胃痛や下痢、過敏性腸症候群など胃腸トラブルを緩和するアロマレシピ
胃腸って食べ過ぎた時だけ働きが鈍ったりすると思っていませんか? 実は内臓というのは交感神経と副交感神経の二つによってコントロールされているのですが、胃腸は副交感神経の働きが優位になっている時に活発に動くようになっています。つまりリラックスしている時にスムーズに動くわけですね。
しかし、強いストレスがかかっている状態だと上手く活動してくれません。おまけに胃腸が不調なままだと、免疫力が低下することでも知られています。それゆえ、胃腸のケアはとても大切です。アロマを使えば、さまざまな胃腸のトラブルにも優しく作用してくれます。
空腹時のキリキリした痛みを抑えるアロマブレンド
例えば、空腹のときにキリキリと胃が痛むようなら、それは胃潰瘍の前兆かもしれません。ストレスを過度に感じることで自分の胃酸で胃を傷つけてしまう事態になっています。とにかくストレスを軽減させることと、胃のあたりの痙攣を抑える作用があるようなアロマを使ってみましょう。胃の不調にはペパーミントやカモミールといったハーブティーも適しています。ただし、あまりにも痛みがひどいようなら、病院に行ってくださいね。オイルに使用するのに向いているのは、カモミール・ローマン×ペパーミントやラベンダー×ゼラニウム、ゲットウ×ハッカ等です。
カモミール・ローマンは、あらゆる肌質の人に使えるアロマです。皮膚に起きた炎症ケアにも使えて、乾燥した肌にもおだやかに作用してくれます。カレンデュラオイルとの相性が抜群です。頭皮の皮脂バランスを整えてくれるので、シャンプーに活用するのも向いています。アロマテラピーでは、カモミール・ジャーマンとともによく使用されますが、カモミール・ローマンはハーブティーには使用されません。また、カモミール・ローマンには葉自体にも甘い香りがあるので、ノンフラワーカモミールとして芝生として活用されていたりもします。
食べ過ぎて胃がもたれるときにおすすめのアロマブレンド
また、食べ過ぎた時に起こる胃もたれには、胃腸の働きを助けてくれるアロマが向いています。胃もたれが起こるのは、胃腸の運動が停滞し、十分な消火活動が行われないためです。気持ちを穏やかにしながら、ケアしてあげてくださいね。トリートメントオイルとして向いているのが、クロモジ×サンショウやオレンジスイート×ブラックペッパー、レモングラス×ペパーミント等です。クロモジのところをユズに変えるのもオススメです。柑橘系の香りで脂っこいものを食べた後でも清涼感を与えてくれます。
クロモジは、おだやかで優しい香りの上、なんと警戒心を解いてくれるアロマです。知性を感じるアロマなので、打ち合わせや会議の時に活用する事例も増えてきました。柑橘系は大人数の中で楽しい気持ちを演出してくれますが、クロモジは少しクローズドな集まりに向いているアロマです。なかなか眠れないときには安心感を与えてくれますし、すっきりとした香りなので、他のアロマとのブレンドの相性も良いです。
お腹が緩いときに使いたいアロマブレンド
個人差もありますが冷えや食あたり、過度な緊張などでおなかがゆるくなるということがありますよね。冷えや原因が今ひとつわからないときなどは、まず温めるのがオススメ。過度な緊張を解きほぐすのにも向いています。食あたりには、免疫力を高めてくれるようなアロマをプラスするとかなり助けになるはずです。足浴ならば、5分程度でもできるので、ぜひアロマを使ってみてください。おすすめのアロマレシピとしては、ブラックペッパー×ジンジャー、ティートリー×カルダモン、青森ヒバ×クロモジ等です。
ジンジャーは、土の中に生えている植物なので、安定感やぬくもりを感じる人が多いアロマです。ジンゲロールという辛みを感じる主成分が脳にも刺激を与えてくれます。すごいのは、頭に血がのぼっているときは落ち着きを与え、冷めている時は温めてくれるというバランスを保ってくれるアロマだということです。血流を促して身体を温めてくれるので、冷え性や月経痛にも効果が期待できます。つわりの吐き気などにも使えて、生活の中に安心をもたらしてくれるアロマです。
過敏性腸症候群にいいアロマブレンド
最近増えているのが、自律神経の乱れからくる過敏性腸症候群です。心理的な問題によって便秘や下痢を引き起こしたりします。まずは自分が精神的に楽でいられる状態を作るのがオススメです。好きな香りを携帯しておくのもいいですね。トリートメントオイルや全身浴で一週間くらい気持ちをぐっとリラックスさせてあげるのがケアとして最適です。おすすめのアロマレシピは、ジンジャー×パルマローザ、バジル×ベルガモットやカモミール・ローマン×ラベンダー等です。
ベルガモットは、病気からの回復期に明るさや強さを与えてくれるアロマでもあります。感染予防にもなるので、抗菌作用の高いユーカリとブレンドしたスプレーを用意している病院も増えてきました。のんびりと過ごしたいときのリフレッシュにも適した落ち着いた爽やかさが人気のアロマです。フローラル系や樹木系のアロマと相性が良いのですが、繊細な香りなので、ベルガモットの滴数は他のアロマより多めに配分した方がその香りを楽しめます。