モリンガとは?「奇跡の木」の栄養素・効能をくわしく解説
様々な成分が食品や化粧品に配合されている今日、どれも魅力的で使ってみたいけれど、どれを使ったら自分に一番効果があるのか、とても気になるところです。
そんな健康や美容に効果のある成分の一つに、モリンガというものがあります。
モリンガと言うと、耳慣れない人も多いかもしれませんが、原産国のインドでは「奇跡の木」と言われている、優れた栄養成分を持つ植物です。
そんなモリンガとはどんなものなのか、ご説明していきたいと思います。
モリンガっていったいどんな植物なの?
モリンガという名前を聞いたことがない人も多いと思います。
確かに日本ではあまり馴染みのない植物ですが、正式にはワサビノキという名前で、インドやフィリピンなど、熱帯や亜熱帯の温かい地域で栽培されています。
成木は高さが10メートルにもなるという、とてもよく育つ木で、小さな緑色の葉がまるで山椒に似た形でついています。
とても栄養価の高い植物なので、実や葉が野菜として食べられているだけでなく、根や樹液、油分、種など様々な部位が薬としても用いられていることから、余すところなく全てが食べられる、栄養豊富な「奇跡の木」と言われています。
また、食糧難に悩む国では、栄養失調予防の対策として、積極的に栽培が勧められている地域もたくさんあります。
栄養成分がたっぷり含まれることから、優れた美容や健康効果が実感できる植物として、日本では粉末状になったものが食用として販売されていたり、サプリメントやお茶、化粧品としてもたくさんの商品が販売されています。
ハリウッドのセレブも愛用しているという、スーパーフード「モリンガ」を、今日から少し意識してみましょう。
モリンガにはどんな効果があるの?
モリンガが栄養豊富な奇跡の木として、幅広く生活に用いられているのは、栄養成分の摂取だけでなく、様々な効果があるからです。
ギャバが血糖値の上昇や中性脂肪の蓄積を抑制する
モリンガにはギャバという成分が含まれています。
ギャバと言うと、チョコレートなどのお菓子でも目にする成分で、リラックス効果があることで知られています。
モリンガに含まれているギャバも、摂取することで精神をリラックスさせて、穏やかにする効果があります。
しかしギャバの効果はこれだけではありません。
食事中や食後にギャバを摂取することで、食べ物を食べた後にどうしても高くなりがちな血糖値の上昇を抑える効果や、中性脂肪の蓄積を抑制する効果、脂肪の燃焼を高める効果が期待できます。
血糖値の上昇を抑えたり、中性脂肪が蓄積しづらくなるということは、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病を予防するだけでなく、同じものを食べても太りにくくなるので、効率よくダイエット効果を実感することができます。
モリンガを摂取することで、体の中から太りにくく痩せやすい、健康的な状態を目指していきましょう。
アンチエイジング効果で美肌を目指す
モリンガにはポリフェノールもたっぷり含まれています。
その量はポリフェノールが豊富なことで知られている、赤ワインのなんと約8倍、緑茶の約7倍という、圧倒的な量です。
この豊富なポリフェノールを摂取することで、病気や老化の原因となる活性酸素を強力に除去することができるので、免疫力を高めて、感染症やガンなどの病気から体を守るだけでなく、シミやシワ、くすみやニキビなどの肌トラブルを改善していく、アンチエイジング効果も期待することができます。
モリンガにはパウダーやサプリメントなどの食品だけでなく、化粧水や美容オイルなどの化粧品も販売されているので、モリンガの抗酸化作用で体の内側と外側、両方からキレイを目指していきましょう。
便通をスムーズに解消できる
モリンガは食物繊維が豊富な植物です。
このことから、モリンガを摂取することで、頑固な便秘や不安定な腸内環境を、スムーズな便通を促すことができる理想的な状態へと変えていくことができます。
便通がスムーズになったり、腸内環境が整うことは、健康維持やダイエット、美肌を目指す上でも欠かせないものです。
モリンガを毎日摂取して、お腹の中からすっきりデトックスしていきましょう。
免疫力を高めて健康を維持する
モリンガはインドやフィリピンなどの東南アジアの国やアフリカなどで、栄養失調を予防することができる栄養価の高い植物として積極的に栽培されていることからも、約90種類以上とも言われている栄養成分がたっぷり含まれているスーパーフードです。
野菜などの植物でお馴染みのβカロテンやビタミンB群は勿論のこと、必須アミノ酸を含む豊富なタンパク質や、カリウム、カルシウム、マグネシウムや鉄分などのミネラルもたっぷり摂取することができます。
栄養バランスも良いことから、モリンガを摂取することで免疫力を高めることができます。
ポリフェノールの抗酸化作用との相乗効果で、病気になりにくい、元気な体を目指していきましょう。