風邪が辛い、でも休めない。そんなときのお役立ちアロマレシピ

 
風邪というのは、実は呼吸器系の炎症を総称して言います。普通の風邪なら、くしゃみとかせき、軽い発熱などの症状が緩やかなスピードで進行する病気です。薬を飲んで治療する方法もありますが、アロマテラピーを使うことで、軽い症状なら薬を使わずに治すことができます。

 
また風邪を引いてしまうと精神的にも辛いものです。悩まされる前に風邪予防として免疫力を高める作用があるアロマや殺菌作用があるレモンなんかが使えます。さらに風邪を引いてしまったときは、早く治すためにも心を励ましてくれるアロマをブレンドすることで、辛い時期も乗り越えることができます。

 

心細さを和らげるアロマブレンド

例えば、パルマローザ×ヘリクリサム×ローズマリーのアロマレシピなら、風邪をひいて心細い気持ちも和らげてくれます。まさに風邪薬のような香りですが、植物成分特有のゆるやかな匂いで、子どもの頃両親に看病してもらった記憶がよみがえってくるような香りです。

パルマローザは、インド原産のイネ科の植物から採取されるアロマです。インドではディーラーが精油の品質を確かめるとき、手のひらにアロマを数滴取り、叩いてみて、香りが素早く立ち上がるかを見るそうです。気泡がすぐに表面に浮かび上がって消えたら上質なものと言われています。香りもややローズに似ているので、香水や化粧品にもよく使われています。主成分もゲラニオールでスキンケアにも向いているアロマです。

 

鼻水を抑えるアロマブレンド

それと、風邪の時につらいのは鼻水だったりしますよね。鼻孔のぐずぐずをなんとかしたい時は、ユーカリ×ラベンダー×ローズマリーのアロマレシピがおススメです。最初に、スッとするような強めの香りが特徴です。時間が立つと、落ち着いた重い香りに変化します。

ユーカリは、コアラの食料としても有名です。オーストラリア先住民の間では、キノと呼ばれたりもします。強い殺菌作用が特徴で、グロブルス種が一般的です。ユーカリの種類には他に、防虫作用が強いユーカリ・シトリオドラや子供にも安心して使えるユーカリ・ラディアータなどがあります。ユーカリ・シトリオドラはレモンユーカリとも呼ばれ、主成分は柑橘系アロマにも含まれるシトロネラールが防虫・抗炎症作用が強いです。

 

だるい身体に気合を入れるアロマブレンド

風邪のときでも頑張らないといけませんよね。そういう時は、パインニードル×レモンのアロマレシピがおススメです。ゴルゴンゾーラチーズのような香りです。好き嫌いが分かれそうですが、だるいときには気合を入れてくれます。

パインニードルは、ピネン類を多く含んでいて、神経を活性化する森林浴効果があります。シャープな松の香りは酢酸ボルニルが原因です。リフレッシュ効果が高くて、精神状態を安定させたり集中力を高めたりするアロマです。

 

長引く風邪の症状を緩和するアロマブレンド

風邪と言うのは、長引いてしまうケースも少なくありません。そんな時はサイプレス×ティートリー×フェンネルのアロマレシピが使えます。ちょっと寂しい気持ちにさせる夏の終わりの海岸のような匂いです。磯の香りによって、気分転換にもなります。

フェンネルは、料理にもよく使われるアロマで、ヨーロッパでは魚料理やピクルスの香りづけに、インドではカレーのスパイスに活用されています。主成分はトランス・アネトールというものがあります。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするため、女性の特有の不調を和らげる効果も期待されています。

 

抵抗力をアップさせるアロマブレンド

例えばニアウリ×ユーカリ×レモンのアロマレシピは、家族と一緒にいるようななつかしさを覚える香りです。ウイルスへの抵抗力をつけてくれるアロマブレンドなので、実際の風邪の症状にも優しく効果を発揮してくれます。

ニアウリは、落ち込んだ気持ちもリフレッシュしてくれるアロマです。頭をクリアにしてくれるので、次の目標に向かう活力を与えてくれます。

 

つらい症状を癒やすアロマブレンド

風邪特有の辛さを軽減してくれるアロマレシピとして、パルマローザ×ローズマリー×ラベンダーがあります。自分の部屋の中にいる感覚になるアロマレシピです。なじみのある香りに自然と癒やされます。

ローズマリーは、シネオールという成分が多く含まれたアロマです。風や筋肉痛の緩和にも役立つアロマで、血行促進効果も期待できます。爽やかな香りは頭をクリアにしてくれたりします。神経過敏で注意力が削がれているとき、心のバランスをうまく整えてくれる作用もあります。

 

元気が必要なときのアロマブレンド

風邪を引いていても、元気が必要なときがあります。そんな時はカモミール・ローマン×アンジェリカルート×パチュリのアロマレシピを試してみてください。アメリカのショッピングモールに置いてあるようなカラフルなガムのような香りです。気分も高まる上、栄養剤を飲んだような気持ちになれるので、かなりおススメです。

アンジェリカルートは、セリ科の植物で根からアロマが採取されます。オランダやフランスといったヨーロッパ諸国が主な産地です。香りも作用が強いので、少量で効果を発揮してくれます。また、光毒性があるアロマなので、日中の使用は注意する必要があります。