風邪薬を使う前に…咳や喉の痛みを緩和するアロマレシピ
咳は、気管支等にある異物を外に出そうとする身体の生理的な反応になります。ウイルスなどが出てしまえば、咳は止まるので、とにかく異物を出しているんだと思うのが大切です。咳がひどい時には、免疫力を高めるように粘膜を保護してくれたりする作用のあるアロマを使うと不快な状況を抑制することができます。
また、寒くなってくると、外からウイルスや細菌が入りやすくなり、のどを痛めやすくなってきます。家に帰ってきたら、必ず手洗いやうがいをすることも大切ですが、それでも痛みを感じてくるようになったら、アロマテラピーを使ってのどの不調を抑えることができます。一般的に免疫力を高めるティートリーや痰を切る効果があるユーカリなんかを常備しておくと便利です。
のどと頭が痛いときに試したいアロマブレンド
例えばのどだけじゃなく、頭も痛いような時は、ティートリー×ベルガモットのアロマレシピが効果的です。脳天にくるようなキーンとした香りです。鉛筆の芯にも似たアルコール臭がする匂いです。
ティートリーは、リフレッシュにも向いているアロマです。煮詰まってしまってショックで心を塞いでいる時なんかに物事を冷静に考えられるきっかけをくれます。主成分はテルピネンというものがあり、抗ウイルス・抗炎症作用などがあります。
声枯れを緩和するアロマブレンド
また、飲んだときのようなガラガラ声になっているときは、フランキンセンス×ローズマリーのアロマブレンドがおススメです。都会的な大人っぽい香りです。甘さも感じる匂いで、のどを労わってくれるアロマレシピになっています。
フランキンセンスは、緊張を和らげたり、強迫観念を取り除いてくれる力があります。鎮静作用も強いので、パニックになりそうなときにもオススメです。ゆっくりと深呼吸できるほどに落ち着けるアロマです。主成分には、ピネン等がありますが、レモンと同じリモネンも含まれています。森林浴のようなリフレッシュ効果も期待できるアロマです。
苦しい咳を和らげるアロマブレンド
とにかく苦しくて仕方ない時に、サイプレス×フェンネル×レモンのアロマブレンドを嗅ぐとほっとできます。ほんのりとした湿気がある干し草の匂いです。地味な香りですが、のどにも効くし、気持ちを和らげてくれます。
サイプレスは、ピネンなどが主成分として入っているので、うっ滞除去作用を持っています。リンパ液の流れを良くする効果もあります。早くなった呼吸や心拍をゆったりとさせてくれる力もあります。怒りを和らげてくれるので、イライラしすぎる人や怒りっぽい人に集中力をもたらしてくれるアロマです。
ひどい咳を緩和するアロマブレンド
そして、ちょっときつい香りですが、シダーウッド×ジンジャー×ペパーミントのアロマレシピも咳がひどい時に使えるアロマレシピの一つです。新品のスニーカーのような匂いです。
ジンジャーは体を温めてくれる効果もあるので、少し多めに配合するのが適しています。不思議といつまでも嗅いでいたいと思えるアロマブレンドです。また、ジンジャーは、消化不良にも役立つアロマです。ショックや疲労により疲れが出てきた心を前向きにしてくれます。刺激的な香りによって感覚が研ぎ澄まされたり、集中力や記憶力の向上にもつながるアロマです。
風邪の初期段階に効果的なアロマブレンド
また、クローブ×ラベンダー×レモンのアロマレシピは、まさに風邪をひく前に感じるのどのイガイガに効果的です。マイルドなタイカレーのような香りがします。スパイスの香りで元気も出るようなアロマブレンドです。
クローブは、香りが強いスパイスの香りです。遠くの場所にまでその香りが届くことから百里香という別名があります。実は歯の痛みや頭痛を和らげる作用もあります。気力が低下しているときに自信を取り戻してくれたりと大活躍のアロマです。実はゴキブリが嫌う香りとしても有名です。
喉の痛みが強いときのアロマブレンド
とにかく、のどの痛みがひどいな、と感じるときは、ティートリー×ヘリクリサム×ユーカリのアロマレシピが最適です。子どもの頃に草むらを駆け回った時に感じたような香りです。草や土のような香りだと思う人が多い香りですが、深呼吸をすることで、かなりのどの痛みが楽になります。
ヘリクリサムは、地中海沿岸原産のアロマです。キク科の植物で、抽出部位は花になります。青々とした力強さに香辛料を加えた刺激的な香りでもあります。植物自体は葉が銀灰色のうぶ毛に覆われています。カレーの香りがするために、カレープラントとの別名もあります。
喉の痛みが辛いときのアロマブレンド
そして、もうのどが痛くて嫌気がさすような時には、バジルスイート×シナモンリーフ×ローズウッドのアロマレシピがおススメです。アジアンテイストのインテリアショップのような香りです。アジア系の香木やお香の香りが混ざったような香りになっています。
バシルスイートは、イタリア料理でもよく使われるハーブです。中国でも古くから漢方薬として使われてきました。漢方薬として中国から江戸時代に日本にも伝わっています。当時は、タネを水に浸して目のゴミをとるために利用されていました。頭をリフレッシュしてやる気を起こしてくれるアロマでもあります。