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話題の2大オイル、マルラオイルとアルガンオイルの違いって何?



天然オイル
 
美容によいとされているオイルは、たくさんあります。
ホホバオイルや椿油のように、古くから使われ、すっかりスタンダードな存在になっているものもあれば、新たに優れた美容効果を持つオイルとして、話題を集めるものもあります。

最近では、この「マルラオイル」と「アルガンオイル」が、まさにその話題の2大オイルといえるでしょう。


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少し前に”美容オイルの最高峰”といわれていたアルガンオイル。
しかし直ぐに、それを凌ぐ存在としてマルラオイルが注目を集めているわけですから、美への飽くなき探求心は、満足という言葉を知らないのです。

では、その話題の”最高峰を超えた最高峰”2種類のオイルを比較してみましょう。

 

砂漠気候が育んだオイル

マルラもアルガンも、私達日本人にとっては比較的目新しいオイルかもしれませんが、それぞれの原産国の原住民にとっては、とても古くから生活の中に、とても身近に根付いている存在でした。

それぞれに自生している地域が非常に限られているため、どちらもとても希少なオイルです。
その成分は、まさに原産地の気候の中で培われた植物の生命力そのもの。

では、その原産地とオイルの歴史を少しだけ見てみましょう。

 

マルラオイル

マルラオイルの原料、マルラの木は、アフリカ大陸の最南、南半球に位置する南アフリカ共和国周辺の数か国のみに自生しているマンゴー科の植物です。

西側を南太平洋に接する砂漠の多い乾燥帯にあり、年間降水量も最大500mm程度という半乾燥気候にあります。
また、南半球であるため、紫外線も日本の6~8倍の量が降り注いでいます。
過酷な環境ではありますが、冬は12℃前後、夏は20℃前後と、1年を通し比較的過ごしやすい気温帯です。

マルラは、その甘酸っぱい果実を利用し、ジャムやリキュールとして、現地では食生活の中でも広く親しまれてきました。
特にリキュールは、カルーアミルクに似た「アマルラミルク」が、南アフリカのお土産物としても有名で、世界160カ国に流通しているほどです。
また、南アフリカらしく、マルラの実は野生動物達にも大人気の果実なのだとか。

そんな果実の核から抽出されるオイルは、とても強い生命力で肌本来の力を高める働きがあるとアフリカの伝統医療でも、マッサージオイルやベビーオイルとして古来より利用され、とても大切に育まれているのです。

 

アルガンオイル

一方、アルガンオイルの原料となるアルガンツリーはアカテツ科の低木常緑樹で、同じアフリカ大陸でも北半球に位置する、モロッコ王国にのみ自生している植物です。

その環境は、南アフリカのさらに半分以下、200mm程度の年間降水量と、夏は日中50℃にも達するという非常に過酷な乾燥気候にあります。
そんな環境下で、アルガンツリーは深く深く根を張り、地下の水脈から水を吸い上げながら、長い年月をかけ高さ10mもの巨木へと成長し、モロッコを砂漠化から守る役割も果たしているため、現地では「生命の木」とも呼ばれているのだそうです。

アルガンツリーの歴史を紐解いてみると、なんと8千万年前からモロッコに自生していたとされ、世界三大美女と称されるクレオパトラも、生薬としてこのアルガンオイルを摂っていたのだそうです!
現地では古くから「10年老化を遅らせるオイル」とも言われていたそうですから、もしかすると、これがクレオパトラが美の秘訣だったのでしょうか?

そして、現在アルガンツリーはユネスコの世界遺産にも登録されています。

 

類似点と相違点

どちらのオイルも、アフリカの極限られた地域でしか自生しない希少種から抽出されている点や、砂漠地帯に自生している点など、既にいくつかの共通点があることがわかります。

他にも、目に見える共通点としては、果実の核から抽出されている点。
現地で自然に熟し、木から落ちてきたものを集め、効率化のための加熱処理などを行なわずに手作業で抽出されている点などがあります。

では、その成分や効果についてはどうでしょうか?

 

類似点

●豊富なオメガ脂肪酸

お肌の弾力性や、柔軟性を保ち、アンチエイジングには欠かせない保湿力。
それを助けてくれるオレイン酸やリノール酸といったオメガ脂肪酸が、この2種類のオイルには豊富に含まれています。

・マルラオイルーオレイン酸70~78%・リノール酸4~9%
・アルガンオイルーオレイン酸44~55%・リノール酸28~36%

と、含有量に違いはあるものの、どちらもタップリと含まれていますね。
オレイン酸の多いマルラオイルは、少し重さがあるため乾燥肌の方に、逆にアルガンオイルは普通肌の方に向いているといえるかもしれません。

ちなみに、アルガンオイルには他に、パルミチン酸やステアリン酸などの有用な脂肪酸も含まれています。

 
●強力な抗酸化成分

「強力」といっても、オイルに含まれるビタミンEやポリフェノールといった天然成分なので、ご安心あれ!

どちらのオイルにも含まれる、トコフェノールという成分が、ビタミンEです。
マルラオイルには約14g、アルガンオイルには60~90g(どちらも100g中)が含まれていて、紫外線ダメージを防ぎ、コラーゲンの生成を促進、肌荒れ防止、シワ予防・改善などの働きをしています。

この含有量だけを見ると、アルガンオイルの方が抗酸化力に優れているように思われますが、実はアルガンオイルに比べマルラオイルの抗酸化作用は15%程度高いといわれています。

これは、マルラオイルにはプロシアニジンやフラボノイドカテキンといった、メラニン生成の抑制や、抗アレルギー作用などの抗酸化力に優れたポリフェノール成分が含まれているからなのです。

 

相違点

類似点の多い2種類のオイルですが、やはり違うところもあります。

マルラオイルには、オレンジの4倍の含有量といわれる美白に効果があるビタミンCが含まれていますが、オルガンオイルには含まれていません。
逆に、紫外線ダメージを防ぎ、老化防止作用のあるビタミンAはアルガンオイルにしか含まれていません。

 

マルラオイルだけの効果

そして! 現存する全てのシードオイルの中で、唯一、マルラオイルだけが持つ効果があります。

それは「抗ヒスタミン作用」です。

花粉症などのアレルギーをお持ちの方なら、よくご存じかと思いますが、一旦症状が出だすと治まるまでは化粧品も、スキンケアすら刺激になって受け付けない!
そんな困った状態の時にこそ、マルラオイルがお勧めです。

マルラオイルの抗ヒスタミン作用は実証されており、痒みを伴う皮膚の炎症などを抑える効果があります。
洗顔後、化粧水やクリームの代用として、また、化粧下地の代用にもなりますので、全てマルラオイル1つでカバーすることができますよ。

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