> >

手作りクレンジングとして椿油を使おう!



ニキビケア
 
崩れにくい、汗や水に強いウォータープルーフタイプのものなど、見え方はナチュラルだけど肌にはしっかり着いているメイク。
夜には、そのメイクにプラス、ホコリなどの汚れや皮脂といった、肌に蓄積された負担はかなりのもの。
一刻も早く、キレイにメイクオフしたいですよね。

そのメイクを落とすためのクレンジングや洗顔料。
ジェル、オイル、洗顔フォームと一つになったもの、シートで拭き取るタイプ。
巷には目移りするほど様々なタイプのものが溢れています。


スポンサードリンク



 
実は、このスッキリ素肌に戻してくれるはずのクレンジングが、肌にとって大きなダメージになっている可能性があるってご存知ですか?

そのダメージの正体とは?
ダメージを与えないクレンジングや洗顔とは?

 

汚れを落とす「界面活性剤」という存在

「界面活性剤」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
もし、耳にしたことがあるとすれば、それは”悪い噂”ではないでしょうか?

「界面活性剤」とは、衣類や食器などに使われる洗剤、洗顔フォームや石けんなど、”洗うためのもの”には欠かせない成分で、さらには、乳化剤として化粧クリームや乳液などの材料としても使用されているので、私達の生活の中に、かなりの割合で存在する成分です。

これほどまでに身近な存在であり、普段の生活に欠かせないものの”悪い噂”は本当なのでしょうか?

 

そもそも界面活性剤とは?

まず、界面活性剤とは、そのままでは溶け合うことのない水と油を上手く混ぜ合わせる働きをする成分です。
完全に溶け合うわけではありませんが、混ざったような状態を作ることができます。

この作用により、衣類についた皮脂などの油汚れを水の中に溶かしだしたり、皮膚表面の余分な皮脂を落としたり、また化粧品であれば材料に含まれる水分と油分を混ぜ合わせクリーム状にしたりということが可能になっているのです。

つまり、界面活性剤がなければ水と油ですから、いつまでも分離した状態のまま汚れも落ちなければ、クリーム状になることもないということなのです。

では、これのどこが”悪い噂”になるのでしょうか?

 

界面活性剤が落とすのはメイクや汚れだけじゃない

界面活性剤とは、もともとは遊牧民族の生活の中で焼いた羊の肉から出た脂と、灰が混ざったことからできた最初の石けんが始まりだったので、いわゆる、天然素材のものでした。

しかし、これは水に含まれるミネラル分との相性が悪かったため、それを多く含む硬質の水が使われているヨーロッパなどの地域で使用するには、泡立ちも洗浄力も弱く不向きなものだったのです。

このため、より高い洗浄力を得るために作られたのが「合成界面活性剤」を使った石けんやシャンプーでした。

これは石油系を原料とする「ラウリル硫酸Na」と呼ばれるもので、硬水との相性も良く、泡立ち、洗浄力共に最初にあった石けんとは比べ物にならないものでした。

ここで、大きな問題が起こります。

高い洗浄力は、メイクや汚れだけではなく、肌や頭皮、髪に必要な皮脂までも剥ぎ落してしまったのです。

おまけにラウリル硫酸Naは、とても粒子が細かいため肌の奥にまで入り込む性質を持ち、刺激、毒性も強かったため多くの人が酷い肌疾患を訴える事態に発展してしまいました。

その後、粒子が大きく肌内部に浸透しにくい「ラウレス硫酸Na」というものが開発されラウリル硫酸Naに置き換わったことで、肌疾患を訴える人の数は劇的に減少しました。
けれど、強い刺激と毒性においてはほどんど変化はないといっていい状態です。

一度や二度の使用で、すぐに大きな肌トラブルに見舞われることはないかもしれませんが、やはり毎日使い続けることで、毎日肌のバリア機能である皮脂膜を剥がし続けていることに変わりはないようです。

これが、界面活性剤の”悪い噂”の正体なのです。

 

界面活性剤は、天然の椿油にも存在する?

先程までの話で、こう聞くと「え?! じゃあ、天然の物も危なくて使えないの?!」と言いたくなってしまいますが、安心してください。
そうではありません。

こちらは、漢方薬や生薬、大豆などにも多く含まれ、抗酸化作用が強く、動脈硬化やコレステロールの除去にも役立つという、私達にとってとても有用な成分「サポニン」が、水にも油にも溶ける性質を持つことから「天然の界面活性剤」と呼ばれているのです。

※性質上、異称として呼ばれているだけであり、サポニンと界面活性剤は別物です。

このサポニンは、椿油の中にも含まれており、抗菌・抗酸化・抗炎症といった効果をもたらしてくれています。
ですので、これは全く「安全な界面活性剤」なのです。

 

一石二鳥!椿油でのクレンジングの方法

不必要なものは落としたいけど、必要なものは、当然落としたくないですよね。
ましてや、肌をバリアしてくれる皮脂膜は、放っておいても年齢と共にその機能は低下していくのに、それをわざわざクレンジングで落としてしまうなんて、絶対避けたいものです。

ですので、ヒトの皮脂に含まれるオレイン酸を主成分とする椿油でクレンジングしませんか?

椿油といえば、どうしても洗顔後や洗髪後に塗るものというイメージが先に立ってしまうかもしれませんが、クレンジング剤としてもとても優秀な効果があります。

使い方は簡単です。
手・顔ともに乾いた状態で、普通のクレンジングオイルと同じように椿油をそのまま使用します。

 
1. 最初に椿油を指先につけ、瞼や唇などにクルクル小さく円を描くように馴染ませます。

2. よく馴染んだら、次は手の平にタップリの椿油を乗せ、人肌で温めてから顔全体に伸ばし、マッサージするように馴染ませメイクや汚れを落としてください。

3. その後、擦らず上から抑えるようにティッシュオフし、ぬるま湯で洗い流したあと、よく泡立てた石けんで洗顔します。
 その際に使用する石けんは、できれば界面活性剤が含まれていない「純石けん」をお勧めします。

 
この時、乾燥が気になる箇所は少し念入りにマッサージすることで、保湿力が回復し肌の状態を改善することができます。
普通のクレンジング剤では、こうはいきませんね。
擦れば擦るほど、乾燥に拍車をかけてしまいますから。

椿油でのクレンジングは足りない皮脂を補いながら行うことができるので、正に一石二鳥のクレンジングなのです。

さらに、椿油によって浮かせたメイクの成分が肌に残るのは困りますが、椿油そのものは多少洗い残しがあったところで何の問題もないので、肌に負担を掛ける”ゴシゴシ擦り”は無用ですね。

 

椿油を選ぶ際の注意点

ドラッグストアなどで、髪用として売られている椿油は精製度の低いのものも多く、黄色くとても粘土が高いためベタベタとしています。

肌に使ったところで特に害はないかもしれませんが、いつまでもベタベタと肌表面に残ってしまいますので、できれば高精製にこだわり製造されているものをお勧めします。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク

Comments are closed.