乾燥に2年もかかる!とっても貴重なエッセンシャルオイル「イリス」はスミレのような香り
アロマテラピーの中には、いくつも花からとられるものがあります。
特に花弁からとれるアロマのオイルは量が少ないために、希少性が高いのもフローラル系の特徴です。
そんなフローラル系のアロマの中で、花からアロマが採れるのではなく、根や茎からとれる精油の一つがイリスです。
スミレに似た香りのイリス
根からとれるといっても、3年ほど育ったイリスの根を乾燥させてから水蒸気蒸留法でオイルを精製するため、乾燥に2年ほどかかることもあって大変貴重なアロマでもあります。
イリスはアヤメ科の植物からとれる精油で、その花は紫だったり白だったりします。
アロマの原料となるのは、シボリイリスやニオイイリスといったものがあります。
オイルの色は淡い黄色です。
香りの特徴としては、スミレにも似た香りがします。
別名としてオリス・オリスルートと呼ばれることもあります。
イリスの主な産地はイタリア
主な原産地はイタリアなどの地中海地方で、今はモロッコや中国などでも栽培されています。
根からとれる分、ベースノートで揮発度が高くないのもこのアロマの特徴です。
香りも強いので、長時間フローラルな香りを楽しめます。
心もリラックスできますし、幸福に満ちた気持ちにさせてくれるので、くつろぎの時間に使うのがおすすめです。
香りだけでなく、身体への作用も
その根から香料がとれるのですが、主成分である異論には肌を引き締める効果があったりもするんですよ。
使い方としては、手作り香水のブレンドに加えたりもします。
咳や気管支の炎症を鎮める働きもあったりして、身体への効能もばっちりです。
化粧水に使われていることがあるので、肌の弱い人はしっかりと成分を確かめてくださいね。
それと妊娠中や授乳中の場合も使用は控えた方が良いです。
イリスはブレンドして使うと良いです
イリスのアロマは高価なので、主にブレンドして使うと思いますが、相性の良いアロマとしてサンダルウッドやシダーウッドなどのウッディ―系が挙げられます。
シダーウッドのような精悍な香りのするサイプレスなども相性が良いものの一つです。
上級者向けとして、ミモザやバイオレットリーフのアロマとも合わせやすいです。
ミモザは濃厚なフローラル系のアロマで、ストレスのイライラなんかを緩和してくれます。
バイオレットリーフも濃いフローラル系のアロマですが、森林浴をしているような雰囲気を出してくれます。
一緒にブレンドして、フレグランスとして使うと、気分が盛り上がる使用法の一つです。