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茶香炉とアロマポットの違いと使い方。消臭効果もある?



茶香炉
香りを楽しむ道具には色々なものがありますが、その中でも特によく似ているのがアロマポットと茶香炉です。
そもそも茶香炉自体の歴史は浅く、1997年に愛知の陶磁器メーカーがアロマポットにヒントを得て開発したものが茶香炉です。
実際、形状も何となく似ていることから、アロマポットで茶香炉の代用をする人も少なくないようですが、アロマポットと茶香炉には、様々な違いがあるのが現実です。
そんな似ていて非なるアロマポットと茶香炉の違いについて、ご説明していきます。

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アロマポットの目的はアロマオイルを揮発させること

茶香炉と良く似ている形をしたアロマポットは、植物などから抽出されたアロマオイルを楽しむためのポットです。
茶香炉同様、ローソクで加熱するものや、電気で加熱するもの以外にも、一緒にミストが発生するものなど、様々な仕様のものや形状のものが販売されています。
使用方法も茶香炉とよく似ていて、アロマポットにアロマオイルと水を入れて、熱することでオイルを揮発させて香りを楽しむものです。

ただし、アロマオイルは油な上に、発火温度が約30度から70度前後と比較的低いものが多いことから、アロマポットはアロマオイルを温める部分への加熱の温度が約80度前後と、茶香炉よりも低いことが特徴です。
また、構造上もアロマオイルを温める以外の機能は必要としないので、茶香炉よりも簡単なものも多く、100円ショップや雑貨店、スーパーの寝具売り場などでも、比較的たくさん見つけることができます。

 

茶香炉は香りだけでなく消臭効果も実感できる

茶香炉はアロマポットとよく似た形状をしていますが、お湯に垂らしたアロマオイルを温めて揮発させるアロマポットと異なり、茶香炉は茶葉をそのまま加熱して香りを楽しむ道具です。

そのため、アロマポットよりも加熱温度が高く、茶葉をのせる部分が180度以上になるように作られていることが特徴で、アロマポットと同じく、ローソクで加熱するものの他にも、電気で加熱するものがあります。

焼き物の街が発祥のアイテムだけに和の雰囲気のものが多く、香りや消臭効果を楽しむ以外にも茶香炉からこぼれる灯を楽しむことができるのも趣があって良いところです。
お茶の香りは日本人にとても馴染みのあるものなので、心が芯からリラックスできるような、そんな安心感のある香りを楽しむことができます。
消臭効果もあるので、ペットやお部屋の臭いが気になる時には、お茶の香りを楽しみながら、嫌な臭いを消臭していくこともお勧めです。
茶香炉に使用するお茶は、かりがねと言われる茎茶が最も適しているとされていますが、それ以外にも通常家で飲んでいる緑茶や、コーヒー、紅茶、ジャスミン茶やウーロン茶などの中国茶でも香りを楽しむことができるので、好みで好きなお茶を選びましょう。

香りを楽しんだ後のお茶は、緑茶や茎茶はほうじ茶として、それ以外のお茶は自家製焙煎した状態で更に味わい深く頂くことができます。
未使用の乾燥した茶葉以外にも、お茶として飲んだ後の出がらしのお茶を、天日や電子レンジでよく乾燥させて使用することもできるので、茶香炉さえ準備すれば、あとは身近な材料で香りを楽しむことができるのも一番のメリットです。

 

 

茶香炉とアロマポットは兼用できる?

茶香炉とアロマポットは、一見形も使い方もよく似ていることから、代用できるのでは?と思う人も少なくないことと思います。
実際、100円ショップのアロマポットで茶香炉の代用をしているという人がたくさんいるようですが、茶香炉とアロマポットはお互い兼用することが可能なのでしょうか。

 

アロマポットで茶香炉の代用をすると?

身近で入手しやすいアロマポットは、一見すると茶香炉と形状が良く似ていることから、代用している人も多いアイテムです。しかしアロマポットと茶香炉では、そもそも加熱する温度が違う作りになっています。
アロマオイルを加熱する部分が約80度程度になるアロマポットに対して、茶香炉はお茶を乗せるお皿が約180度以上になります。
このことから、アロマポットで茶香炉のように茶葉を加熱しても火力が弱く、お茶の香りをある程度楽しむことはできるけれど、茶香炉のようにしっかり香りを楽しむことは難しいのが特徴です。

 

茶香炉でアロマオイルを楽しんでも大丈夫?

お洒落な和の雰囲気漂う茶香炉は、和室などによく合うことから、アロマオイルを入れて楽しみたい人もいるかもしれません。
しかし茶香炉はアロマポットと違って、お茶を入れる部分が約180度以上を維持するように作られたものです。
このため水とアロマオイルを入れて加熱しても、香りがすぐに揮発してしまうだけでなく、オイルの発火点を大幅に超えた熱を加えることで、アロマオイルが発火してしまうおそれもあることから、安全に使用するためにも、兼用するのは避けた方が良いようです。

アロマポットと茶香炉は、香りを楽しむアイテムとして形は似ているものですが、このように加熱の温度や構造はそれぞれの香りを活かすために作られたもので、全く異なります。
このことからも、お茶の香りをしっかり楽しみたい場合は茶香炉を、アロマオイルを楽しみたい場合はアロマポットを使用することをお勧めします。

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