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リノール酸とオレイン酸を詳しく解説。自分に合うオイルはどれ?



リノール酸

毎日の食生活で何気なく摂取している食用油は、カロリーが高く、健康や美容の大敵といったイメージを持ちがちですが、実際油に含まれる様々な栄養素は、命を繋ぐために不可欠な大切なものばかりです。
そんな食用油のパッケージには、リノール酸とかオレイン酸とかオメガ3脂肪酸とか、ちょっとよく分からないカタカナが書かれているものです。
特に普段家庭やスーパーなどで使われている食用油に含まれているリノール酸とオレイン酸はどのような違いがあるものなのでしょうか?
それぞれの違いを理解し、自分に合った油を選ぶ目安にしていきましょう。

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リノール酸とオレイン酸を含む食用油は?

スーパーなどの店頭には、リノール酸、オレイン酸と書かれたたくさん種類の食用油が並んでいますが、現実には、リノール酸、オレイン酸と聞いても、いまいちどんな成分か分からないし、どれもそんなに違いは無いのではと思われがちです。
筆者も昔は、リノール酸もオレイン酸も多分大々的に書かれているからには、体に良い成分なんだろう、と漠然としか考えず、価格で食用油を選んでいたことがあります。

 
しかし実際はリノール酸とオレイン酸にはそれぞれ異なる特徴があるものです。
リノール酸とオレイン酸の特徴を知る前に、どのような油にこれらの成分が含まれているのかから、ご説明していきたいと思います。
まずサプリメントでもお馴染みのリノール酸は、ベニバナ油やコーン油、マーガリン、マヨネーズ、市販のお菓子に使用される食用油に多く含まれています。

 
また、外食の油はリノール酸の多い油を使用しているところが殆どとも言われていることから、知らず知らずのうちに過剰摂取しやすい成分なので、注意が必要です。
これに対してオレイン酸は、オリーブオイルや菜種油などに多く含まれる成分で、酸化しにくい油と言われています。
オリーブオイルは、コレステロールを下げる効果があるなど、体にいい油として知られていることから、毎日サプリメントのように摂取している人も少なくないことと思います。

 
確かにリノール酸ほど、日常生活で摂取する機会も無く、意識して摂取しなければならない成分ではありますが、油の取り過ぎは肥満など体にとって負担になることもあるものです。
どちらの油も良い点、良くない点を把握して、バランス良く適量を摂取していきましょう。

 

 

リノール酸は必須脂肪酸の一種

リノール酸は人間の体に必要な必須脂肪酸の一種で、オメガ6脂肪酸の一つです。
コレステロールを下げる効果があったり、サプリメントとして摂取すれば、美白や肌の保湿力をアップするなど、美容にも嬉しい効果がいっぱいの成分です。
そんなリノール酸は、ベニバナ油やコーン油など、市販の一般的に流通している多くの油だけでなく、マヨネーズやマーガリン、大豆製品などに入っていることから、意識して摂取しなくても、知らず知らずの間に大量に摂取してしまいがちなのが欠点です。

 
リノール酸を大量に摂取し続けると、花粉症などのアレルギーが悪化するだけでなく、体に必要なコレステロールである善玉コレステロールまで下げてしまったり、怖い病気であるガンを促進したりすると言われています。
体に必要な必須脂肪酸なので、全く食べないのも良くありませんが、常識的な食生活をしていれば、必要な量は摂取できる成分です。
特に揚げ物やお菓子が好きで頻繁に食べている人は、健康のためにも和食中心のバランスの良い食事を心がけて、リノール酸を摂取しすぎない食生活へと変えていきましょう。

 

 

オリーブオイルなどに含まれているオレイン酸

オリーブオイルなどに含まれるオレイン酸は、オメガ9脂肪酸と言われる脂肪酸で、主に菜種油やオリーブオイルに含まれています。
リノール酸が過剰摂取すると、体にとって必要な善玉コレステロールの数値まで下げてしまうのに対して、オレイン酸は体にとって害となる悪玉コレステロールのみ数値を低下させる働きをします。
また、リノール酸は摂取しすぎると、ガンを促進すると言われていますが、オレイン酸を含む油は、ガンを促進することも無いので安心です。

 
何年か前にオリーブオイルはコレステロールを下げる効果があると雑誌やテレビなどで紹介されてからは、体にいいからと、オリーブオイルを色々な食品にかけて毎日食べていた人も多いことと思います。
確かにオリーブオイルは、他のサラダ油と違って、圧搾法や遠心分離法などで製造されているので、余計な薬品が添加されていない安心して食べることができる油です。

 
また、同じくオレイン酸を豊富に含む菜種油も、メーカーによっては薬品や添加物を使用せず、昔ながらの圧搾法で製造しているものもあるので、オリーブオイル同様安心して連用することができます。
しかしどちらの油もやっぱり油には違いないので、摂取しすぎればカロリーや脂質の取り過ぎになりますし、極端な過剰摂取は脳卒中を促進するとも言われています。
理想的な油の摂取方法は、色々な種類の油を取り揃えて、用途に合わせて使い分けていくことです。
一つの油の取り過ぎに注意して、リノール酸もオレイン酸も賢く毎日の食生活に取り入れていくようにしましょう。

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