冷え症の原因は塩分不足?過度の塩分制限がもたらす意外な症状とは
一般常識で塩は病気のモトとされていますが、実は違います。それどころか人間にとって必要不可欠なモノなので適切に摂取しなければなりません。実は冷え症の原因のひとつに塩分不足があると言われいるのをご存じでしょうか。ここでは減塩が当たり前になっている現代にぜひ読んでほしい塩の大切さについてまとめました。
冷え症を改善するために塩分がかかせない理由
塩はからだを温めるので冷え症を改善するためには適度に摂りましょう。現代の減塩志向こそが現代人の冷え症の原因になっていると言っても過言ではありません。塩分は人間にかかせない大切な成分です。
そもそも人間のからだにはたっぷりの塩分が含まれています。その証拠に汗をたっぷりかいたときに着ていた色の濃い洋服や帽子が塩を吹くことがありますよね。これにはいかに塩が含まれていたかを示していると言えます。
また人間には体温を一定に保つ機能が備わっています。もし体温が下がってくると水分を尿として排出し体内の塩分濃度を高め、常に一定の体温に保とうとします。しかし冷え症になってしまうと血液内の塩分濃度が低い状態にあるので体温調節機能が働かなくなって冷え症を引き起こしてしまいます。
人間の祖先は海にいたこともあり塩は生命の源となっていて、文明が進化した現代でも健康維持にかかせないと言われています。冷えはもちろん、からだのバランスをとったり心身の健康を守ったりするためにかかせない、ミネラルを含んだ貴重な栄養ですので適切に摂るようにこころがけましょう。
塩分不足が招く不調にはどのようなものがあるの?
塩分不足は冷え症だけでなくさまざまな不調を招きます。まずは消化能力が落ちて食欲がなくなったり、下痢、便秘、吐き気……などのあらゆる胃腸のトラブルを起こしてしまいます。塩を摂ると腸を活性化させられると言われるほど塩分は食べ物の消化や吸収にかかせません。
また新陳代謝が衰えたり、心臓や腎臓が弱ってしまったり、筋肉が弱ってしまったり、体力・気力がなくなったり、メンタルが弱くなってしまったり……と塩分が不足するとあらゆるトラブルに見舞われるようになってしまいます。塩には人間のからだに必要なミネラルがたっぷり含まれているので積極的に摂取する必要があります。
冷え症の原因は現代人の減塩志向にある?
人間に必要不可欠な塩分なのになぜ現代人は減塩志向なのか……それは高血圧や動脈硬化など生活習慣病の原因が塩分の摂り過ぎにあると言われているからです。しかし逆に過剰な塩分制限が現代人を冷え症へ導いてしまっているのも現実です。
現在、塩分の主流になっているのが食塩です。人工的に作られた精製塩は摂りすぎてしまうと生活習慣病だけでなく冷え症の原因になってしまいます。しかし天然の自然塩は適度にミネラルを含んでいてからだを温めたり健康を維持したりするのに役立っています。
人工的に作られた食塩の影響で現代人は生活習慣病になってしまったのにもかかわらず、たとえ天然ものでも「塩」というだけで悪者にされてしまうようになり、減塩志向になってしまいました。しかし自然塩は温め作用を持ち合わせているので冷え症の改善に役立ちますよ。
また冷え症だけでなくあらゆるからだのバランスを取ったり健康を維持するためにも役立つので適度に摂るようにしましょう。砂糖と同じように精製された白砂糖はからだを冷やし、天然のさとうきびやはちみつは温めると同じことが、人工的な食塩と天然の自然塩の関係でも言えます。
自然塩の選び方
自然塩が冷え症の改善になるのなら、自宅の調味料として出番の多い塩を天然ものに変えて積極的に摂りましょう。以下は食塩に該当するポイントなので、自然塩と見分ける目安にしてください。
●「塩化ナトリウム99%以上」などの表示がないものを選ぶ
●「イオン膜」と表示されてないものを選ぶ
●「溶解」「立釜」「乾燥」と表示されてないものを選ぶ
塩分不足を補うための食品は?
塩以外にもみそ、しょうゆ、漬け物、梅干し、ちりめんじゃこ、めんたいこ、つくだに、魚介類・海藻全般……などは高い塩分を含んでいるので適度に摂るようにしましょう。
特にみそ、しょうゆは殺菌加工されていないものを、魚介や海草全般は海の塩分をほどよく含んでいるのでおすすめです。添加物などを使っていないものを選びましょう。また塩選びにもひと手間加えてみては?毎日の調理で使うものだから温められるものを選びたいですね。
ただ冷え症に効果的だから……と塩も食べ過ぎは禁物です。何事もほどほどにをこころがけて毎日の食事に取り入れましょう。
塩分不足は冷え症の原因のまとめ
人間は自然に体温調節できる機能が備わっていますが、乱れた習慣などによって乱れてしまい冷え症を招きます。するとこころとからだのあらゆるトラブルを招くようになってしまい、塩分不足もそのひとつになるので気をつけたいですね。人間にとって必要不可欠なので適切に摂るようにこころがけましょう。