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安価なアロマオイルはなぜ安い?4種類ある精油の抽出・製造方法



アロマテラピー
アロマテラピーを楽しむ際に欠かせない精油ですが、精油を購入する際、
「高い……」
と思われたことがある方も多いのではないでしょうか。


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勿論、近年では100円ショップなどでリーズナブルなアロマオイルを購入することができますが、実はその安さには隠された秘密があります。そこで、今回は精油ができるまでの工程とリーズナブルな精油との違いをご紹介します。

 

抽出方法は4つ

精油は花びらや葉、茎、果実の皮などから抽出されて作られています。そのため植物の部位によって抽出方法や工程は異なります。ちなみに現在、主に使われている抽出方法は

・水蒸気蒸留法
・圧縮法
・溶剤抽出法
・アンフルラージュ

の4種類です。
非常に手間暇がかかる抽出方法ですので、大量生産はできず、自然に精油の値段も高価になってしまうのです。

 

最もオーソドックスな水蒸気蒸留法

現在、もっとも多くの精油に使われている抽出方法が、水蒸気蒸留法になります。植物に蒸気を通すと、水蒸気と共にエッセンスや水が蒸発します。その蒸発した気体を冷却することで作る精油になります。
水蒸気蒸留法の歴史は古く、10世紀の終わり頃にアラブ人によって発明されたといわれています。もちろん、当時よりは機械の規模などは大きくなりますが、歴史ある抽出方法といえるでしょう。

 

果物の精油を作る圧縮法

オレンジやグレープフルーツなどの精油を作る際に用いられる抽出方法が、圧縮法です。フルーツ系の精油は、果物の果実からではなく、その皮から精油が作られます。果実と皮を分離させ、皮を絞ります。少しすると果汁の上に油が浮き上がり、それを集めて作ったのが、精油なのです。
この圧縮法は、機械で行うものと手で行うものの二種類がありますが、手間や人経費がかかるので手で圧縮するタイプの方が値段も高くなります。
ただ、オレンジやグレープフルーツの場合、果実はジュースとして利用され、残された皮を使用して精油を作るので、他の精油よりもリーズナブルな価格で精油を作ることができます。

 

化学の力で作る溶剤抽出法

植物が熱や圧力に弱く、抽出の過程で芳香成分が失われてしまうような場合に用いられる抽出方法が、溶剤抽出法です。温めた溶剤に植物を入れると、芳香成分が抽出され、固まります。固められた物質をエタノールで分離させ、アルコールを蒸発させて精油を作る方法になります。
このタイプで作られた精油のことをアブソリュートと呼びます。普通の精油よりも熱や水により香りが失われにくいので、人気のある抽出方法でもあります。アロマバスや加湿器などに精油を使う場合にはお勧めの抽出方法です。

 

フラワー系の精油を作るアンフルラージュ

ローズやジャスミンなどの花から精油を抽出する場合に用いられる抽出方法が、アンフルラージュです。動物性の油を塗った板に花びらを広げることで、花びらの方向成分を油に吸収させます。その後、芳香物質だけを取り出す方法で作る精油になります。
溶剤抽出法が導入されるまでは、この方法で熱などに弱い植物の精油を抽出していたといわれています。

 

安いアロマオイルには理由がある!

100円ショップで販売されているアロマオイルの場合、エッセンシャルオイルは少なく、化学物質によって人工的に作られた香りという可能性があります。香りは似ているものの、本来のエッセンシャルオイルから得られる効果が少ない場合もあります。
又、安いために何が入っているか分からない商品も多々あるので、肌をマッサージしたり、化粧品を作ったりする、というような使い方はお勧めができません。

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この記事は当ブログのライター「小川夏菜」が書きました。

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