口元のシワやあごのたるみを作る「猫背」を改善するストレッチ
年齢を重ねるにつれて、フェイスラインがもたついてきたり、あごがたるんだり、首にシワができてしまうことがあります。
ただ、同じ年でもシワがある人とない人がいますよね。これはなぜなのでしょうか。
あごや首近辺のシワやたるみができやすい人は、姿勢が悪く猫背気味の人が多いようです。
猫背だと、シワだけではなく、体重はあまり重くないのにおなかポッコリ体型になったりするため太って見えることもあり大変損ですね。
また、猫背だと体全体の血流も悪くなりがちですので、シミにもなりやすいようです。
シミやシワを防ぐためにも、全体的に老けてみられることを防ぐためにも姿勢を正すことが大変大切だといえそうです。
では、猫背だとどのようなシワになりやすいか見ていきましょう。
猫背が原因で作られやすいシワ
・口の下両脇にあるマリオネットライン
・頬のシワ、法令線
・顎の下や首付近のシワ
・頬やフェイスラインのたるみ
猫背でシワができやすくなるのはなぜ?
猫背でパソコンを使っている人の姿勢をイメージしてみてください。背中が丸くなり、あごを突き出した姿勢ではないでしょうか。このようにあごを出した姿勢をずっと続けていると、まず首の前側の皮膚が伸びてきます。伸びてしまった皮膚があまってきてキメがあらくもなりシワとなってしまいます。
皮膚や筋肉が弱くなってきた年配の人は余計にこれが目立ちやすくなるようです。
あごを突き出していると、顔面の皮膚や脂肪などが下側にひっぱられていきます。それ以上、下や外側に皮膚や脂肪がいけなくなってしまい、耳の前に皮膚がたまってきます。このようにして輪郭がもたつき顔と首の境目がなくなってきてしまいます。
また、前からは見えにくいですが、首の横側や後ろ側にもシワができやすいので注意が必要です。このあたりにシワができるだけではなく、筋肉も凝り固まりやすくなり、余計にあごを引きあげるようになり悪循環となります。できるだけ首の後ろ側のコリを少なくするようにほぐすようにすると良いでしょう。
猫背があごのたるみを作るメカニズム
あごなどのたるみが気になる人も多いのではないでしょうか?
改善するには、まずなぜたるみが生じるのかを知らなくてはいけません。
まず、舌の位置が大切です。舌というものは、本来は上あごにぴったりくっついているのが理想です。ですが、舌の筋肉などが弱り、上あごから舌が離れてしまうことによって舌が下に落ちてきてしまいます。位置が下がることによってそれにつられるように、あごにもたるみが出てきてしまうのです。
舌がずっと下がり続けていると、普段話したり、食事をしたりする際にも下唇付近の筋肉を普通の人よりも多く使うことになります。下唇を広げたり下げたりする筋肉がこわばり、口の下の両脇にある木の喋る人形のような「マリオネットライン」や顎近辺がゴツゴツとしてしまったり、老けた印象になってしまいます。
猫背をなくし、姿勢を背筋をピンとして良くするように心がけ、舌の位置も上に持ち上げるようにすると、自然とあごやフェイスラインなどのシワやたるみが改善してきます。
付随してできるシワも
このように猫背であごを上げたり、舌が下がってしまうようなときには、皮膚は顔のコラーゲン繊維の方向にのびてしまっていることが多いようです。
あごや首近辺がたるむだけではなく、目尻や目の下にもシワができやすくなってきます。
パソコンなどを見るときに猫背のあご上げ姿勢が続くと、目元もたるみ、筋力不足になり、知らない間におでこをギュっと使って目を開けるようなクセがつくことがあるようです。
そうするとおでこに漫画で描くタコのような三本線のシワが入ってしまうこともあるでしょう。
このように何もかも悪循環になってしまいがちな猫背を解消するように心がけることが大切なのです。
猫背グセを解消するためのストレッチ1
では、猫背はどうやって解消すればよいのでしょうか。
おススメのストレッチがありますのでご紹介したいと思います。
1
足を肩幅に開きます。背筋をピンと伸ばしてあごを少し引いて立ちましょう。
2
両腕を後ろにまわし、両手をお尻のあたりでくみます。
3
背筋を伸ばしたまま、組んだ手をゆっくりと上に上げていきましょう。
4
両手がこれ以上、上がらなくなった位置で両腕はのばしたまま、おじぎをします。
上半身を90度以上前屈させましょう。
5
これを3秒ほどキープしたあと、元に戻ります。
肩がこった時など、気が付いたときに何度かやると効果的です。
猫背を解消するストレッチ2 肩猫背編
猫背といっても、背中の骨はさほど猫背ではないのに、肩が前方内側に巻き込んだような肩猫背のタイプの人もいます。このような方はバストも貧弱に見えてしまいがちです。
そのような肩猫背タイプの人のためのストレッチもご紹介したいと思います。
1
両足を肩幅に開いて背筋を伸ばして立ち、左手をまっすぐ頭の上に伸ばします。手のひらは外側に向けましょう。
2
腕を上後方に伸ばしながら手首を左右にくるくるとひねりましょう。
3
右手も同様に行いましょう。
いかがでしたでしょうか。これらは少しずつでも良いので、毎日続けることが大切です。
シミ・シワのない美しい肌を取り戻すために頑張ってみて下さい。