馬油の驚異の補修効果!ニキビ・火傷も馬油を使えば跡までキレイ
ニキビや火傷などを治療するために使う外用薬。傷の治癒効果はもちろん重要ですよね。
でも実は、「傷そのものだけじゃなくて、傷跡までキレイに消えてくれないかなぁ」と思っていませんか?
そんなときにこそ、試してみて欲しいのが『馬油(バーユ)』なんです。
馬油の”浸透力の力”
ヒトの皮脂と、とてもよく似た構成成分の脂肪酸を持つ馬油が肌にとても馴染が良いということは、馬油を語る上で欠かせない話です。
もともと馬油は、非常に浸透力が高い性質なのですが、この構成成分によりヒトの皮膚の表面に存在する、肌を外部刺激から守るためのバリアに妨げられることなく、皮下組織へと浸透することができるのです。
しかし、”ただ浸透するだけ”で終わらないのが、この馬油のすごいところであり、ニキビや火傷のケアとして使っていただきたい理由なのです。
まず、何より馬油の浸透力のすごいところは、通常であれば超音波などを利用しなければ入り込むことのできない、皮膚や毛穴の奥のミクロの隙間にまで浸透してしまうという点です。
もちろん、肌の表面に”ただ塗るだけで”です。
さらには、そのミクロの隙間の中に皮膚呼吸の際に入り込んだ、ほんのわずかな空気さえも追出し、正に隅々まで馬油の成分をいきわたらせることができるのです。
ここで、「皮膚呼吸で入ってきた空気が残っていたらダメなの?」って思いませんか?
実は、空気があるということは、そこに存在する細菌も容易に生き残ることができてしまうということなのです。
更には、油には空気(酸素)に触れると酸化する性質と、触れた細菌などの雑菌を吸着する性質を持っています。
これは、目に見える身近なものに例えるなら、揚げ物をしていて壁などの飛び跳ねた油を放置しておくと、酸化し茶褐色に変色すると共に、空気中の埃をくっつけてベタベタになってしまっているのを見たことありませんか?
それと同じ状況が自分の肌の皮下組織や、毛穴のの中で起こっている状態だと思ってください。ゾッとしますよね。
馬油であれば、細菌が生きるための空気を追出した上で閉じ込めてしまうので、細菌は生息する術を失ってしまうのです。
まずこれが、馬油の浸透力が持つ力です。
ニキビケアにも馬油を
ニキビと一口で言っても、年齢や肌質、原因により、できる場所やいくつかの症状に分かれるというのはご存知だと思います。
大きく分けるとすれば、『思春期ニキビ』と『大人ニキビ』でしょうか。
この2種類のニキビのうち、馬油が効果的なのは『大人ニキビ』の方です。
理由は、思春期ニキビの原因は毛穴に留まってしまった余分な皮脂であることが多く、そこに脂分である馬油を塗ってしまうと、オイリーな肌に更に皮脂を足している状態になってしまうことになり、逆効果となってしまうようです。
逆に大人ニキビは、乾燥によるバリア機能の低下が大きな原因の一つとなっていることが多く、保湿を心がけることで改善がみられるとされています。
使い方はとても簡単で、丁寧に洗顔したあと、その水分を拭き取らずに馬油を顔全体に薄く伸ばし、ハンドプレスするだけです。
馬油によるニキビケアのポイント
1)洗顔後、何よりも先に馬油を塗ること→馬油の浸透力がブースターの役目をし、他のスキンケア用品の浸透を助けます。
2)付け過ぎないこと→オイリーになり逆効果になります。
3)擦り込まないこと→擦ると肌ダメージになります。優しくハンドプレスで!
そして5分程度置き、馬油が肌に良く馴染んだら普段通りスキンケアをしてください。
もちろん、ニキビができていなくても保湿等の美容効果は十分にあり、シワやほうれい線にも効果的ですので、普段からこのように使用することでニキビ予防を兼ねることができます。
炎症を起こしてしまっている赤ニキビの段階程度であれば、ニキビ跡を残すことなくケアすることが可能です。
ただし、乾燥していてもオイリー肌という方の場合は、思春期ニキビ同様、逆効果になる可能性がありますので使用には注意が必要です。
火傷にはタップリ塗って
揚げ物の最中の油はね、熱湯や、熱した鍋に触れてしまった時、まず何をしますか?
水で冷やす。そう答える人が、ほとんどではないででょうか?
でも、水で冷やすより、馬油!です。
水ぶくれになってしまった火傷には、タップリの馬油を付けてください。
塗るのではなく、患部の上に盛るイメージでしょうか。清潔なスプーンなどですくって置くのがいいかもしれませんね。
そして、ガーゼにもタップリの馬油を塗り、そのまま患部に被せ、その上からラップなどビニールで覆い包帯を巻いてください。
1週間程度は、そのままの状態で過ごします。
馬油による火傷の手当てのポイント
1)火傷後、早く、タップリ!→手当てまでの時間に比例して、治癒するまでの時間も長くなります。
2)ガーゼの貼り付きと痛みがなくなるまでは、ガーゼを外さない→皮膚がめくれてしまうと悪化の原因となるため。
皮膚が元の状態まで再生するには、約1カ月程度かかります。
その間、新しい皮膚が薄く触って痛みがある間は、保護のため馬油を塗ったガーゼで覆ってください。
痛みがなくなれば、覆う必要はなくなりますが、完全に皮膚が再生するまでは毎日、馬油を薄く塗り続けましょう。
※あくまで民間療法ですので、重度の火傷には適しません。また、軽度の場合であっても心配な場合は放置せず専門医にかかることをお勧めします。
馬油はむだ毛処理にもお勧め!
むだ毛の処理で肌を傷めていませんか?
シェーバーを使った後、肌が乾燥し痒い。赤い湿疹のようなポツポツができてきた。そんな経験があるのではないでしょうか。
それは、肌の表面を守ってくれている肌バリアと呼ばれる皮脂が、むだ毛とともに削ぎ落とされてしまっているからです。
肌表面の皮脂の厚さは、わずか0.02mm。簡単に削ぎ落とされてしまいます。
シェービングクリームを使っていても、それは剃刀の刃の滑りを良くしているだけのことで、やはり皮脂は削ぎ落とされます。
ですので、皮脂を補うことで保湿もでき、シェーバーで傷ついた肌の炎症も抑え雑菌の繁殖も防ぐことができる馬油を、むだ毛処理後の濡れたままの肌に薄く伸ばしておいてください。
男性なら、毎日の髭剃りあとのケアにもお勧めです。
※いずれの場合も、純度100%の馬油の効果です。