香水にも使用されるベルガモットはエレガントで爽やかなアロマが魅力!
アロマテラピーを始めてみると、柑橘系とかフローラル系のメジャーなアロマと最初に出会うことになります。特に柑橘系は、採油量が比較的多く、値段も手ごろで気分転換に向いているので、市場にも数多く出回っています。
初心者にも扱いやすいのですが、そんな柑橘系アロマのなかでも、ひときわエレガントな香りとして知られているのがベルガモットのアロマです。
ベルガモットの特徴と効果
ベルガモットは、ミカン科の植物で、シシリア原産の常緑高木です。現在では、イタリアをはじめ、モロッコやチュニジアで栽培されています。もともと、ライムとレモンの交雑種なんですよ。ベルガモットという名前は、最初にこの木が栽培されたベルガモの街に由来すると言い伝えられています。現在、世界中のベルガモット精油の90%が、イタリア半島の南端にあるレッジョカラブリアという小さな町でのみ栽培されていて、果肉や果汁はほとんど利用されていません。果皮から精油を採取するためだけに栽培されているんです。
そんなベルガモットの香りは、レモンよりも甘く、ライムにも似た爽やかさが特徴です。デリケートな香りであることから人気も高かったりします。最古の香水と言われるオーデコロンの原形のケルンの水の原料として有名です。また、紅茶のアールグレイの香りづけとして世界的に知られています。さらにいえば、ほとんどの精油と相性がいいため、ブレンドは必須といわれています。ストレスや緊張で高ぶった神経を鎮めてくれるだけでなく、おだやかに明るくしてくれるアロマとして活用されています。
ベルガモットを使用する際の注意点
相性の良いアロマも多いので、何に使ってもよいのがベルガモットの良さですが、若干香りが弱くて、一瞬で香りが飛んでしまう儚さが難点ではあります。また、柑橘系アロマ特有の光毒性もあるため、使用後に外出するといったことは避けた方がよいです。
多種なブレンドが楽しめるベルガモット
ほとんどのアロマとの相性が良いベルガモットですが、特に相性が良いものといえば、まず同じ柑橘系のレモンや、万能アロマとして知られるラベンダーです。ベルガモットは脂性肌の人の肌を整える性質があるので、スキンケア用にラベンダーと組み合わせるのが得策です。
また、フローラルなトーンもあるので、イランイランやジャスミンといったフローラル系アロマとも相性が良いです。ジャスミンはムスクのような甘い香りであると同時に、憂鬱な気分をやわらげてくれるので、リラックス時のブレンドに向いています。フローラル系あは意外と香りが持続しやすいので、ベルガモットのアロマを長時間楽しみたい時のブレンドとしても適しています。