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アレルギー体質・敏感肌と米ぬかオイルの相性は?



にきび
 
天然の美容オイルは、余計な添加物がなく、お肌にも良いとされています。でも、アレルギー体質だと、どんなオイルでも使い始めは心配になりますよね。最近人気の出ている米ぬかオイルはどうなのでしょうか? ズバリ、アレルギーとの関係を明らかにしてみましょう。


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米ぬかオイルの抗アレルギー作用

アレルギー体質でも使えるかどうかですが、じつは、米ぬかオイルには、抗アレルギー作用があります。
カサカサの乾燥や我慢できないかゆみをもたらす原因として、IgE抗体という物質がありますが、米ぬかオイルに含まれるγ-オリザノールは、この抗体を抑制し、かゆみや炎症を抑えるということが分かっています。なんと虫刺されのかゆみにも効くそうですよ!

アトピーに米由来の成分を使う研究も以前から行われていて、米由来の天然セラミドを配合したクリームが子どものアトピー性皮膚炎に効果があるという研究結果も発表されています。

ですから、米ぬかオイルは、アレルギーの肌を改善するために使って良いオイルと言えますね。

 

アレルギーに悪いオイル トランス脂肪酸とリノール酸

ところが、米油はアトピーに危険という意見もあるのです。それには、脂肪酸組成が関わっています。

油には、大きく分けて2種類あり、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸は、動物性の油脂に多く含まれていて、摂りすぎには注意したほうが良い脂肪酸です。
一方、不飽和脂肪酸は魚や植物に含まれる脂肪酸です。体に不可欠で、不足すると皮膚炎等の悪影響が生じてしまいます。
不飽和脂肪酸は、オメガ3系、6系、9系に分けられ、アレルギーに関しては、3系がいちばん良質で、次いで9系が良いとされています。6系は、以前は体に良いと信じられていましたが、現在では注意すべき成分と考えられています。
3系はアマニ油やシソ油など、6系はべにばな油、コーン油など、9系はオリーブオイルやキャノーラ(菜種)油が代表的です。

さて、近年、体に悪い油として注目されてしまっているトランス脂肪酸ですが、じつは米ぬか油にもトランス脂肪酸の予備軍がほんの少しですが含まれています。
トランス脂肪酸は、製造過程で化学溶剤を用い、高温で加熱して抽出される際に、生じます。高温で調理する際にも再びトランス脂肪酸が発生します。これは、自然界にはないとくべつな分子構造を持つ脂肪酸で、体内で分解されずに蓄積されていきます。たまったトランス脂肪酸は、細胞膜を傷つけ、皮膚炎を悪化させます。こうして、アトピーなどのアレルギー症状を悪化させていくのです。

植物性の天然オイルの中でトランス脂肪酸が多く含まれるのは、リノール酸(オメガ6系)です。一方、αリノレン酸(オメガ3系)にはトランス脂肪酸はほとんど含まれず、オリーブオイルなどの脂肪酸(オメガ9系)にもトランス脂肪酸が少なく、加熱に耐性があるので、調理の際に増えることはありません。

 

米ぬかオイルの成分

ところで、米ぬかオイルの成分はどうなっているでしょうか?
脂肪酸組成は、オレイン酸が約45%、リノール酸が約35%です。

こうしてみると、オレイン酸が多いのは良いですが、リノール酸もかなり含まれていますね。このために、米油は危険?という心配をする人がいるのだと思います。

でも、口コミを見ると、米油でアトピーが改善したという声も多いのです。
どうして反対の意見が出てくるのでしょうか。

 

本当に悪い油は酸化した油

アトピーの症状を油の使い方から分析している人は意外に多くいます。その人たちの意見を総合してみると、油で注意しなければいけない点として、酸化しやすいかどうかということがあるようです。

酸化しやすい油は、新鮮なうちは肌に塗っても良いですが、しばらくすると酸化が進み、かえって肌荒れやアトピーの悪化を招いてしまいます。それは、オメガ3系でも同じことが言えます。
肌に塗っても症状が出ますが、油で調理したものを食べても症状が出ます。とくに油で揚げてから時間が経っているスナック菓子、前の日に調理した天ぷらなど、時間が経ったものは要注意です。アレルギー症状が出ていて免疫力が低下している人はとくに影響が出やすいので、油が新鮮かどうかは使う前にチェックしたほうが良いですね。

その点、お米由来の油は、酸化しにくい油として知られています。そのため、スキンケアに長期間使い続けても肌に悪い影響が出にくいのです。
実際、アトピーを改善したという人がよく使っている油として、オリーブオイルのほかに、ごま油や米ぬかオイルが使われています。実際に使い始めて症状が改善したということですから、成分の約半分はオレイン酸ですし、抗酸化力と抗アレルギー作用が高いというのが理由でしょう。

 

まとめ~米ぬかオイルも良質なものを選んで

以上、米ぬかオイルの抗アレルギー作用、酸化しにくいなどの特性に注目しました。このようなさまざまな成分の特徴があいまって、いつまでも品質が劣化しない、アレルギー肌にも安心して使えるオイルになっているのですね。

もちろん、天然のオイルには不純物も入っており、それが刺激になってしまうこともあるので、使う際には慎重に始めたほうが良いでしょう。
良質の米ぬかオイルを使って、つらいアレルギーの症状を改善できると良いですね。

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