油焼けする?しない? 間違ったココナッツオイルの使い方
ココナッツオイルブームが続いているので、試しに購入してみたという人も多いのではないでしょうか? 実際に購入するとなると、似た製品があったり、食用とスキンケアと同じで良いのか迷ったり……。
ここでは、ココナッツオイルを間違った使い方を防ぐために?!ココナッツオイルにまつわる豆知識を集めてみましょう。
スキンケアや食用に使えるココナッツオイルの種類
ココナッツオイルには、大きく分けて3つの種類があります。
1. エキストラバージンココナッツオイル
エキストラバージンココナッツオイルは、バージンココナッツの中でも最高品質のオイルです。
ただし、日本では、エキストラという表記について規制がないので、バージンでもエキストラバージンでも中身に統一的な違いはないのです。もし同じメーカーでエキストラバージンとバージンがあるとすれば、エキストラバージンのほうが上質ということになるでしょう。
2. バージンココナッツオイル
バージンとは、純粋な、混じりけのないという意味です。自然に抽出され、保存料などが加えられていないオイルということになります。とれたての新鮮なココナッツを使っているので、保存料も化学処理も不要なのです。
ココナッツ本来のビタミン、香り、効能がそのまま入っているので、美容にも健康にも効果が期待できます。
3. RBDココナッツオイル
RBDとは、精製、漂白、脱臭を意味します。これは、化学的な処理をほどこしたココナッツオイルということになりますね。それに、RBDココナッツオイルは、いちど天日干しで乾燥させたものを使用しています。新鮮ではなく、化学処理がされているオイルなので、食用にも美容にも避けたほうが良いでしょう。
オイル美容では油焼けに注意を!
油焼けというのは、オイル美容で心配されることの第一かもしれません。
油焼けは、紫外線や熱の刺激でオイルが酸化し、お肌にシミが残ってしまう状態です。
夜はほとんど問題ありませんが、朝のスキンケアで使ったオイルが、日中の紫外線などにより、全体にくすんだり、シミができたりすることがあります。
では、どんなオイルだと油焼けが起こるのでしょうか?
酸化しやすいオイル
美容オイルの中でも、オレイン酸が多いオイルは、抗酸化作用が高く、油焼けになりにくい種類です。オレイン酸が少なくても、ビタミンEなどにより、抗酸化作用が高いオイルは安全です。
ココナッツオイルは、オレイン酸は少ないですが、ビタミンEの抗酸化作用がきわめて高いので、油焼けになりにくいオイルと言えます。
純度が低いオイル
未精製オイルのように不純物が多いオイルは、油焼けを起こしやすいと考えられています。油焼けを防ぐには、精製度の高いオイルを選ぶと安心ですね。ココナッツオイルも、美容に使う時は、食用ではなく化粧品グレードのものを使うとより安全性が高くなりますよ。
食用オイルと美容オイルは違う?!
同じ植物オイルでも、食用オイルと美容オイルでは違いがあります。一般的に、食用オイルは、完全に不純物を取り除いていないものです。一方、美容オイルは、より純度が高く、精製されているなど、お肌に刺激になる成分を取り除いているものがほとんどです。
ですから、食用オイルを美容オイルとして使うと、お肌に刺激になり、荒れてしまう原因になるので、注意しましょう。
オリーブオイルやココナッツオイルは、食用にも美容にも使えるオイルですよね。食用のオイルをついついそのままスキンケアに使いたくなりますが、肌に合うかどうかパッチテストをしてから使ったほうが安心です。
また、食用オイルを朝のスキンケアに使って出掛けると、日中の刺激で肌トラブルが起きやすくなりますから注意しましょう。
スキンケア専用のココナッツオイル
日本で市販されているココナッツオイルの場合、食用のものがほとんどですが、なかにはスキンケア専用のココナッツオイルもあります。
たとえば、ココウェルのスキンケア専用オイル。
ココウェルのオーガニックバージンココナッツオイルは、食用のものより小さいサイズで販売されています。赤ちゃんにも使える安心素材で、フェイスケア、ヘアケア、ボディケアと、全身のスキンケアに使えますよ。
ココウェルのココソープは、オーガニックバージンココナッツオイルをふんだんに使用した洗顔石けんです。洗浄力が高く、泡立ちも抜群!
直接肌につけるには、スキンケア専用のココナッツオイルだと安心ですね。
似てるけど違う!ククイナッツオイルとヤシ油
購入して使う時に間違えることはあまりないとは思いますが、ココナッツオイルだと思って使ってしまって、違ってた!というのはイヤですよね。美容オイルは種類が多く、効能がまったく違うこともあるので、似たものをチェックしておきましょう。
ククイナッツオイル
じつは私、オイル美容を始めた頃、ククイナッツオイルはココナッツオイルの別名かな?と思っていました。化粧品にも配合されているので、美容に良いと評判のココナッツオイルの別表記かしら?なんて……。
ククイナッツオイルは、ココヤシと同様、南国の木ククイから採れるオイルで、もちろん、ココナッツオイルとはまったく違うものです。
リノール酸やリノレン酸が多いので、肌には良い効果がありますが、ココナッツオイルと反対に酸化しやすいオイルです。
ヤシ油
ココヤシから採れる油脂は、ココナッツオイルで、ヤシ油とも呼ばれるのですが、アブラヤシ別名パームヤシから採れる油脂、パーム油もヤシ油と呼ばれています。パーム油もスキンケアや石けんなどに広く使われているので、まぎらわしいですね。
以上、ココナッツオイルを実際に購入する際の注意点をまとめてみました。安全性が高くて効能の多いオイルなので、間違った使い方というのも少ないのですが、ポイントを押さえて上手に使い、美容にも健康にも役立てられると良いですね!