角栓に悩む方のクレンジングの選び方と落とし方

 
ちょっと毛穴が目立つというレベルではなく、かなり角栓が目立つという状態になると、とにかく焦って一生懸命にクレンジングと洗顔を繰り返す方がいらっしゃいます。
ですが、そのようなことを繰り返していたら、いつまでたっても角栓のトラブルから解放されることはありません。
角栓の悩みを解決したいのであれば、角栓ができる原因を理解して、理に適った対処を行うしか方法がありません。

角栓の原因を知っておきましょう

角栓ができる原因のひとつに皮脂の過剰分泌がありますが、それだけではありません。実は、角栓の正体の約70％は古くなった角質層の蓄積であるといわれているんです。
つまり、角栓の成分のほとんどはタンパク質であるということですね。

それではここで、お肌のターンオーバーと角質層の関係について、もう一度おさらいをしておくことにしましょう。

お肌のターンオーバーの乱れは、加齢による代謝機能の衰弱によるものやホルモンバランスの崩れ、間違ったクレンジングや洗顔方法、お肌の乾燥などの原因が挙げられます。
その中でも間違ったクレンジング方法ほど怖いものはありません。

角栓を気にしているあなた、あなたは今、クレンジングオイルでクレンジングを行っていませんか？
え？　いけないの？　と、驚いたあなた、さてはクレンジングオイルで一生懸命にクレンジングを行っていますね？
それ、今すぐにやめて下さい。

クレンジングオイルはなぜいけない？

オイルタイプのクレンジング剤の特徴を考えてみましょう。
クレンジングオイルは、メイクの乳化化に優れ、メイクや汚れを浮き上がらせる力が優れています。ところが、オイルという性質上、どうしても界面活性剤の配合量が多くなってしまうという特徴を持っています。

界面活性剤の含有量が多ければ、それだけ洗浄力に優れているということにはなりますが、強力な洗浄力はお肌が必要としている皮脂まで洗い流してしまい、お肌が本来保っているバリア機能を壊してしまうということ。
バリア機能を保つ役割を担っているのは適度な皮脂と角質層ですが、これが壊されてしまうことにより、乾燥肌を招く結果となります。
そして、皮脂は綺麗に洗い流されてしまったものの、タンパク質である角栓は残ったままという状態が起こります。

そこで、さらにしつこくクレンジングオイルでクレンジングを行ったら？
お肌はバリア機能を取り戻そうと必死になって、角質層を厚くしはじめます。
すると今度は、毛穴に詰まった角栓角質層の内部に閉じ込められてしまうことになり、症状はますます悪化します。
つまり、角栓を解消しようと考えて一生懸命に行っていたクレンジングオイルでのクレンジングが、実は角栓をさらに悪化させる原因となっていた可能性が非常に高いということです。

さらに、クレンジングオイルは摩擦の発生率が高いため、お肌へのダメージを最小限留めたいと考えるのであれば、あまりおススメすることはできません。
角栓を解消するには、洗浄力は弱くてもお肌への刺激が少ないクレンジングクリームかクレンジングミルクがおススメです。

角栓を解消させるには？

特に夏場には、ウォータープルーフタイプの日焼け止めや下地、ファンデーション、アイメイクアップ化粧品を使用する機会が増えるのではないかと思います。
このようなときには、どうしても洗浄成分の強いクレンジングオイルを使用したくなりますよね？

クレンジングオイルの使用が絶対にいけないということはありませんが、角栓を解消したいのであれば、できれば使用は避けておきたいところです。
そこで、クレンジングクリームやクレンジングミルクでは力不足で落しきれないメイクをしているのであれば、クレンジングバームではいかがでしょうか？

また、アイメイクアップリムーバーでポイントメイクを落としたあとに、クレンジングジェルでメイクを浮き上がらせて洗顔を行うというのもひとつの方法です。

週に1回、ピーリングケアを行いましょう

市販のピーリング剤でかまいませんので、週に1回ピーリングケアを行いましょう。
ピーリングケアでは、古くなった角質を落すことができ、お肌のターンオーバー周期の正常化にも役立ちます。
ただし、ピーリングケアを行う際には力を入れずに行い、1回のケアで角栓がと取れなかったとしても、何度もしつこくピーリング剤をつけてお肌をこすってはいけません。
週1回、優しくピーリングケアを行うことにより、徐々に角栓が気にならなくなってくるはずですよ。

フェイスブラシは使用したほうがいい？

角栓がなくなるまで使用しないこと。どんなに優しい素材で作られているフェイスブラシであっても、お肌へ刺激が加わることには違いありません。
フェイスブラシを使用するのであれば、角栓がなくなってお肌の状態が落ち着くまで待ちましょう。
角栓の悩みが解決したあとであれば、むしろフェイスブラシの使用が角栓の予防にもなります。
とにかく焦らないこと。長期間かけてできた角栓は、長期間をかけて改善することが大切です。

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