制汗剤とデオドラント剤はどう違う？脇汗対策製品の上手な選び方

 
一般的にデオドラント剤とは汗を抑えて脇の下のニオイも抑えてくれる優れものです。
デオドラント剤を購入する時は香りや使い勝手の良さなどを基準に購入することも多いと思いますが、デオドラント剤は自分の脇汗の度合い、タイプに対して選んだ方が良いことをご存知でしょうか？

制汗剤とデオドラント剤、一見同じような物と思われがちですが、実は違うのです。

制汗剤とデオドラント剤の特徴と違い

制汗剤

簡単に説明すると、制汗剤とは汗を抑える性質があり、制汗剤を付けた部分の毛細血管の先を収縮させ汗をかく、発汗させるのを抑える仕組みになっています。

また、制汗剤の成分としてミョウバンやアルミニウムといったのもが入っているのも特徴です。
これは汗を抑える収斂（しゅうれん）作用のある成分で、脇汗の多い人にもお勧めしたい成分です。
そして、汗を吸収することのできる吸収材の成分として、酸化チタンが主に使われています。
制汗剤をつけると脇の下がサラサラになるのはこの酸化チタンのパウダーが入っているからなのです。

デオドラント剤

では、デオドラント剤の方はというと、デオドラント剤は主にニオイを抑えるものです。
脇の下の嫌なニオイをニオイを消す成分で徹底的に消していくのがデオドラント剤の役目。

ニオイを抑える成分として、塩化ベンザルコニウムや銀イオン、緑茶成分などが配合されています。

 
最近では、制汗剤とデオドラント剤が混ざっているものが多く発売されています。
パッと見た感じでは制汗剤なのかデオドラント剤なのか、はたまた両方を兼ね備えた製品なのか分からなくなってきているので、製品の後ろに書いてある成分表を参考に自分の目的に合っているものかを適切に判断することが、剤制汗剤、デオドラント選びのポイントのひとつと言えます。

自分に必要な制汗剤・デオドラント剤の選び方

そして、制汗剤、デオドラント製品には様々な商品が出回っていますが、どのタイプの物を選べばよいのか毎回迷ってしまう方も多い所。
もちろん香りであったり利便性であったり、自分の好みで商品を買っても良いのですが、目的別に買うというのも大切なことです。

ワキガの可能性がある場合は無香タイプを

例えば、ワキガのような感覚がある方は香りのついているデオドラント剤を使用してしまうと逆効果。
自分の体臭と香りが合っていれば問題ありませんが、体臭と合わないことが多く、ニオイを強くしてしまうこともあります。
ワキガかな？　と思う方はデオドラント剤を選ぶときはできる限り香りのついてない無香タイプを選んで買うようにして下さい。

製品の形状と効果の持続との関係

また、スプレータイプやロールオンタイプなどデオドラント剤の形状も様々ですが、使い勝手によって変えても構いません。しかし、スプレータイプやロールオンタイプの特徴を活かした形で使用するとより一層の効果が得られます。

1. ロールオンタイプ

まず、デオドラント効果の長持ちする順番として、１番はロールオンタイプ。
こちらは肌への密着度が他の物と比べると高いため長時間のデオドラント効果が期待できます。
そしてニオイを抑制する成分や殺菌成分などが密着しやすいので外出する前などの使用に適しています。

2. スプレータイプ

次にデオドラント効果の期待できる順番として、スプレータイプ。
こちらもデオドラント効果が期待できますが、どちらかというと制汗剤として考えた方が良いものです。
パウダーが配合されたものが多く出回っていて、汗をかいて気になる時に制汗、デオドラントとして使うのがお勧めです。

外出先などに携帯して持って行けて尚且つロールオンタイプよりも気になった時にいつでもささっと簡単に使える利便性があります。
また、スプレータイプはつけたところがサラサラする、冷感が得られる等の特有の効果が得られるのも特徴です。

3. ローションタイプ

そして、ローションタイプ、こちらは液状になっていて伸びが良く脇の下だけに限らず全身に使いやすい形状になっています。
デオドラント効果や制汗効果もあるため、外出前、外出中どちらでも使えますが、液状なのでつけた後に乾かす時間が必要となります。
また、汗などをかいた後に使用するとその場ではニオイも消えますが、時間が経つと効果が減ってしまうのでその場限りと考えておいた方が無難な商品です。

4. シートタイプ

そして最後にシートタイプ。
汗をかいた時に拭き取れる便利な商品ですが、デオドラント効果の持続性はこちらも残念ながらその場限りとなりやすいものです。
携帯もできて使いやすいのですが、公共の場で脇汗を拭うという行為はなかなかしづらいものなので、利便性には若干欠ける点もあります。

使い勝手や効果で上手に使い分けを

このように様々な商品が出ている中で、使い勝手の良さや効果の持続性などを考えながら使い分けると、脇汗、体臭に悩まされることを回避することができます。
そして、これらは長時間持続して効果があると宣伝では言われていますが、それは人それぞれ。
汗の度合いやニオイの度合いによって変わってくるので、1回つけたら終わりではなく、こまめにつけ直すことが大切です。

また、皮膚に直接つけるものなので、肌の弱い人はパッチテストを行い、自分に合ったデオドラント剤を見つけることも大切です。

自分のニオイと汗の量、肌質に合った物を探し、上手にデオドラント剤を使用してみて下さい。

Tweet