> >

災害時に活用できる、殺菌作用と心をケアする効果を持つアロマレシピ



困る女性
 
日本は地震や津波といった自然災害の影響を受けやすい国です。突然何かの災害で被災することは誰にでもありうることです。そんな時、すぐにショックを解消するのは難しいものです。不自由な生活にストレスを普段より多く感じることもあると思います。心や体をすこやかに保つためには、まず周りとの連帯感を強めて孤独を和らげることが有効です。そして、清潔に身の回りを保つことが重要で、アロマテラピーも十分に役立ちます。


スポンサードリンク



 

日本人の心を落ち着かせるアロマ

例えば、人を安心させる香りというのが存在します。嗅覚から情報を得ることで、人の感情を司る扁桃体も反応します。落ち着く香りというのは、日本人で言えば和のアロマです。特別な香りではなく普段から嗅ぎ慣れているものは心の根底からの安定を与えてくれます。特にユズは老若男女に向いています。アロマディフューザーで拡散させるだけで大丈夫です。拡散させるものがなくても、マグカップにお湯を張ってアロマのエッセンシャルオイルを垂らすだけでOKです。ヒノキハッカなどもオススメです。

ユズは、原産地は中国のミカン科の植物です。果皮からアロマを採取しており、安心感のある柑橘系の香りが日本人にも親しみやすいアロマです。アロマは水蒸気蒸留法もしくは圧搾法で採取されているのですが、ユズの場合は大きな成分の差はありません。ユズは飛鳥時代にすでに日本に伝わっている植物です。高齢者ケアにもオススメですし、妊婦さんや手術後のケアにも向いている香りです。実はユズは瀬戸内海地域の名産だと思われていますが、耐寒性がある植物なので、東北地方でも育ちます。

 

断水の際の手洗い用抗菌アロマブレンド

また、災害が起きると水がすぐに使えないことが多いです。断水が続くと手を洗う水も限定されてしまいます。しかし感染症予防のためにも、手洗いをしなければなりません。抗菌作用のあるアロマを加えることで、水を有効に使うのがオススメです。手洗い用のスプレーはペットボトルで合わせるだけで作れます。青森ヒバと水を入れるだけで少量の水で済みます。この他にティートリーレモングラスといったアロマも適しています。

レモングラスは、インドやスリランカが原産地のイネ科の植物です。葉からアロマを採取するのですが、力強いレモンのような香りです。西インド産と東インド産で、アロマの成分が異なるので香りも異なります。東インド産の方が主要成分であるシトラールの含有量が少し多いです。それゆえ、より一層レモンに似た香りが強いと言われています。古来アジア地域で重宝されてきたアロマです。感染症や発熱に効く薬草として知られています。

 

殺菌作用とリフレッシュ効果のあるアロマ

それと、体もできれば清潔に保ちたいもの。心も体もさっぱりさせたいところですよね。しかし、お水やお湯は貴重なので体をタオルで拭くぐらいしかないかもしれません。そこで、ここにもアロマを加えることで清潔さとリフレッシュ効果を高めることができます。床ずれ防止にも適しています。加えるアロマは殺菌作用の強いラベンダーがオススメです。その他、サンダルウッドクロモジも向いています。

サンダルウッドは、インドもしくはインドネシア原産のビャクダン科の植物です。香木の一種として知られており、東洋でも西洋でも愛されてきたアロマです。日本では仏教のお香の香りとして親しまれています。インドでは仏教だけでなく、ヒンドゥー教の儀式にも使われるアロマです。木そのものの香りが強いので、現在でもサンダルウッドで仏像を作ったり、扇子の骨組みに使われています。ヨーロッパでも教会の薫香として使われたりしていました。生長が遅く、アロマを採取するまでに30年以上かかります。インドのマイソール地域で作られたものが最高級品と言われていますが、近縁種からも良質なものがとれます。

 

災害時の心のケアに役立つアロマ

そして、災害時は人との連帯感を強めたいものです。ボランティアでもハンドトリートメントをすることが増えているそうです。肌のふれあい、特に手と手をつなぐことは孤独感を緩和することができます。誰にでも触れることができ、寂しさも紛れたり、リラックスできたりします。トリートメントオイルには、どんなオイルでも向いていますが、ホホバオイルなどオイル自体の香りがないものがこの場合はオススメです。オイルでなくてもクリームでも構いません。鎮静作用があるということでは、ユズクロモジなどが最適です。フランキンセンス×ネロリもおすすめのアロマレシピです。

フランキンセンスは、アラビア半島もしくは紅海地域を原産地とするカンラン科の植物です。産地が変わることによって香りも変わります。人によっては鼻がツンとするような香りでもあるのが特徴です。アロマを採取する樹脂からも、そこはかとない柑橘系と苦味や辛味をイメージする香りがします。紀元前2000年のエジプトで、太陽神ラーを崇めるときに使われる薫香として活用されてきました。あらゆる地域で薬や化粧品として広範囲に活用されているアロマです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク
タグ:
この記事は当ブログのライター「saya」が書きました。

Comments are closed.