があるほど強力な解熱作用をもっています。

 

冷え症改善する健康的な大豆の摂り方

このように大豆はからだを冷やす食品ですがやはりヘルシー食品の代表! その理由は近年長寿国日本として世界的に和食が見直されていて、その食材のひとつに大豆があることが間違いないからです。いろいろなものをバランスよく摂ること、食べ方にも気をつければ温める性質に変えられますよ。

 

熟成・発酵したみそやしょうゆをフル活用しましょう

一番使いやすいのがみそやしょうゆなどの大豆原料の調味料です。長時間かけて作られた熟成・発酵したものを選びましょう。スーパーで安く売られているものは大量生産するために短期間で作られたものなので温め効果を期待できません。

多少値が張りますが、昔ながらの製法で作られた無添加のモノがおすすめです。特にみそとしょうゆはさまざまな食品にぴったりなので、生野菜にかけるだけで冷える性質を温める性質に変えますよ。便利なのでぜひフル活用しましょう。

 

加熱したり、体を温めるものと一緒に食べたりしましょう

大豆は加熱して食べましょう。煮豆のようにしょうゆや根菜や海草を加えて煮込めば温める性質へ近づけます。またとうふは特に冷やしてしまう食品なので加熱し温めてからいただくのが冷やさないためには大切でしょう。

たとえばとうふは冷ややっこを避けて、ねぎ・しょうが・しょうゆなどを加えて湯豆腐でいただきましょう。また冷ややっこにもついてくるねぎなどの薬味は温める性質で、からだを冷やしすぎないための人間の知恵と言えますね。ぜひ冷え症改善に役立てましょう。

豆乳も冷たいまま飲むと確実にからだを冷やすので、温めてから飲むようにしましょう。このように冷やす食品だからと毛嫌いせずに、工夫して食べれば極端に心配する必要はありません。

 

納豆は体を冷やす?温める?

結論から言うと納豆は発酵させているので温める食品と言えます。しかしそれはみそやしょうゆと同じく昔ながらの熟成・発酵で作られた場合で、人工的に短時間作られたものは陰性になってしまいます。

しかし発酵させているので大豆をそのまま食べるよりは消化・吸収がよくなっています。そうは言っても大豆なので便通などに個人差ができてしまい影響する可能性があるので、食べ過ぎには気をつけましょう。いいものだから……とムリに摂らずに自分の体調を見ながら食べるのがベストですよ。

冷えの観点からだけでなく、消化・吸収をよくするためにも熟成・発酵させるのがベストです。

 

冷え性改善に上手に大豆を取り入れて

大豆はからだを冷やす食品だなんて驚きですよね。ヘルシーだからという今までの常識がくつがえされてしまって複雑な心境でしょうが、それは食べ方次第で温める性質へ傾けられるので大丈夫です。なんだかんだで大豆は日本の食文化を支えてきた食品だと言えるので、今後も上手に取り入れながら冷え性を改善していきましょう。

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この記事は当ブログのライター「ゆっち」が書きました。

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