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安全な化粧下地選びとは?



艶肌メイク
 
ベースメイクを綺麗に仕上げるのに欠かせない化粧下地ですが、店頭へ行けば様々な機能や効果を謳ったものが多種多様にあり、いったいどれを使ったらいいのか迷うところです。
選ぶポイントとして最も重視すべきなのは、脂性肌や混合肌など、肌質に合ったものかどうかですが、できれば毎日使うものだからこそ、スキンケア同様なるべく安全性が高く肌に負担の少ないものを選びたいものです。


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しかし医薬部外品以外の商品に全成分表示の義務があるとは言え、カタカナやアルファベットで書かれた成分は、一見しただけではどれが肌に優しいものなのか見分けるのは難しいのが現実です。
そこで、裏書されている成分が分からなくてもできる、安全な化粧下地を選ぶ方法をご紹介したいと思います。

 

1. 石鹸や洗顔料で落とすことができる

安全な化粧下地を選ぶポイントとして一番分かりやすいのが、クレンジングを使用しなくても洗顔料や石鹸で簡単に落とせるものかどうかです。

クレンジングが必要な化粧下地には、合成界面活性剤や合成ポリマーと言われる様々な種類のシリコンが複数含まれている場合が多いものです。
合成界面活性剤は化粧下地の油分や水分、顔料の着色や紫外線をカットするサンスクリーン剤を商品に均等に分散させるために有効な成分ですし、合成ポリマーと言われるシリコンも、化粧下地のもちを良くしたり、汗や皮脂に強くするためには必要な成分です。
市販のほとんどの化粧下地にはこれらの成分が含まれていますが、ごく少量を乳化や商品の安定などの目的にのみ配合する分には比較的安全です。
しかし汗や皮脂で化粧下地が崩れにくくなるほどたくさん配合されていたり、使用感や成分の浸透を良くするために乳化目的以上に使われていると、肌のバリア機能を壊し、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを乱す原因になりかねません。

これらを見分ける方法として、自分で成分を調べたり、メーカーに問い合わせるという方法もありますが、一番簡単なのが洗顔料や石鹸のみで落とせるかどうかです。
洗顔料や石鹸のみで落とせる化粧下地なら、合成界面活性剤や合成ポリマーが配合されていても、クレンジングが必要なものより肌への負担も少ないので、比較的安全な化粧下地と判断することができます。

 

2. 美容成分を浸透させる目的のものは避ける

ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が配合されている保湿目的の化粧下地は、あまり強力な合成界面活性剤を使用しているものは少ないようですが、美白成分などの場合は、より肌に有効成分をしっかり浸透させようと、高濃度の合成界面活性剤が配合されている化粧下地も中にはあります。
高濃度の合成界面活性剤が配合されていると、美白成分も肌にしっかり浸透しますが、肌のバリア機能を弱めることにも繋がります。

確かにベースメイクを綺麗に仕上げるためにスキンケアの一面を持つ化粧下地ですが、こと美白に関しては、わざわざ化粧下地で行わなくても、より合成界活性剤の配合が少なくて済む、化粧水や美容液などのスキンケアアイテムで行えば済むことです。

どうしても化粧下地でも美白効果のあるものを使いたいなら、ビタミンC誘導体など、成分そのものが肌に浸透しやすく加工されたものや、コウジ酸やヨクイニン、ユキノシタなど穏やかな美白作用のある植物エキスが配合されたものを選ぶようにしましょう。

 

3. 紫外線吸収剤を使用していないものを選ぶ

本来は肌色を整えてベースメイクを綺麗に仕上げることが目的の化粧下地ですが、市販の化粧下地の多くには、紫外線カット効果を表すSPF値やPA値が表示されています。

紫外線をカットする方法には、物理的に乱反射させる方法と紫外線吸収剤で吸収して防ぐ方法の二種類があります。
化粧下地の多くは、配合することでカバー力もアップする、二酸化チタンや酸化亜鉛などの鉱物で紫外線を乱反射させています。
しかし中にはより紫外線カット効果を上げようと、紫外線吸収剤を使用している化粧下地もあるものです。

紫外線吸収剤は肌の上で紫外線を吸収した物質が熱を持ち、様々な形に変形して紫外線を防ぐので、紫外線乱反射剤より紫外線カット効果を長時間持続させることができるのが特徴です。
このことからもアウトドア用の化粧下地や日焼け止めには、紫外線乱反射剤と併用して配合されているものもありますが、紫外線を吸収する過程で吸収剤が壊れ、角質層の刺激になったり、肌に負担となる物質へと変化してしまうこともあることから、化粧下地により高い安全性を求めるなら、なるべく紫外線吸収剤は不使用のものを選ぶのがお勧めです。

今では直接肌に触れないようにコーティングされた紫外線吸収剤を配合した、高い紫外線カット効果のある化粧下地もありますが、海や山などのレジャーでなければ、それ程高い紫外線カット効果も必要ありません。
普段使いはSPF15~20程度もあれば十分なので、できれば紫外線乱反射剤で紫外線対策をする化粧下地を選ぶようにしましょう。

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