頭皮のべたつきが引き起こすトラブルと予防策

頭皮のべたつきの原因、それは、頭皮から分泌される汗や皮脂の過剰分泌、不十分なシャンプーですが、整髪料やオイルなどのヘアケア製品が影響を及ぼすことも少なくはありません。
では、頭皮のべたつきを放置していると、頭皮にはどのようなトラブルが発生しやすくなるのでしょうか？

不快な臭い

頭皮のべたつきを放置していると、それはやがて酸化を起こし、不快な臭いを発生させる原因となります。
ではなぜ、頭皮の上で酸化が起こるのでしょうか？
それは、空気や紫外線に触れるから。
私たちの体内から分泌される皮脂や水分は、空気や紫外線に触れると必ず酸化を起こし、その放置時間の経過とともに酸化がさらに進み、ついには不快な臭いを発生させる原因となるということです。

雑菌の繁殖

不快な臭いの発生と同様の原理で起こりますが、頭皮に雑菌が繁殖してしまうと、皮脂や汗などを餌とする雑菌にとっては最高の環境が整い、さらに繁殖を続けるようになります。
その結果、頭皮湿疹や頭皮ニキビ、吹き出物など、頭皮にとってありがたくないトラブルが発生しやすくなるということです。

 
そして、このようなトラブルを放置しておくと、重度の脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)の状態が起こり、絶え間なくできるできものや激しい痒みに悩まされるようになります。
ですが、それだけではありません。
湿ったベタベタした感じのフケが大量に発生することもあり、こうなってしまった場合には専門医による治療を受ける必要が出てきます。
また、個人差はありますが、脂漏性湿疹の治療には長期間を要し、完治が難しくなってしまうこともあります。

猛烈な痒み

我慢できないほどの痒みが発生することがあります。これは、雑菌の繁殖だけではなく、皮脂で毛穴がふさがれた状態となっても起こります。
万が一頭皮に猛烈な痒みが生じた場合には、極力掻かずに我慢し、できる限り早くシャンプーで頭皮の皮脂を洗い流しましょう。
掻いてしまうと頭皮そのものを傷つけることになり、炎症の原因となります。

 
洗浄力成分の強過ぎるシャンプーの使用も避けましょう。
このようなシャンプーを使用して頭皮の皮脂を洗い流すと、その場はとてもスッキリとして気持ちがいいものです。
ところが、突然皮脂を綺麗に洗い流されてしまった頭皮は、慌てて新たな皮脂分泌をはじめ、その分泌量は徐々に増えて行きます。
また、シャンプーの洗浄成分により頭皮が炎症を起こしてしまうことも考えられますので、皮脂を洗い流すにしても、強い洗浄成分が配合されているシャンプーの使用は極力避けましょう。

抜け毛・薄毛

上記のように頭皮環境が悪化した場合には、毛根そのものが弱ってしまうため急激な抜け毛が起こることもあり、結果として薄毛の状態を引き起こしてしまうことが考えられます。
近年では、加齢やストレス、頭皮の栄養不足などが原因となって起こる抜け毛に悩まされる女性が増えているようですが、このような頭皮環境が急激な抜け毛を誘発する可能性を持っているということも知っておきましょう。

頭皮のべたつき解消・シャンプー

シリコンタイプ、アルコールを高い濃度で配合しているシャンプーなどは、洗浄力は高いものの、頭皮と髪への刺激が強いため、おススメすることはできません。
頭皮のべたつきがきになったら、アミノ酸系など、洗浄成分は弱くても頭皮と髪への刺激が少ないシャンプーを使用するようにしましょう。

 
また、瞬間的に頭皮のべたつきを解消する方法として頭皮のクレンジングが挙げられますが、頭皮のクレンジング剤は、あくまでも健康な頭皮に対して有効なものであり、気になるほどのべたつきを感じている頭皮には適していません。
頭皮のクレンジング剤を使用したいのであれば、低刺激性のシャンプーをしばらく使用してみて、頭皮の状態が落ち着いたところで使用するようにしましょう。

頭皮のべたつきを誘発しやすい食品とは？

糖分や脂肪分の多い食品の過剰摂取は、頭皮の皮脂分泌量を増やし、べたつきを起こさせる原因となることがあります。
糖分や脂肪分は私たちにとって必要な栄養素ではありますが、過剰な摂取にはくれぐれも注意しましょう。
特に、お菓子類やケーキなどには思いのほか糖分や脂肪分が含まれています。また、ファーストフードなどは、それほど脂っぽさを感じなくても、見た目や食感からは想像できないほどの脂肪分を含んでいることが多いものです。
このような食品を一切口にするな、ということではありませんが、頭皮のべたつきが気になっているのであれば、控えめな摂取が望ましいでしょう。

ビタミン類を摂取しましょう

ビタミン類は、身体の代謝機能を促進させる働きを持っているため、頭皮の新陳代謝に対しても効果を期待することができます。
ビタミン類を多く含む食品の代表選手は、野菜です。
普段から野菜の摂取不足を感じている方は、できる限り意識して野菜を摂取することを心がけて下さいね。

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