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ハイドロキノンの副作用と使い方の注意点。使用方法は必ず守って!



ハイドロキノン

 

コーヒーやいちごにも含まれている成分なのに、肌の漂白剤と言われる程、優れた美白効果を発揮するハイドロキノンは、2001年に化粧品への配合が緩和されてから、たくさんの市販品が出回るようになりました。
美容クリニックや皮膚科へ行かなくても、誰でも気軽に使用することができるようになったハイドロキノンは、当初化粧品への配合割合は4%までとされていましたが、今では10%配合された商品も市販されています。

 
しかしメラニン色素の生成を抑制する従来の美白成分と異なり、メラニン色素を減少させるハイドロキノンは、優れた美肌効果がある成分だからこそ、誤った使い方をすれば副作用が出る可能性もあります。
そんなハイドロキノンの注意すべき副作用について、ご説明していきたいと思います。

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ハイドロキノンは使い方を間違えれば色素沈着を促進する可能性が

ハイドロキノンクリームを皮膚科などの医療機関で処方してもらうと、必ず医師から日焼け止めを使用するように指示があります。
これは、ハイドロキノン配合の化粧品を塗った肌が紫外線を浴びると、黒く色素沈着を起こすと言われているからです。
ハイドロキノンは美白成分のはずなのに、何故色素沈着を起こしてしまうのでしょうか?
その理由はハイドロキノンのメラニン色素の生成を阻害し、減少させる特性にあります。

 
通常肌は、紫外線を浴びるとメラニン色素が紫外線を吸収し、日焼けした状態になって肌を守っていますが、ハイドロキノンはそんなメラニン色素の数を減少させてしまうので、肌が本来持っている紫外線に対する防御作用が弱まり、結果として無防備な状態の肌に色素沈着が起こりやすくなってしまいます。
特にハイドロキノンが高濃度に配合されたアイテム程、この副作用が出やすい傾向にあるので、ハイドロキノン配合のスキンケアアイテムを使用する際には、濃度に関係なく、日焼け止めなどでしっかり紫外線対策をすることをお勧めします。

 

 

変色など劣化したものは肌トラブルの原因にも

ハイドロキノンはとてもデリケートな成分で酸化しやすく、紫外線に当たったり、空気に長時間触れると、すぐに茶色く変色してしまいます。
ハイドロキノン配合の化粧品には、品質を保持するために酸化を防ぐ成分なども配合されていますが、それでも保管状況や使用方法が悪ければ、変色してしまう可能性もあるものです。
変色してしまったハイドロキノンは、美白効果が発揮できず、逆に使用すれば赤みやかぶれなどの肌トラブルの原因となるので注意が必要です。

 
ハイドロキノン配合のスキンケアアイテムを開封したら、使用した都度しっかり蓋を閉めて保管するように心がけましょう。
保管場所も冷暗所など場所の指示がある場合は、必ず指示通りの場所へ保管するようにし、開封後は1か月から2か月の間に使い切ることをお勧めします。
たくさん残っている途中で変色してしまった場合も、勿体ないですが速やかに使用を止めて廃棄するようにしましょう。

 
また、変色や劣化をしていなくても、肌質によっては、ハイドロキノンの成分自体が肌の負担になる場合もあります。
特に普段から合わない化粧品の多い敏感肌の場合は、使用する前に必ずテスターやサンプルで、腕の内側の肌を使用したパッチテストを行うようにしましょう。腕のパッチテストが大丈夫だったら、今度はフェイスラインのエラの辺りに少量塗って様子を見て、大丈夫そうなら顔全体に使用すると、使用後の肌トラブルの発生を避けることができます。

 
ハイドロキノンは従来の美白成分であるアルブチンやプラセンタなどと違って、肌のメラニン色素の数を減少させる効果があることから、肌が敏感な人にとっては刺激を感じることもある成分です。
副作用なく安全に使用するためにも、自分の肌質をよく見極めて、副作用が心配な場合は少しずつスキンケアに取り入れて様子をみることをお勧めします。

 

 

長期連用で肌の一部が必要以上に白くなることも

肌の漂白剤とも言われるハイドロキノンは、他の美白成分に比べて美白する力も格段に優れており、スキンケアの万能選手と言われるビタミンC誘導体や、アンチエイジングや美白に高い効果のあるプラセンタと比較しても約100倍の美白効果があると言われています。

 
そんなハイドロキノンが化粧品に配合される濃度はまちまちですが、現在では市販品でも5%を超える高濃度なものや、皮膚科などの医療機関で処方されるハイドロキノンクリームにはさらに高濃度のハイドロキノンが配合されています。
このような高濃度のハイドロキノンを、シミ対策のために長期間肌の特定の場所に使い続けていると、その部分だけ他の肌より白っぽくなる副作用が現れることもあるので注意が必要です。

 
特に医療機関から処方されたハイドロキノンクリームは配合濃度が高いので、1日の使用回数や使用期間が定められています。
使用期間が終わって余ったものを、自己判断で使用し続けたり、1日も早くシミを改善しようと使用する回数を増やしたりすると、このような肌トラブルの原因になりかねません。
医療機関から処方されたハイドロキノンクリームは薬と同じです。指示された用量や用法を守って安全に使用するように心がけましょう。

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